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金持ちって怖い。普通に応接室みたいな部屋に5軒ぐらい店を呼んで「好きなの頼んでいいわよ」ってさらっと言われて・・・トイレ紙下さいとか言える人間いる?

すげーラナの服いっぱい買ったわ・・・なんというか・・・日用品を買いに来たけど、それ以外の方がメインな買い物だったな・・・必須の日用品をあたかもついでのように頼むのに必死だった

呼び出したお店の人が注文の品を届けてくれるのにちょっと時間がかかるらしいので、ロックスウェル家で待たせてもらう。


まぁ・・・なんかラナが楽しそうだったし・・・着せ替えが楽しいのはやっぱ女の子だからかな?


「ま、たまにはこういうのもいいでしゅね」

「あぃ!」


ほんとにたまにでいいけどね!!!


ふぅっと一息ついたその瞬間。



ブォォォォォーーーーーー!!!!!



という重低音が街中に響き渡る。


「なっ!?何でしゅか!?」

「厳戒警報よっ!!席を外すわ・・・メリンダ、ナナ君をお願いね」


・・・何で僕はこういう事に遭遇するんだろう


『僕もちょっと様子を見にギルドに行ってくるでしゅよ』

「あ、じゃあ僕も一緒に行くでしゅよ」


登録出来なくてもギルドに興味あるし


「ナナ君!?」

「じゃあちょっと行ってきましゅ。ラナ、背中に乗ってくれりゅ?」

「あぃ!!」

「ちょっちょっと待ってナナ君!?」


抱っこ紐を慣れた手つきでラナに装着して背負った。メリンダに貰ったマントを羽織って、鞄から浮遊ロッド付きボードを取り出す。

応接間を出るとすぐ玄関部分が見えたので、家の中で迷子にならずにすんで良かった。

さすがに家の中で浮遊ロッドを使うわけにもいかないので、外へは歩いて向かう


「わ、私も行くわっ!!!」


どうやら僕たちの一蓮の流れが把握出来ずにポカンとしていたメリンダの意識が回復して慌てて応接間から飛び出てきた。


「ここの守備は大丈夫なんでしゅか?」

「有事には外壁並みの結界がうちの敷地に張られるから大丈夫よ。それより私はあなた達の事を任されてるの」

『じゃあここからギルドまで最短の道を案内してほしいでしゅ』

「わかったわ!」

「じゃあ乗って下しゃい」

「え?」


何を隠そうこの浮遊ロッド荷重制限がない、乗れさえすれば人の一人や二人乗せれるのだ


「い、いいの?」

「早く乗って下しゃい」


緊急事態にも関わらず、ヨダレを垂らしそうな顔をしてるメリンダに乗せると言った事をちょっと後悔したけれど・・・今は時間が惜しいので我慢する事にする

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