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亀問題

リクト様のお子様だもの・・・普通なわけないわね・・・なんて聞き捨てならない言葉が聞こえてきましたが、これ以上の追求はお互いによろしくないと判断し黙ってニコニコしておく事にした。

5歳なんだし、これでオッケー!


「それにしても・・・家に両親がいない状態なら、ここに居る方がいいんじゃないかしら?」


確かに、少し前までの僕なら喜んでここに住ませて貰っただろうけど、今の家の状況はかなり快適なので好き勝手に出来る家の方が気を使わなくていい。


「あ、立場上人の多いところに居る方が何かと危険でしゅので、家には竜騎士のみんなも駐在してくれてましゅし家に戻りましゅ」

「・・・ナナ君5歳なのよね?でも竜騎士団が来てくれてるなら森の中でも安心だわ」


うん、多分カレニアさんの想像とは違うだろうけど・・・なんせとんでも訓練場を作っちゃったから、次に来る人達にとっては僕の保護というよりはブートキャンプなのでは?と思っている。それに朱華が家で留守番してくれてるので、出来ればすぐ戻りたい。ちなみに今居る竜騎士トリオも僕が3日帰らなかったら餓死するんじゃないかな?っていうぐらいうちで食事してるので・・・彼らの為にも帰らねばならない。


「じゃあ、とにかく街での用事を済ませるよう手配しましょうか」

「あ、そうでしゅ。森の素材の買取をお願いしたいでしゅ」


メリンダさんは持ってきた素材に驚いてたけど、うちの事情を知ってるカレニアさんなら買い取って貰える物も多いんじゃと期待してしまう


「まぁ、森の素材は貴重だし助かるわ。ここで出せる量かしら?」

「・・・全部だとちょっと」


というかこの高価な部屋で汚しそうなものを出す勇気はない


「なら査定を行ってる部屋に行きましょうか。・・・とその前に何を持ってきたか聞いてもいいかしら?」

「キリングホースのたてがみと・・・キラーウルフの皮と・・・」

「待って!!待って!!・・・それ他で言ってないわよね?」

「あ、お姉さんには見せたでしゅ・・・キリングホースのたてがみなら買い取れるかもって言ってくれました」

「メリンダ・・・なかなかあの子も胆力がついてきたじゃない…いい、それ絶対に他で見せちゃダメよ。あなたの買取は全て私がする…じゃないと国単位で市場が混乱するわ」

「グラートニアタートルの脱皮皮もあるでしゅ」

「はぁ!?」


ぜひともこれだけは受け取ってほしい、なんならただでいい!!

じゅないと池の掃除をするたびにゴミが増えてしょうがない・・・ちょっとやそっとの火じゃ燃えないし・・・グラートニアタートルの脱皮皮は栄養価が高すぎて魔物のくずを処理してくれるスライム達には余り良くないと小型獣人達から聞き、森に捨てようとしたら付近の魔物が増強されてしまうからダメだと言われ…現在掃除で回収した分は裏庭に放置されているのだ。


「何ならタダで受け取ってほしいでしゅ!」

「こ、国宝級の素材が・・・」

「困ってるんでしゅ!!受け取ってくだしゃい!!」

「幻の地底湖にしかないと言われているのに…」


幻かどうかわからないけど、最近あの地底湖から亀がバスキングしに池にわらわらと来てはそのまま居着いてしまってる・・・今まで地底湖に居たんだから帰れよっ!!と思わないでもないがマーチンjrが嬉しそうなので・・・あまり言えず・・・日光浴の効果か脱皮めちゃするんだよ・・・


「お願いしましゅ!!!!」


現在家での一番の大問題なので、引くわけにはいかない!!

僕はこの戦いに勝ってみせる!!

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