表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
208/321

怯えるおっさん...

結論、5歳児にできる事はとても少ない。

日用品の買い物はロックスウェル家の近くでも出来るそうなので、そのままロックスウェルのお店に向かう事になった。


外周もなかなかの賑わいだったけど、中心街とでは人の層が全然違うようだ、外周の客層はどちらかというと粗雑な者というか冒険者と呼ばれる風態の人が多かったのに対し、壁の内側では外では余り見かけなかった子供達も多いし、女性も普通に一人で歩いてる。


「おもしろいでしゅね」

「ん?なんかあったか?」


馬車から見る街の様子は馬車道と歩道がきっちり整備されていて、歩道側には出店が立ち並んでおりまるで前世の祭りの様子だった。


「あの店の並びは・・・今日はお祭りでしゅか?」

「ガハハッちげーよ。ここではあれが普通の景色だぜ。中心街でも壁に近い場所は商売する側も買う側もこの街の中では貧困層だ。こっからどんどん中心にのし上がってやるって気合いの者が多いせいか活気に満ち溢れてるのさ」


ふぅーん、貧困層っていうと、浮浪者とか・・・ストリートチルドレンみたいなのを想像しがちだけどここでは少し違うらしい・・・まず貧しいというわりに街が綺麗なのがすごい、それに人が来てる服も別に嫌悪感を抱くような代物じゃない・・・なんなら一人であたふたしてた僕の方がよっぽど汚かった。


「ラナ、帰りに食べ歩きしようか」

「わきゃう!!あいっ!!!」

「いいなっ!俺も一緒に行くぜ!」

「いや・・・そこまで付き合ってもらうわけには・・・」

「ナナ君いいのよ・・・父さん家に帰ったら全然帰って来ないっていう母さんの小言が待ってるんだから、ナナ君と一緒に外周に帰りたいのよ」

「・・・」


白けた目でおっさんを見るとわかりやすく動揺してるんで、図星らしい・・・

おっさん・・・家族サービスは大事だぞ・・・


ついったーやってます

@poko_taneda

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ