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巡り巡って・・・

聳え立つ壁は予想よりも遥かに高く、10mはあるんじゃないかと思う


「たっか・・・」

「結界があるとはいえ、これを壊されたら中心街が終わっちまうからなぁ」


一見レンガを積み上げて10m、前世では無理な構造だ。


「崩れそうでしゅね・・・」

「がははっ確かにそう見えるわな。だが結界に補強魔法も組み込まれてるし、接合に使われてる素材も特殊な素材だから心配いらねぇよ」

「・・・特殊素材」


何それ気になる。

街の中で調べる機会があれば調べてみよう


「うわ・・・堀まであるでしゅ」

「おっナナはほんとに賢いな。【ホリ】まで知ってんのか」


いや、これ・・・十中八九父さんのアイデアじゃないの?

…どうみても日本の城のお堀じゃん


堀には大型の橋が二つかけられていた。

一つは人が長蛇の列を作っていて、多分一般入場的な感じなんだろうなと・・・

じゃあもう一つの比較的すいてる橋は貴族とか位がある人の橋なのかと思いきや、ロックスウェル家の馬車はそちらのすいてる橋に向かうので・・・え?もしかしてこの人達、なんか立場が偉い人だったりするの?と内心心臓がバクバクと言い出す。


・・・自分が王族関係者だと言うことには慣れてないのでこの時は頭から消え去ってた。


「あのぉ・・・橋が別れてるのって意味あるんでしゅか?」

「あぁ、こっちの橋は居住税に加えて、街に対して貢献してる者が通る橋なんだぜ。うちは結構な額を定期的に街に寄付してっからよ、ここの通行手形が発行されてんだよ」


申し訳ないが偉い人じゃなくてよかったとホッとする。

自分が弱い立場だと変に立場のある人間に関わると碌なもんじゃないのだ。


時代劇で見たような大きな橋を通って、外壁の一部に作られた門へと向かう。


「さて、検問だな」

「検問?」

「この橋を通るやつでも検問無しじゃ中心街には入れねぇんだよ。それでもほぼ顔パスみたいなもんだしな、すぐ済む」


なるほど向こうの橋が長蛇の列なのも納得である。

入国審査みたいなものを受けないといけないんだな・・・え?と言うことは


「あの・・・僕」

「あぁ、ナナは心配すんな。俺の馴染みの息子って事にすっからよ」



父さん、スキンヘッドがあなたの馴染みになりました。

勝手に行った事に対して父さんに心の中で謝罪をしていると、馬車が止まり外から声がかけられた


「失礼、馬車の中を確認させて下さい」

「おぉ、ガルモンじゃねぇか」

「バーグロンゲか・・・と向こうはメリンダと・・・誰だ?」

「馴染みの息子なんだよ。ちょっと実家に野暮用でな連れてくとこだ」

「バーグ、すまんが今は子供といえど身分を開示出来ない者を中に入れるわけにはいかんのだ」


ん?・・・何だか雲行きが怪しいぞ?


「なんでだよ?特に問題があったなんざ聞いてねぇぞ」

「先程森で桁違いな発光現象が見られてな・・・もしかすると魔物の活発化の予兆かもしれんと今ギルドで会議が行われてる。避難権が発動するかもしれんから入場に制限がかかってるんだよ」

「・・・それはやべぇな」


えぇ・・・やべぇです。

その発光現象に心当たりがありすぎて・・・口から心臓が飛び出そうです

ついったーやってます

@poko_taneda

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