チュートリアルはどこですか? その1
家にあった食材は余すとこなく使いきった…それはもう普段なら捨てそうな部分までみっちりと
何とかその間に両親が戻る事を願ったけど…そんな気配はない
「まぢい…非常にまぢい…」
中身35+5だけど、外は5歳児よ。
出来ることなんて限界がある
切羽詰まってんのが水…あと桶一杯分しかないそれをどうやって補給すればいいのか…
「…外、出りゅしか無いか」
親がいた時は外に出て裏庭で遊んでたりもした…でも父親に絶対柵の外には行かないよう言われて
中身35歳だからさ…子供みたいにわざわざ危ない事しないじゃん
「やっときゃよかったーーーーーーー」
いや…5歳で人生盛大に後悔するってどうよ?
しかも絶対行くなってフラグ立ちまくりじゃん
「…せめて衣食住の確保はチュートリアルにしてくれよ」
妹が起きるまでにどうにかして水だけは手に入れたい
「…とりあえず柵の中調べてみりゅか」
リビングの机に突っ伏しててもしょうがない…しかもお子様椅子とか悲しすぎる
「アメゾンが恋しいよぉ」
ボタン一つで翌日荷物が届くとか…神かよ!!
椅子から下りると自分から香る汗の匂い
「あ〜洗濯」
水が補給できない今洗濯なんて二の次で、妹は何とか着替えで賄えてるけどそれもそろそろ限界だ
「…父さん、母さん」
帰ってこない両親はもちろん心配……
だけど…
何でもっと人里にすんでくれなかったんですかぁぁぁぁぁぁ!!!
引き続きリハビリ作品です




