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ジュース!!

スキンヘッドが案内した場所は大通りから一本それた道にある店だった。


「ここは・・・」

「あぁ、俺の家だ。魔導具屋やってんだよ」

「え!?」


・・・スキンヘッドが職人だったなんて・・・顔面凶悪・・・どう見ても冒険者前衛だろう。

緻密な魔法陣とか・・・似合わなさすぎる・・・


「中心街にも店あんだけどよ、そっちはカミさんがやってくれてるんだわ」


まさかの嫁健在・・・絶対いないと思ってた

いまだに変態姉さんが娘なのも信じられないんだけど


スキンヘッドの店にならぶ商品は外周にある店らしく、剣やロッド、盾や鎧など冒険者向けのアイテムが多かった。

どの魔導具からも綺麗な魔力というか・・・澄んだ魔力が感じられて作った職人の力量がわかる


・・・それがスキンヘッドだとは結びつかないが


「適当に座ってくれや、今茶でも出すからよ」

「あ、お構いなく・・・」

「そうだな坊主には・・・茶よりジュースの方がいいか?」

「ジュースっ!!」


・・・違う。

これは5歳児の本能なんだ・・・決して中身の35歳がジュースに反応したわけじゃない・・・


だって家では・・・薬草茶とか薬草紅茶とか・・・薬草とか薬草とか・・・


一度どうしてもジュースが飲みたくて果実を搾ってみたんだよ・・・あれはジュースじゃない・・・果肉だ。

ならばレン君に頼んでミキサーを作って貰って回復液と混ぜたら・・・なんか粉砕して全部無くなったよね・・・


それ以来・・・ジュースを飲みたいという望みは捨てていたのに・・・まさかここで出会えるなんて・・・


「酒割り用のオレンジしかねぇな・・・オレンジでいいか?」

「問題ありません!!!!」


ジュース!ジュース!美味しいジュース!


一気に僕の中でスキンヘッドの株が上昇する


あ、せっかくだしラナにも飲ませてあげたい!


「あの・・・妹の分もいいですか?」

「妹いるのかよ??どこだ?外で待ち合わせか?」

「いえ・・・背中に・・・」


一応背中に何があっても守れるように、色々な防御を付与したマントを着てるから、声が聞こえないと妹を背負ってるようには見えないんだよね。後ろをみて確認したらまだ寝てる。・・・何ならレン君まで寝てる。

レン君は・・・子供の体温の高さで気持ちよくなっちゃったのか・・・



それにしても、あんなに騒がしかったのにまだ寝てるラナの神経はかなり図太いと思うね。


「すみません・・・寝てるので後で・・・」


と言いながら視線を前に戻したら、スキンヘッドが頭を机に叩きつけて「すまねぇぇぇぇ!!!」って謝ってた



・・・なぜ?


ついったーやってます

@poko_taneda

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