遺伝子の混沌
人が「どべしっ」って言いながら飛んでいく姿を初めて見た。
もちろん飛んでいってるのは、あの残念美少女で飛ばしたのはスキンヘッドだ。
「すまねぇ!うちの娘が怖がらせてすまねぇ!!」
そして道の真ん中で頭下げられてるんだけど、周りの視線が超痛い。
5歳児に頭下げられる大人ってすごいと思うけど・・・その下げてるおっさんがいかんせんスキンヘッドの超いかついおっさんなわけよ・・・
しかも・・・
「む、娘・・・?」
・・・北斗○拳からのプリ○ュア誕生・・・遺伝子の混沌としか思えん。
「ったく、突然走り出したと思ったら他所様の子供さんを奇声浴びせながら追っかけるなんざ・・・馬鹿みてぇな事しやがって・・・怖かったろ」
「怖かったっていうか・・・」
現在進行形で怖いんだけど
「いたた・・・」
どべしな残念姉さんが吹っ飛んだ先から帰ってくる
「ったく、父さんちょっとは加減してよ・・・強化魔法してなかったら死んでたわよ・・・」
「強化魔法使ってまでちっちぇえ子追っかけ回した馬鹿には丁度いいだろうがよ」
どべし姉さん・・・強化魔法使ってたのか・・・どこまで本気で追いかけてきたんだよ・・・
「・・・だってあのアシカガ様の息子さんなんだよっ!?ここで知り合いになっとかないとこの次に出会えるチャンスなんてあるかわかんないじゃないっ!!」
「なにっ!?お前アシカガ様の子供なのかっ!?」
あんまりデカい声で個人情報喋らないで欲しいんだけど・・・周りがさらにこっちを見てくるし・・・
「謝罪をちゃんとしてぇしよ・・・ちょっとわりぃが場所かえようぜ」
人が集まってきてる事に気づいたのか、スキンヘッドが提案してくる。
謝罪より何より解放して欲しかったが・・・これだけの人に父さんの事を知られた状態で一人になったらヤバい状況になりそうなので・・・とりあえずスキンヘッドの提案に乗ることにする。
・・・ほんとこういう時に5歳児の体って不便だなぁって思う。
ついったーやってます
@poko_taneda




