戦闘とは・・・
体感30分ぐらい飛行したところで前方に黒い影が見えた。
「!?」
『あれは・・・ダークフライガオールでしゅね』
「だ?」
『つまり魔物でしゅ』
え・・・それってつまりこっちに対して敵意を持ってるとか・・・
ー敵意シカ持ッテナイト思イマスー
ですよね〜っ!!!
「え?ど、どうしたらいいでしゅ?」
軽いパニックに陥る。こっちにはラナがいる・・・絶対に傷を負うわけにはいかない・・・
「マーチンjr!か、回避は出来ないでしゅか?」
『何故回避する?力量も測れず向かってくる雑魚に逃げるなんて許さんぞ』
なんで鼻息荒いの?やる気?やる気なの??
『向こうにもうターゲッティングされてるんで、無理でしゅよ』
「わぁ〜ど、どうしよう!!」
ラナは状況がわかってるのかなんなのか、背後でキャキャと喜んでる
『・・・全くつまらん相手だ。レンよ、あれの素材は必要か?』
『ダークフライガオールでしゅか・・・羽根が売れるでしゅけど・・・家から持ってきた素材だけで充分でしゅよ』
『わかった』
ん?
なんか僕を通り越して会話が完結していく
「えっと・・・どういう・・・」
『ナナ様はしっかりロッドを握っておいてくだしゃい』
そう言いながらレン君が頭から降りてきて背中のラナと僕の間に潜っていく。
とりあえず言われたとおりしっかりとロッドを握ったけれど・・・
『ナナ、準備はいいか?』
なんの準備か全然わかんないけど、こうしてる間にも黒い点だった物が今では姿が目視で確認出来る。
どうも大きなトンボのような魔物みたいだけど・・・
「また虫・・・」
『全く虫は知能が低すぎて面倒だ・・・』
マーチンjrはそう言うと大きく口を開ける
「な、なに・・・!?」
『水精霊、結界を強めるでしゅ』
了解したというように、さっきまで聞こえていた風と音が消え去る。
そしてその瞬間、世界に広がる眩い光とマーチンjrの咆哮。
『カァァァァァァァ!!!!!!!』
1.2秒続いた光とその咆哮の後に、視界に存在していたダークフライガオールはもう居なかった
マーチンjrは・・・とんでもない亀かもしれない。
ついったーやってます
@poko_taneda




