魔導具を作ろう!その2
恐ろしいストーカーが発覚したけれど・・・何だか本人はわかっていないようで、渡した魔石をいつのまにか用意した瓶に入れてそれを眺めている。魔石が雪の結晶の形なので瓶にいれるとちょっとおしゃれな感じになり見栄えがいい。イン○タ映えと言えるアイテムだ。
あれに魔石を補充するのは何だか楽しそうだ。
そんな風に精霊を眺めていたら、レン君がいつのまにか魔力切れを起こした浮遊ロッドの側で色々チェックを入れてる。
・・・うん、協力者の方が目的を忘れてない。
『ロッドの材料どうするでしゅかね〜形が複雑になるんでしゅよね?』
「えーっとこんな感じ」
簡単に取り付け予定の手すりの感じを地面に描き出す
簡単に言うと凸みたいな形だ。
『この曲がった部分は滑らかじゃ無くてもいいんでしゅよね?』
「うん。強度さえ保ってもらえれば大丈夫でしゅ」
『これ・・・折り畳んだ状態になれば、亀の背中にずっとついてても邪魔じゃないでしゅし、大丈夫じゃないでしゅか?』
そうなのかな?
「背中にずっと何かがあるとか・・・気持ち悪くないでしゅかね?」
『そもそも甲羅背負ってるのに・・・今更だと思うんでしゅが・・・』
・・・確かに。
「じゃあその辺はマーチンjrと相談しながらで・・」
『後は材料でしゅね〜魔力が通りやすくて加工しやすい物がいいんでしゅけど・・・』
レン君がそういった瞬間、僕の頭に激痛がはしった
「っっっ!!!!」
『うわっ!!』
・・・思いっきり外傷だ。
・・・突然頭上から木が降ってきたのだった。
「いったぁ・・・なんでしゅか・・・」
『これは・・・』
どっからどうみても、太さが5cmはありそうな枝が3本ほど降ってきた。
ただ頭上には木のようなものはないので・・・降ってきたというか、飛んできた。
『・・・とうとう素材が自らやってくる時代になったんでしゅね』
レン君・・・遠い目をして怖い事言わないで下さい。
近くから風も無いのに葉がザワザワと揺れる音が聞こえてくるんですけど・・・
『ご神木が魔石のお礼だって・・・』
「魔石って・・・」
・・・魔石を上げたのはシスターズにであって、君にじゃないよ?
『私とご神木根っこは一緒、繋がってるから・・・私が吸収したものはご神木にも反映するの』
ってかほんと喋るね君。
つまり・・・この木をぶん投げてきたのはご神木であって、魔石のお礼品・・・
『ご神木で魔導具・・・絶対マーチンjrに取り付けた方がいいでしゅ・・・じゃないとこれを巡って戦争起きるでしゅ。グラートニアタートルならワンチャン着いてても違和感ないでしゅ』
・・・ボッキリ折れてるけど、枝返品で!!
ついったーやってます
@poko_taneda




