すごい喋るじゃん!!
『おいしぃ・・・もっとないの?』
僕が作った魔石はどうやら瞬殺で精霊の口の中で消えたらしく・・・美味らしい・・・
『・・・た、食べたんでしゅか?』
『甘くておいしぃ・・・もっと食べたい』
『・・・』
いや、やらかした直後だし作らないからね。
『まぁ・・・一番問題なく処理出来たんじゃないでしゅか?』
『ねぇ、食べたい・・・』
僕が作るところは見てなかったのか、シスターズはずっとレン君の服の裾を引っ張っている。
「・・・なんか色々ごめんなしゃい」
『終わりよければ良しでしゅけど・・・もぅ作っちゃダメでしゅよ』
はい・・・理解しました。もうしません。
何だかおもちゃの試し乗りがやらかし案件に変わっちゃて、複雑な気分だ
『・・・ナナ様?あれナナ様が作ったの?』
僕とレン君の会話を聞いて察したのか、精霊が僕の方にスススと寄ってくる
「・・・うっ、もぅ作らないでしゅよ」
『甘くてシュワって溶けて、すごく美味しかった・・・もっと食べたい』
この精霊・・・食べ物の事になると全然譲らないぞ・・・
ーナナ様ノ魔力ノ塊デスカラネ・・・食ベテルト精霊王ニナル日モ近ソウデスネー
いやいや・・・リフィさん作らないからね?
ー作ラナイト、ソノ精霊離レマセンヨ?キットー
「えぇ・・・どうしようレン君・・・精霊が・・・」
『外部に出回るわけじゃないし、精霊のおやつ程度なら消費されるし、いいんじゃないでしゅか?』
「えぇぇ」
『ナナ様ちょうだい』
キラキラした瞳で見つめてくる精霊に・・・最初に作った魔石の4分の1ほどのサイズの物を渡した。
そして渡す時に、これからは何か手伝いなど頑張った時のご褒美だと約束したのである。
・・・そうして僕の魔石は精霊のスペシャルおやつに位置付けられたのだった
ついったーやってます
@poko_taneda




