表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/321

眠り姫が可愛すぎて泣ける

今僕は水瓶を前に非常に理不尽な要求を受けている


ー理不尽デハアリマセン。効率化デスー


「だっておかしいでしょう!?どこの世界にチュートリアルno157から初める人間がいるんでしゅか?」


現状に至った経緯を説明すると

ラナが本当に遊び場で爆睡状態でいたので、ベッドに連れて行き…

この時点で体力ゲージがほぼ7割削られ…どうして寝てる子供ってあんなに重たいんだろうね?

無事ベッドに寝かしつける事ができたのだけど、何を隠そうこの普通の子供ベッドに見えるコレが実はハイテク保育器らしく、一度そこで寝かせてしまえば後はスーパーAIのリフィールの監視下に置かれるそうで呼吸•体温•脈拍•血中酸素濃度その他もろもろ管理されるらしい…


ーナナ様ガコノ一週間デ、ラナ様ノ体内貯蓄ヲ満タサレタノデラナ様ハ繭状睡眠ヘ移行スル事ガ出来マシター


ま、繭状?

それって蛹的な何かだよね?

つまり次にラナが目覚める時には…サ○ヤ人的な事になっちゃってるんですか!?


ーラナ様鑑定予測。次二目覚メラレルノハ1ヶ月後ト予測サレマスー


「1ヶ月!?そんな…その間食事とかどうしゅるんでしゅか?ラナ死んじゃうじゃないでしゅか…」


ー否定。定期的二外部ヨリ栄養素ヲ注入イタシマス。デスノデコレニヨリラナ様ノ生存率ガ下ガル事ハアリマセンー


ぜ、全自動だと…なんて羨ましい


ーシカシ現在コノ家ノエネルギー供給口ハー

「待て!!何だかしゅごく嫌な予感がしゅるでしゅ」



どうみてもフラグ!

逃れられない気はするけど…するけど…ちょっと心の準備をさせてほしい


「……はぁぁぁぁぁぁぁぁ」


リフィールは空気を読んだのか黙ってくれてるし…出来過ぎAIだろ

この部屋には妹と僕の二人しかいないわけで…


ベッドに眠るラナはちょっと口半開きでプニプニのホッペで、モミジみたいな手とちっちゃすぎる足がまるでカルメンの決めポーズしてもう食べちゃいたいぐらい可愛い妹




…お兄ちゃんが頑張るしかないでしょ



「リフィール…僕頑張るよ」

ー肯定。デハ早急ニシステムヲ切替マス。コレヨリコノ家ノシステムハ、ナナ様ノ管理下トナリマス。ソレニ伴イシステムノエネルギー補給ハナナ様ヨリ行ワレマスー


ずんっと突然重くなる身体。

見えないからわかんないけど…多分自分にHPバーがあるならグングン減少してる感覚



え?



…多分これすぐ死にますけど??

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ