父の書斎
父さんの書斎は結構な広さがあり、壁一面どころか本棚が無数に存在する図書館のような部屋だ。
普通ならこの中から目的の本を探す事は至難の技だが、僕の中にはリフィがいて、今は管理精霊の朱果もいる。
自分が求める物に対して該当する本を探すのはリフィが、そしてその本をこの部屋から探し出してくれるのは朱果がやってくれるのだ…ただ朱果は最近ラナの育児に忙しく…あまり僕と行動を共にしていない。
今も協力してくれてるのは普段地下にいる朱果の分体だ。
…朱果の母性本能には驚かされる事ばかりだ。
とりあえず、魔導具の初心者本を読みたいかな?
ーソウデスネ。チュートリアルニソッタ参考ニナル本ヲ5冊ホド見繕ッテ、朱果ニ探シテ貰イマスー
「よろしく〜」
じゃあ、僕はその本が来るまでちょっと手持ち無沙汰になるので…父の書斎を探検する事にした。
書斎に置かれた机は綺麗に整頓…というか物が置かれておらず、本人の性格を表してる。
多分地下の倉庫の保管方法からみても、父は几帳面な性格なんだろうと思う
だから必要な物は優先順位の高いものから、手の取りやすい所にきちんと保管されてるはずだ。
きっと人に見られて困るような物はそういう場所かきちんと鍵がかかった所に置かれてそうなので、それ以外は見て良し!と思っている。
ちなみに…机には鍵のついた場所はない。
…つまり見ていいって事だよね!
僕は、ちょっとワクワクしながら一番優先度の高そうな引き出しから開け始めたのだった。
ついったーやってます
@poko_taneda




