水精霊の憂鬱
頭にスライムが乗ってる状況が朱果で馴れすぎてて違和感が無くなってる自分が怖い。
『プギプギプギー』
ーソノ個体ヲマーチンjrノ背中ニ着ケテオケバ、イツデモ私ト通信出来ル。ダソウデスー
え?そんな頻繁に用事ないけど!?
「・・・」
言葉に詰まってる僕を見て何か悟ったらしく…
『プギプギ』
ー他ニモ騎乗シテル時ニオ前ヲ覆ッテクレ水圧ヤ風圧カラ守ッテクレルダロウヨ。ト言ッテマスー
何かすごい便利アピールしてくるんだけど…精霊とかって自分の欲望に忠実だったよね?
「…分身体って確か視覚とか共有できるんじゃなかった?」
『プ、プギギ』
スライム形態なのにわかりやすく動揺してるな。
「・・・暇、なんですか?」
『ブギギ、プギ』
ーソンナコトナイヨ。忙シイヨト言ッテイマスガ…コレダケ魔力ガ満タサレ、整ッタ環境デハ精霊ガスル仕事ナドアマリ無ク、存在スル事ガ仕事トイウトコロデショウカー
『プギィ・・・』
うん、訳されなくても落ち込んでるのわかるわ。
管理精霊の朱果もついてきたのって興味本位というか、何か刺激を求めてだったろうし…精霊ってそういうのなのかもなぁ
「ありがたく共存させて頂きましゅね」
『プギギーープギプギ』
ーアリガトウ!アノ時オ前ヲ助ケテ良カッタ!ト喜ンデイマスー
確かに一番死にかけてた時に助けてくれたのがこの精霊だもんなぁ。
回復薬様様です。
じゃあ戻りますか!!
・・・ところであの深い井戸をどうやって戻ればいいんですかね?
ついったーやってます
@poko_taneda




