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仲良し大作戦

「マーチンjrさんは…普段は何を?」

『…泳いでいる』

「・・・」


ですよねー。

いや…こう僕の騎獣になって下さい的なアピールってどうやればいいのか…

そもそも乗り物になってくれとか失礼極まりないなと思うし…出来ればお友達から始めたいんだけど、そんな悠長な時間も無くて…


『・・・外の世界は楽しいのか?』

「ん?」

『私はここで生まれて、ここ以外の場所を知らない。君は空から落ちてきた…なら外の世界を知っているのだろう?』


・・・空からじゃなくて井戸なんだけどね。


『それに水の精霊が大事にしている。悪いやつじゃない』


水の精霊のお墨付き…さっきから人の体を這い回ってて若干気持ち悪いけど…文句を言うのをやめておく


「外の世界は…謎だらけで…僕もまだまだ勉強中でしゅ」


そろそろこの世界の常識を手に入れたいと切実に思ってるから間違いじゃない


『謎だらけなのか…』

「だから楽しいんでしゅよ!」


…確かに毎日休まる日もなけりゃ死にかけたりもするけれど、でもなんだかんだで楽しいよっ!


『…外の世界は私も受け入れてくれるだろうか?』


前足でモジモジと土を弄る姿にちょっと小動物じゃないけどときめいちゃうよ…


「受けいれるとかはわからないでしゅけど・・・」


そもそも人間やめかけてる僕が受け入れられるかもわからないしねっ!

まだやめてないけどっ!!


「少なくとも僕と君は友達でしゅ!」

『・・・友達』

『プギプギ』


ーエ?何ソレ?私ハ?ト言ッテマスー


精霊、突然参加してくるね。

精霊ってなんていうか奉られる存在っぽくて…友達っていうのはちょっと…


「…精霊はよき隣人って感じで」

『プギ?』


ーヨキ隣人ッテイイノ?トー


「いいですよ」


うん、良き隣人は大事だよね


『プギー!』


ー喜ンデイマス…複雑デスー


『・・・私も良き隣人になれるのだろうか?』


あ、しまった。本命も違う方向にシフトチェンジしちゃったぞ!?


「ほら、良き隣人は博識っていうか困った時に助けてもらう存在っていうか…マーチンjrはここ以外の事は僕と同じであんまり知らないみたいでしゅし、一緒に勉強していくから友達でしゅ!!!」

『そうか…共に学ぶ。・・・・気に入った』

『プギプギ』


ーイツデモ困ッタ事ガアレバ頼ルガイイ。ダソウデス…ー


ぐっさぁって良心に精霊の言葉が突き刺さるけど…今は考えない


「じゃあ僕とマーチンjrは今日から友達でしゅね!」

『・・・君の名前は?』

「あ、ナナ・ヘイワードでしゅ!よろしく!」


ー使役契約ガ結バレマシター


「んぅ?」


リフィさん何か物騒な言葉が聞こえてきましたけど…


ー知恵ノアル獣ガ自ラ名乗リ、コチラノ名ヲ求メタノデ…使役契約トナリマシター


待て待て待て!!どゆこと!?


ーツマリ一方的ナ服従関係デスー


物騒!!!言い方がすごく物騒!!

そんなの折角仲良くなれそうなのに…破棄して少なくとも対等な契約を結び直し出来ないの?


ーマーチンjrガ望ンダ事デスノデー


マーチンjrはきっと何もわかってないと思うよっ!!

これはこっちがすっげぇ気をつけないとダメな契約だ…



おかしぃなぁ…どこで道を間違った!?

ついったーやってます

@poko_taneda

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