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高い所は怖い所

「はぁ…高そうだなぁ…」


見つめる先は暗闇でどれほどの深さなのかわからない。

そう僕は今井戸の淵に立って中を覗いている。

何故自殺志願者でもないのに、そんな気分を味わっているんだろうか・・・


大全を読み終わった後に昼食を済ませたのだが、お昼寝モードに突入したラナは朱果が包み込んで部屋に連れて行ってくれた。

出来た乳母である。


ーラナ様ガオ休ミノ間ニサッサト済マセテシマイマショウー


え?何を?とは言えない空気である。


で、今に至るのだが…


「・・・ほんとにここを降りるんでしゅか?」

ーソウデスー


深さを知ろうとその辺の石を落とそうとしたら、また精霊に怒られますよとリフィに言われ…ただただ暗闇を見つめるしかないのだ


「あー嫌だぁー」

ー何シテルンデス?サッサト水ノ精霊ヲ引キ上ゲテ下サイー

「・・・ん?」


水の精霊を引き上げる?

え?何?もしかして飛び込まなくてもいいの?


ーコンナ狭イ場所デ飛ンダラ激突死シマスヨー


飛べって言ったじゃん!?


ー水ノ精霊ト一緒ニ飛ビ込ムンデスー

「説明はしょりすぎじゃないでしゅか!?」

ーサァ時間ガ無イデスヨー


・・・リフィさん、最近人間らしさが増してる気がする。


「はぁ…」


ラナが目覚めるまでのタイムトライアル。

もしもの為に最強乳母の朱果はラナの側に待機、そう伝えた時の朱果はすごく機嫌が良かった。


「じゃあ精霊さんを呼びますか・・・」


そういえば…シスターズとして最初参加してたけど、あれ以来、水の精霊は見てないんだよね。

朝食とかにも来なかったし…拡張エリアに住む予定も無いのでほんとに会ってない


「・・・来てくれるかな」


ちょっと不安を覚えながら桶のついたロープを引き上げていく。

初めてこれを引き上げたのはつい最近であんなに重かったはずなのに、あの時と全然違って軽く引き上げられる



あれ?



・・・人間やめてません!!

ついったーやってます

@poko_taneda

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