いちゃいちゃを飛ばすな!!
いやぁ…良かったですね!!仲直りして!!!
ほんと、卵の為にも両親が揃ってた方がいいですしね!!うちは現在進行形で両方いませんけどね!!
「何にせよ、もう帰ってくんないかな!!!」
ぶっちゃけリオナももう魔力回復してるでしょ?
リオナとドランドがいるんだったら卵への魔力も普通の両親みたくやりゃいいじゃん!!
「何でうちに居座ってんの!?」
しかもドランドでけぇし!!前庭がほぼほぼワイバーンで埋まってんのよ。これいかに!?
『いや…ここは素晴らしい。ナナ殿が人並み外れた魔力を持っているのも頷ける』
人並みだからね!!人間やめてないからね!!
「ナナ様、ここは子育てには最高の場所なんでしゅよ」
いや、レイ君自宅にそんな称号いらないから…呼びに行ったレイ君にワイバーンを説得してもらおうと思ってたのに僕が説得されてるって何事なの?
『でね!朱果ちゃんがすごく卵を大事にしてくれてるの!』
『ほぉ、朱果殿…うちの子がお世話に…』
いやリオナ、お前なにうちの朱果を乳母みたいな感じで紹介しちゃってんの?
しかも満更でもないって思念が朱果から届いちゃってるからね?
ーナナ様賑ヤカニナリマシタネー
『ナナちゃんもほんとにすごいのよっ!ほんとに人間とは思えないの!』
リオナ…人外認定やめろっ!!!!
『ナナちゃんいなかったら…私の浅はかな考えで…卵も自分もきっとダメになってた…ドランドほんとにごめんなさい』
『今、こうして側にいてくれるだけで…ありがとう』
あまぁぁぁぁぁい!!!砂糖口から出る!!!
こちとら前世も独身よっ!I love 二次元!No touch 三次元っ!!心の安らぎ小動物!!
悪かったなっ!!
「…なんか悪寒がしたでしゅ」
レイ君が僕から何かを感じとったらしい…
こんなやりとりが竜騎士団の怪我人が回復するまで二週間、続いたのだった。
「頼むから…早く帰ってくれでしゅ…」
【自宅で世知辛さを味わう5歳】という奇妙な体験をしたのだった。




