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救世主!!

思わぬところから救済は現れるもので…たまたま狩りから戻ったザークの愛竜メルメルがお裾分けをしに小型獣人達の元に向かう途中でこちらに気づいて近寄ってきてくれた。


『ドランド、着いたのか。思ったより早かったな』

『メルメル…これは一体どう言う事だ?』

『…どうしたんだ?』


ドランドは低く唸りながら今にもメルメルに掴みかかろうとする様子である。

いくらこの家と竜騎士団の野営地が結界に覆われているからといって怪獣戦争は避けて頂きたい。

さっきドランドがガンガン結界にぶつかったおかげで、結界維持の消費魔力がかなり増加しているのである。


『なぜ私の番がこんな正体不明の結界に隔離されているのだ?しかも卵にスライムが張り付いているじゃないか!?』

『あ?…あぁナナ様おはようございます』


メルメルは僕がワイバーンの言葉を理解してる事を知ってるので、話しかけてくれるようになった。

特にリオナと卵を助けた事で尊敬の意さえ示してくれる。今でも僕相手に頭を下げてくれるのだ


『メルメル!こいつの正体を知っているのか!?』

『お前なぁ…失礼をするな!』

『なん…だと?』

『ナナ様がいなかったらリオナも卵達も今頃魔力欠乏で死んでたんだからな』


メルメルからその言葉を聞いた途端ドランドの雰囲気が一気に変わった。

ワイバーンの感情を表情から見るのは難しく、表情があるぐらいしかわからないのだが…。


『それは…どういう事だ?』

『お前ターナからリオナの状況を詳しく聞いてないのか?』


ターナという初聞きな名前が出てきたが、ドランドと会話出来るって事はドランドのバディの名なんだろう。


『危険だと言われて…慌てて』

「危険だったんだけどな…ナナ様の特殊スキルで救ってもらえたんだよ」


ドランドが結界越しにリオナではなく、僕の方へ視界を向けてきた。

迫力はあるが敵意のようなものが抜けたので、少しは怖いがそれほどでもないのだった



総合評価200の感謝絵をTwitterに載せています

@poko_taneda

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