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30・冒険者という生き物



ギルドカードを掴む



ユーリ



私はユーリ



ユーリという名を刻みたい




薄い赤色で文字が浮かび上がってきた

そこにはちゃんと“ユーリ”と刻まれていた



安心して隣のソルを見る



ソルも無事刻めたみたいで「んっ」と私に見せた

ソルの文字は見事に深い赤でパキッとしたコントラストが何だか私のよりかっこよく見える



「ではこちらのカードに当ててください」



私もソルもコツンと優しく当てると

トレーの中のカードにもそれぞれの名前が浮かび上がった

名前が浮かんだのをうさ耳お姉さんが確認するとカウンターの中へ戻って行った



「じゃあこの玉にも当ててちょうだい、直近の10日間で倒した魔物が見られるわ、パーティ登録されてないから2人ともね」


デレクが先に水晶玉にギルドカードをコツンと当てた

すると真っ白だったギルドカードが淡い緑色に変わった


「え、あっE級冒険者の資格ありです!おめでとうございます」




重い空気が流れてたギルド内にその声が響く

ザワザワと周りがまた騒がしくなってくる



「ビットラの討伐数・・・41?!魔獣討伐補助数が1です、あっでもビットラクイーンは・・・?」




うさ耳お姉さんの視線が私へ移る



そうか、大っきいの〆たのは私だった・・・



恥ずかしいな、私仕留めたのあのビットラクイーンだけだからさ




そう思いながら視線に促され、私もコツンと玉にギルドカードを当てる



私のギルドカードも淡い緑色へと変わる



「おめでとうございます、E級冒険者の資格ありです!・・・ビットラクイーンの討伐数1・・・魔獣討伐補助数40!す、凄いです。本当に2人で・・・?」



「この2人がビットラクイーンを間違って狩った、2人が逃げ回ってた所へ、我々シルバーウインドが駆けつけたのだ」



私瞬間移動で誘導してただけだけど、補助したことになってる

なんかすごい数字、約40匹もあの場で殺してたんだ



G級が初級だって言ってたから・・・一気に2ランク上がる資格ありって事か!なんかうさぎをたくさん狩っただけなのに良いのだろうか?




「もういいだろう、ベディヴィア。私の部屋へ来い」




太く低い声がギルドの内に響く

シンと静まり返ると酒場になってる奥にある階段から一人の男の人が降りてくる


ベディヴィアさんと変わらないぐらい身体が大きく

濃い水色した髪を後ろでひとつに結んでいて

太い腕には傷跡が沢山あり、濃い水色のアザが手首から肩まで太く巻き付くようにある

魔痕を見せるタイプの人らしい



_______________

フロンド

33 ♂ 4.18 cyan

冒険者ギルドフローラルトシティ支部統括責任者:S級冒険者

元アトランド伯爵家次男

アトランド伯爵家から除籍されている

_______________



統括責任者って事はこのギルドで一番偉い人かな

雰囲気で強いって分かる

S級ってルティーナさんもだよね?

ルティーナさんおっとりしてて可愛い感じで、この人と比べるとルティーナさんは全然強くなさそうだ




「ああ、デレクとユーリも一緒に来なさい」




ベディヴィアさんが歩くと人が避け、道ができる

私とデレクは頷き、すぐ後に続く

階段を登り始め、チラッとルティーナさんを見ると受付のうさ耳お姉さんと楽しそうに話をしていた


こっちの心配してないって事はこれも予定通りということなのだろうか?



私達が階段を登りきる頃にはギルド内が噂話をする声で溢れる



私は目立ちたくなかったんだけどなぁ・・・


ベディヴィアさん・・・本当に大丈夫なの?

私は不安で仕方ないよ・・・




ギルドマスターさんは2階の廊下の突き当たりの扉、取っ手のない扉に手のひらを当てると木のドアに魔法陣のようなものが浮かび上がり

奥へ引っ込むと横にスライドして開いた


わっなんかオシャレな自動ドアみたい

魔法が絡むと何でもかっこ良く見えるのは何でだろう





部屋に入ると4人は座れそうな長いソファが向かい合って置いてあり、真ん中にローテーブル、その上にはカウンターにもあった水晶玉のような透明な玉、奥に一人がけソファが1つその更に奥に紙の束が沢山積まれた大きな書斎机が



私達が皆部屋に入るとギルドマスターさんは再び扉に手を当てて扉を閉める

扉が完全に閉まると水色の光を放ち、部屋の中をまるでスキャンするように部屋全体へ光が浸透して行った



「久しいなベディヴィア!」



「ああ。元気そうだなフロンド」



2人が左手を上げ、肘と肘をクロスするようにぶつけ合う


こっちでの冒険者の挨拶なのだろうか?

扉が閉まるとさっきまでの硬い空気は無くなり、笑顔で挨拶する二人を見て何となく仲良い人達でハイタッチしてるような感じにも見える




「しかし、派手に宣伝したな?これでこの街でガキ2人にちょっかい掛けるような奴はそうそういないだろう。随分可愛がってるみてぇだが、どこで拾ってきたんだ?」


ずいっと私の顔を覗き込んでくる



「拾ってきたなんて人聞きの悪い、親しい友人の子だ」



「フンッ。ではそういう事にしといてやる」



ベディヴィアさんに背を押され、長くて大きいソファに座るよう促されたので素直にソルと一緒に座る



ギルドマスターさんが私達の向かい側へ周り、ドガッと座ると

ベディヴィアさんも私達に並んで座った



「俺はフロンド、このギルドをまとめてる者だ。名は?」



「ユーリで・・・ユーリ」



ですって言いかけちゃった、ダメダメ。さっきルティーナさんに言われちゃったもんね

あと、男っぽくしなきゃ



「デレク」



「いきなり2級ぶっ飛ばす資格のある新人は久しぶりだ、フローラルトシティの我がギルドは歓迎するぞ」



「すまないが、我々は長居するつもりはない。数日で、もう1つ階級を上げたら違う街へ向かう予定だ」



え?数日街に居るんだ?しかもランクを上げるってそんな簡単なの?



聞いてなかった話に少し目を丸くしてベディヴィアさんを見上げる



「ではもう認めるのか?見届け人としてそこのガキ共にE級冒険者を名乗ってもいいと」



フロンドさんの眼差しが鋭くなる

ソファにもたれていた姿勢を起こし、膝に肘を置きあごをさする



「ああ。D級にならないと見届け人の許可無しで依頼受けられないからな」



なるほど、少しシステム分かってきた

見届け人は15歳未満の人が無茶して無駄死にするのを阻止する為の制度なのね

7歳で登録出来ても見届け人が許可を出した依頼しか受けられない


噂話で聞こえてきた声の中に‘’王族の見届け人も断った”と言ってる人が居たのはある程度行動を共にしなければいけないから、

今までベディヴィアさんは見届け人にはならなかったということなんだろう


うさ耳お姉さんのE級冒険者の資格ありって言い方も

ベディヴィアさんが許可しない限り私達がE級にはなれないって事なんだろう


そしてベディヴィアさんは数日で私達を見届け人の許可が要らなくなるD級まで上げるつもりだったのか


「なぜそんなに急ぐ?シルバーウインドがシルバーシティを離れたと聞いた時も不思議に思ったものだ」




「なぁに、其れはただ、もう一度世界を見たいと思っただけさ。さぁ、無駄話はこれぐらいにして書類を書いてしまおうか」




やれやれと息を吐き出したフロンドさん、立ち上がって机へ行くと何枚かうっすら水色の書類を持ってこっちへ持ってくる


見覚えのあるペンを握ってるのを見て、私はドキっとする



あれって、私が前に弾かれまくった魔力をインクに変えるペンじゃない?

ん?

でも私、魔石には魔力を吸わせれたんだよね?

なんでこのペンは私の魔力を引き出せなかったんだろう?


なんか私の魔力出せないルールがよく分からなくなってきたぞ?



「デレク、ユーリ字はかけるのか?」



「おう」


私は頷いて答える




「ちっせえ癖に教育受けてんだな。まるで()()()()()()()だな」



「私の親しい友人の子だと言っただろう。書けて当然だ」




「名前、年齢、誕生日、種族、魔痕の位置、自分の色。これらは必須だ、ちゃんと書いとけ」



ペンを2本わたしとソルの前に置き、紙もスっと置いた

たくさんの質問が並び、下に答える欄が設けてある

フロンドさんが言ってた項目は上に集まっていて、それより下は父、母の名前、出身地など様々な質問が並んでいる



「魔痕の位置を書くのはなんでだ?」



「死体が出てきた時に確認する為だ。お前達の持ってるカードは他者の不正使用を防ぐ為に持ち主が死ねば消える。だがギルドで保管してるものは名前に色が無くなるようにできている。冒険者はいつ死んだっておかしくない、死体が出てこない場合もある、だから生死の確認をする為に写しをギルドで保管するのだ」




なるほど、このカードは死んだら消えるように出来てるんだ



話を聞きながらそっと目の前に置かれたペンをつついてみる

あれ?弾かれないな?

そのままぎゅっと握ってみる

うん、いけそう


ひとまず安心して書き込んでいく

たくさんの質問が並んでるけど、フロンドさんが言った項目だけを埋めて私はペンを置く



なんで書けたんだろう?ちゃんとインク出た

私、実は魔法が使えるようになってたりする?

瞬間移動以外の魔法が使えるなら、めちゃくちゃ使いたいんだけど



「書けたな、ではその玉に2人ともギルドカードを当ててくれ」



私達は言われた通り当てる



フロンドさんが玉の上に手をかざす


「パーティ登録、デレク、ユーリ」



玉が水色の光を放つ



光が収まるとベディヴィアさんも自分の真っ黒なカードを玉に当てる



「見届け人、ベディヴィア・ジェイ・カルカロフ」




玉が今度は赤い光を放つ



「これでお前達は冒険者となった。後は下で口座の登録だな、あっ仮カード持ってんだろ?置いていけ、どうせ門番のヤツら来るからな、返しておこう。ベディヴィア依頼の件、報告しろ」




「2人は下でルティーナと口座登録しておいてくれ」



ふと、ベディヴィアさんの上に浮かぶ文字がノイズが入ったように霞むと、パソコンに文字を打ち込むように文章が増えていく



_______________

ベディヴィア・ジェイ・カルカロフ

28 ♂8.9 red

《業火の隻腕》カルカロフ侯爵家三男

シルバーシティギルド所属:特級冒険者

S級パーティ シルバーウインド・リーダー

デレク(仮名)ユーリ(仮名)の見届け人

_______________

状態》白化の禁呪:426

_______________




あっ見届け人の表記が増えた!

ん?よく見たら下の数字も減ってるような?気のせいかな?


ベディヴィアさんの鑑定が変わったのでばっとソルを見る

ソルの鑑定もパソコンで文字を打ち込むようにどんどん書き換わっていく


_______________

ソル(仮名・デレク)

7 ♂5.6 red(�)

ルナの兄 両親を殺害された 一次ダイヤトリンド家にて保護

E級冒険者資格保有:G級冒険者

見届け人:ベディヴィア・ジェイ・カルカロフ

ユーリ(仮名)とパーティを組んでいる

_______________

状態》発芽

_______________



おおっ

なんか結構な情報量になっちゃったな




「ユーリ?」



ソルがキョトンとしてる私を見下ろす

ハッと、私は立ち上がりベディヴィアさんを見る


「じゃ、じゃあさきに下におりてま「下で待ってるからな」



私の声をソルが遮る

ああーっまたやっちゃった、どうしても年上には敬語で話してしまうんだよ。日本人の性だよー!!


この世界で起きてからまだ数ヶ月

28年生きてた日本人としての価値観、常識はそう簡単に抜けてくれない



フロンドさんが人差し指を立てるとその先に水色の光の玉が出来る

指を振るとぴゅーっと扉まで飛んでいき扉に染み込んでいく


すると扉が開いた



スっと扉から出ると勝手に扉が閉まる



「ありがとうデレク。私、出来るだけギルドでは話さないようにする、どうしても敬語が出ちゃいそう」


「けいご?まぁいい、分かった。でも聞きてぇ事があったらそれは聞けよ」



階段の方まで歩くと階段の途中に深くフードを被ってるレーンさんとルティーナさんが立っていた



「お疲れっベディヴィアは報告かしら?」



「おぅ」



「じゃあ口座登録しちゃいましょうか」



そう言うと歩いて降りていく

素直に着いていきギルドの端に出来てる列に並ぶ

一つの列の先には扉が4つあり、人が出てくると入れ替わりで人が入っていく


「扉を開けると小さな部屋になっていて部屋の中に椅子と机があるわ、椅子に座って机に開いた穴にギルドカードを差し込んで握ったまま情報を頭の中で書き込んでいってね」



イマイチ言ってることがよく分からないけど、穴にギルドカードを差し込んで、握ったままイメージするって事かな?



「そしてこれがあなた達が自分で稼いだお金よ」



ソルと私の手にそれぞれ袋が渡される

ジャラジャラっとした音と重さ、硬貨が入ってるみたいだ



「何のカネ?」



「あなた達が倒したビットラを換金したのよ、首元を正確に切っていたから毛皮としての利用も出来る良い状態で、高めに買い取らせたわ!服の代金は引かせてもらってるけどね」


「ありがとうございます!」



私とソルが自分で稼いだお金



そう思うと何だか感慨深い

隣のソルは手の上に乗ってる袋を見つめる瞳がキラキラと輝いてるように見える


物価が全然分からないからこれが高いのか、安いのかすら分からないけど嬉しい気持ちは変わらない


「情報を登録したら、机の中心に開いた穴にお金を入れなさいね?ほら、順番が来たわ、1人ずつしか入れないから順番にね」




そうこうしてる間に順番が来てしまった



扉を開けると本当に凄く小さな部屋で、カウンター椅子のような座面が高めな椅子が置いてある

登るようにそれに座ると右側に細長い穴があったのでそこにギルドカードを差し込む


目の前にヴォンっとスクリーンのようなものが出てきて一瞬驚く


びっくりした

えっと情報を書き込めって言ってたよね




__________

ユーリ

red

G級冒険者

パーティメンバー:デレク

__________



【間違いはありませんか?】



うん。間違ってない

そう思うと、画面が切り替わる



【パーティメンバー以外の人間で、カードの持ち主の死亡が確認された時連絡する者の名を登録して下さい】




えっと、これって私以外の人も見れるのかな?



【否。カードの持ち主の死亡以外で誰かに知られる事はありません】



おおっ答えてくれた!凄っ

AIみたいな感じかな?

まぁ、誰にも知られないなら私が死んだ時連絡して欲しいのはやっぱりお父様とお母様だよね



ランスロット・ディー・ダイヤトリンド

キャロイス・デア・ダイヤトリンド




そうイメージすると画面に書き込まれた



【死亡が確認された時、カードに残ってる残高を相続する者を優先度の高い人物から5名登録して下さい】




えっと、

ソル・・・デレクでしょ?

あとルナちゃん

お父様とお母様・・・


あとは?

どうしよう



アレクにしようかな



そう考えてると


【完了致しました】



の文字が浮かぶ


あっ今のでいいんだ?




【入金するお金を投入して下さい】




スクリーンがそう文字を浮かべると


机の真ん中にぽっかりと真っ黒な穴が現れた


おおおっ

凄い、魔法っぽい



これ、全部入れちゃって良いんだろうか?

あとで飛び道具買いに行きたいし、少だけ入れといて手元に残した方が良いんだろうか?



【否。街の中での売買はギルドカードのみで可能】



おお!そうなんだ!ハイテクじゃん!

タッチ決済風って事なのかな?凄っ


そういう事なら全部入れちゃおう

私は袋を開けて全部穴の中へ流し込む

銀色の少し分厚めの小さな硬貨



【合計2100ポルド=金貨2枚、銀貨1枚】




ポルドってのが通貨の名前なんだ?

金貨2枚分と銀貨1枚か、今流し込んだのは何だったんだろう?



__________

1ポルド =鉄貨1枚

10ポルド =銅貨1枚

100ポルド =銀貨1枚

1000ポルド =金貨1枚

10000ポルド =中金貨1枚

100000ポルド=大金貨1枚

__________



おお!なるほど!じゃあ今入れたのは銀貨かな

あとは街の市場とかで何がいくらなのか見て、日本円でいくらぐらいなのか換算して見なきゃ



【終了する場合はカードを引き抜いて下さい】





カードを引き抜くと浮かんでたスクリーンが消える

凄かったな

ATMって感じ、しかも結構ハイテク

ちょっと楽しかった


外に出るとすぐ次の人が入っていく



机のひとつにルティーナさんとレーンさんとソルが座ってるのを見て私も駆け寄り、席に座る



「お疲れ様、あとはベディヴィアが降りてくるの待つだけね」



「多分昔話に花でも咲いてんだろ」



ギルド内をさっきは見ないようにしていたけどキョロキョロと見渡す

勝手なイメージとしては掲示板的なものに紙で依頼が貼られてると思ったけど、それらしき掲示板は見当たらない


「依頼を受ける時ってどうするんですか?」



「さっきのカウンターで受けるのよ。朝一番には5人ほどが受付に立っててね、パーティにあった依頼を提供、提案してくれるのよ」



へぇ、じゃあ今はカウンターにほとんど人がいないけど朝は混み合ってるのかな



レーンさんが駆け回るエプロンを着た店員さんを呼び止める



「エール2つと、果実水2つ。あと今日の肉料理4人前持ってきてくれ」



「料金のご確認は?」



「いらねぇ、出来るだけ早く出してくれ」



「かしこまりました〜」



トレーを3つほど自分の周りに浮かべ、ビールジョッキを両手に何個も掴んだ緑色の髪をポニーテールにした店員さんがるんるんで厨房へ駆けていった



「魔法使って仕事してる」



ぽけーっと女の子を見ながら思わず口から言葉が零れる



「当たり前だろ?自分の色にあった仕事をするに決まってる。冒険者は何色だろうが魔力が多けりゃそこそこ食っていける、でも命を掛けた生き方を望まない者の方が多いに決まってるし、皆が皆、魔力が多い訳でもねぇしな」



「お金さえ払えばなんでも依頼できるし、冒険者も引き受ける。街の便利屋みたいなものでもあるし、そういう危険が少なくて割のいいお仕事を振ってもらえるようにギルドの職員とは仲良くしなさいね?」



ふむふむ、お金さえ払えば何でも依頼出来ちゃうんだ?

何でも屋さんなんて聞くと何となく気が楽になる



「お待たせしましたぁ〜飲み物と、本日の肉料理リズリーグのソース焼きで〜す」



女の子は注文していたものを全てテーブルに下ろす



「キタキタ!ありがとよ」



そう言うとレーンさんは自分のカードを出す

店員の女の子も首にさげてる普通のギルドカードより少し大きめのひし形のカードを魔法で浮かせると2人のカードがコツンと当たった



「まいどあり!追加あったら言ってくださいね〜」


今のが支払い?!凄っ便利!

異世界何気に最先端!


Tボーンステーキのような形した大きな肉のステーキに濃い青色のソースがかかったお料理が4皿どんっと置かれ

水色がかったお水に青いいちごのような果物が沈んだ飲み物と黄色の泡をのせた黒っぽいビールが置かれた



「今日は俺の奢りだ、デレク、ユーリ、グラスを持て」



ルティーナさんとレーンさんがビールを掴んで立ち上がる



「ここに新たな冒険者が誕生した」



声を張り、大声で叫ぶルティーナさん

それを見て周りで飲んでる冒険者達も立ち上がる



えっ何?何事??

普通にお昼ご飯食べるんじゃないの?!



「国の為、民の為、自分の為!命を張る仲間の誕生に!!」



レーンさんが大きな声を張り上げ、グラスを天高く突き上げる




「「「「「「乾杯!!」」」」」」






ガシャンッ!!!!



大勢の乾杯の声

この場にいた皆がグラスを重ねる音が響く


何が何だか分からぬまま私とソルはグラスを持って立たされ、ルティーナさんとレーンさんと乾杯する



「頑張れよー!」

「無理すんなよ!」

「シルバーウインドの足引っ張んじゃねーぞー」



様々な声が私達に降り注ぐ



「なっなんですかコレっ」



私もソルも注目なんて浴びたくないのにっ

顔が熱い

めちゃくちゃ恥ずかしい



小さい声でレーンさんに聞く



「コレはギルド登録したら誰もが通る道なんだよ」



ニッと意地悪な顔して楽しそうに笑う



「冒険者という生き物はどんな瞬間も最大限に楽しむ生き物なのよ」




ぷはぁっ


豪快に一気飲みしたルティーナさんも楽しそうに笑う



「このテーブルにエールを3杯と肉ももう1皿頼む」



「先にやっちゃった!ベディヴィア」


ベディヴィアさんはいつの間にかルティーナさんの後ろにいた

忙しそうにフロアを駆け回る店員さんが「はーい!」と返事をして厨房へ駆けて行く



「歓迎の乾杯が聞こえたからな、降りてきた」



ガヤガヤと騒がしいギルドの中

手に持った謎の飲み物に口を付けてみる

甘酸っぱくて苺ジュースのような味わいに、美味しくて思わず顔がニヤけた




ふと、隣のソルの顔を盗み見る



周りの騒がしさに戸惑いながらも少し赤く染まった頬

周りを見渡す瞳はキラキラと輝いてる



この場の空気にあてられてか、笑顔で溢れる空間からか



ソルの口元はほんの少し笑ってる様に見えた




「ユーリ、これ美味いぞ!」



ソルも1口のんで

ぱっと弾ける笑顔



私もソルも素直にその場を楽しんだ







ちょっとでもいいぢゃん!続き気になる・・・かも!

って思ってもらえるようがんばりまっす!

評価などしてもらえたら

飛び跳ねて喜びます!!

よろしくお願いします!

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