23・神様は絶対
真っ白な空間で見た、光をも吸い込むような真っ黒な人はリアムさんの上をふよふよと横になった体制で浮かんでいて
私を睨む
リアムさんの首に手を回して抱きついてる女の人
長いマゼンタ色の髪はウェーブがかかっていて床まで垂れている
下半身が蛇になっていてリアムさんを時折ウットリとした目で見つめながら顔を触ったりつついたりしている
鮮やかな緑色の髪した、顔がそっくりの女の子と男の子
見た目は幼稚園生ぐらいで緑色の制服のような服を着ていて背中には妖精のような羽がついててとっても可愛い
私のすぐ前に手を繋いで立っていて机の上に座る私を見上げている
女の子は面白そうなものを見る目で
男の子は睨むように
おとーさまの傍には綺麗な紺色のドレスに鮮やかな青色の髪をした美少女が立っていて黄色の軍人が着るようなコートを肩に掛けていて
その隣に背が高く金に輝く長い髪をした濃い黄色の軍服を着た筋肉質でとてもカッコイイ男の人
その2人の後ろでプカプカ浮かぶ水色の液体に浮かんでる女の人の顔
身体は様々な形を取っては崩れたりする
悲しげな瞳が鋭く私を睨む
髪の毛は全て水のように半透明で身体も水面のように時々波立つ
水色の肌も瞳もとても綺麗で、儚い美しさが溢れている
「プロメーテウム、本気で言ってるのですか?」
シアンの神様であろう水色の液体に浮かぶ顔が
怒りに顔を染めながら言う
目の前にいた緑の男の子の方の目が緑色の光を放つ
「ホワイトの子がいない世界、プロメーテウムの種、破壊される」
「でもプロメーテウムさえ我慢すれば良いじゃない!」
青い美少女が食ってかかる
「否。ホワイトの子が産まれない世界。エレボス、ゼウス、カリスの種も破壊、もしくは崩壊する。他も覚醒できない」
その言葉に神様たちがそれぞれ目を丸くする
「おいおい。俺の種はもう死ぬルートは避けたはずだぜ?なんでこのクソガキが消えればまたBADENDになるんだよ」
「わっ私のだってゼウスのだって順風満帆な生活をおくっているわ!」
「アネモイがそう言うならそうなの!2人ともアネモイが詳しく話せないの知ってるじゃん!困るから聞くなバーカ!」
べーっと緑の女の子が黒の人へ舌を出す
私の肩に手を置くこの炎の人、プロメーテウムさんの種は多分ソルの事
ソルの鑑定には他の人にはないマークがある
“(�)” ←コレ。
もしコレが種を表すものなら
アレクも黒い人の“種”と言うことになる
種って言うのがイマイチなんなのかわかんないけど
神様達が大切にしてるのは分かる
このままだと私を消すか消さないか論争になりそう
最初に緑の女の子の声が言ってたリアムさんの話に戻したい
意を決して声を絞り出す
「すっすみません」
声を出した途端
緑の子供達に集まってた全員の視線が私に刺さる
ひっひぇぇえ
「今、問題なのはリアムさんが何か気付いてしまった・・・という事・・・ですよね?」
「あっそうだそうだ!ウィリアムさ、第八の紋章のこと国王に進言するつもりだよ!紋章が認められたらホワイトが色って認められちゃう!このまんまだとホワイトが世界に増えちゃう」
白が世界に増えたらいけないの?
ってかリアムさん国王に進言するつもりだったの?!
しかも色として認められるの?
それって私には嬉しい事しかないじゃん!
「記憶消去可。でも、その手見る度、思考がそこに辿り着く。それは不可避」
「んじゃ落しちまおうぜ」
黒い人が目の前にいきなり現れ、私の右手を掴む
ん
右手?
えっ!!
落とすってなに?!
「ぴいっ!」
真っ白な光がプティの鳴き声とともに放たれる
「チッ。ゼウスこのチビ止めてろ。斬れねぇだろーが、俺が魔法使うたんびに邪魔しやがって」
金髪の黄色の男の人が優雅にカツカツと歩いてくる
この人がゼウス
「俺様達に歯向かうなんて馬鹿な生き物だな」
「エレボス。もうホワイトの子、傷付ける不可」
「ア゛ア゛?」
「《&》が見てる」
ピタっと、それぞれ動いてた神様達が止まった
エレボスと呼ばれた黒い人はギリィっと歯を食いしばる
一度強く私を掴む手に力を入れると
ぱっ
と手を離した
いっいたた
後ろにいた青い美少女は私の隣のプロメーテウムへ真っ直ぐ歩いてくるとキッと彼を睨む
「大体ずるいのよ!許したからって色使って貰えて!私だって《&》が作ったこの生き物に色を使って欲しかったわ!私の物にしたいくらいなのよ!大体ちゃっかり発芽までこぎ着けててずるいのよ!」
そうか、プティ真っ白だけどお目目だけは真っ赤だ
私が彼に許されてた・・・から?
もう誰でもいいからきちんとさ
私は何をどう許されて
何を許してもらってないのか
はっきり教えて欲しい
私神様たちに何にもしてないはずなんだもの
「ならばお主も許せばいい。今からでも色が入るかもしれぬぞ、それに発芽は本人が望み、条件が揃わねば出来ぬ」
「ううううう!許さない!私は絶対に嫌!!」
ギラっ
と私を美少女が睨む
ひえっ
ホントなんでこんなに嫌われてるの私ぃ
腕落とされそうになったり、消されそうになったり
誰だかわかんないけど《&》さん、見てるってだけで助かってます
ありがとうございますぅ!
涙目でビビりながら心の中で知らない《&》さんへお礼を言う
「チッ。めんどくせえな、ウィリアムの記憶、消すぞクソビッチ」
「あら、その呼び方改めてくれないと男色家にするわよ」
私を見下ろし、タナトスを無視してエレボスは言う
「ウィリアムにさえ、気付かなけりゃいいんだろ?そんでクソガキを俺らで消すことも出来ねえ。だからクソガキは家をでろ」
え?出て行く?私が今の家を?
「アネモイ、どう?」
「・・・。エレボス凄い。《&》怒る、でも可」
「待って私は「黙れ」
嫌だと、声に出そうとすると
ガッと
顔をわしずかみにされ、身体が少し持ち上がる
痛いっ痛いっ
「クソガキの意見なんざ聞いてねぇんだよ、従わねえなら消せなくても方法はいくらでもあるんだ、枷でも嵌めて一生俺の操り人形として遊んでやってもいいんだからな」
本当に私なんかどうでもいいんだこの人
目が本気だ
今日2度目の脅し
実行しないときっと本当にこの神様はやるんだろう
私は怖くて、家を離れたくなくて目が潤む
「ぴーい!!」
プティがエレボスの手にかぷっと噛み付く
エレボスは私の顔を離し
ぶんっ
と手を振ってプティをプロメーテウムへ投げた
「お前の色に染めとけジジイ、クソガキもだ」
「はぁ。頭は切れるが口が悪い・・・」
プティをちゃんと片手で受け止めたプロメーテウムはそのまま自分の炎でプティを包み込む
プティはみるみるうちに小さなドラゴンの姿のまま赤く染まっていく
「30分だ。30分でお前達の契約の光を見てた奴らの記憶を書き換える、その間お前を別人に見えるようにしといてやる、さっさと荷物まとめて出て行け」
「可、我等でホワイトの子消すこと不可。でも自分で自然に死ぬなら皆の種破壊されない」
「やっと俺達にいい情報じゃねーか、森で盛大に野垂れ死ねクソガキ」
ニタァと笑う顔から本気でそう思ってると伝わってくる
「俺は全知全能のBLACKの神、エレボス・タルタロス。せいぜい泥水啜りながら、俺に殺してもらえばよかったと嘆き苦しみながら生きるんだな」
そう言い残すとエレボスは真っ黒な煙に身を包んで居なくなった
「時が来たらお主の色を返す、その時までは静かに隠れて命を繋ぐのだ」
真っ赤になったプティを私の膝に下ろしながらプロメーテウムさんが言う
まだ覚悟も決まってない私を置いてどんどん話が進んでいく
肩に触れてる手から炎が私に伸びて私を包む
炎だけど全然熱くない
むしろ暖かくて安心する温もりを感じる
「痛むぞ」
右手の甲に肩を掴んでた彼の大きな右手が重なると
白い炎が上がる
痛いけど黙って我慢する
「鋭い感性を持つものからは紋章を隠すことは出来ぬが、平民にならこれが普通の魔痕に見えるだろう」
私の手には火傷のあとのような赤い傷跡が出来た
パッと見ではダイヤのマークのような紋章は見えなくなった
プロメーテウムさんの手には白い傷跡ができてる
あっ痛そう、私のせい?
ごめんなさいって言わなきゃ
「お主のせいではない、強いて言うならエレボスだ。気に病むでない」
あっまた私の心の声に返事してる
「我は許したからな、お主の心に入らずとも聞こえる」
あの真っ白な空間は私の心の中だったの?
ってかじゃあ私が考えてた事も全部聞いて・・・た?
「・・・時間は無い、別れの言葉は声に出して伝える事は出来ぬ。よく考え、時間を上手に使うのだ」
あ、ありがとうございます
もう、出て行くしか私が生きる道はないんだ
すると私の刺された右太ももをさっと撫でた
「今日1日だけは歩けるようにしておいた、明日は痛むから充分屋敷から離れて、身を隠すと良いだろう」
「プロメーテウム!あっちの部屋空っぽにしたよ!」
緑の元気な女の子レアーが大きな声で叫ぶ
『行け。もう我は助けぬ、生き延びろ』
最後は頭に直接響いた声
他の神様に聞かれたくなかったのかな?
プロメーテウム様だけが私の味方になってくれた
本当にありがとう
覚悟なんて全然出来てないけど
考えるのは後にしなくちゃ
1人になった後ならいくらでも時間作れる
今は時間が無いんだから・・・
私は自分の部屋の真ん中に立っていた
ちょっとでもいいぢゃん!続き気になる・・・かも!
って思ってもらえるようがんばりまっす!
評価などしてもらえたら
飛び跳ねて喜びます!!
よろしくお願いします!




