ホウレン草って、おいし草!
今日もよろしくお願いします!
「いいかお前ら、普通の魚もいっぱいいるからな。ただやみくもに戦うんじゃねえぞ」
そういうケネスは、最前線に立って剣を構えている。
「いやしかし、敵は水の中だ。魚に危害を加えないってのは、難しいんじゃ」
「それでも!なるべくそうしてくれ。キョウタロウ、なんかいい作戦ないか!?」
そう言われてもな。。ケネスの生き物好きはいいがこういう時に困る。
「・・・分かった、考えてみる」
「ありがとう」
だが、否定していてと話は進まない。そして何より、
(ケネスの気持ちに寄り添って、ケネスの思い理解していく)
それが、ケネスの魔人化を止めることにつながるかもしれない。まだ、どうしたら魔人化を止められるか分からないが、できるだけそうしたいと思っている。
「ケネス、グレイ、戦いながら時間を稼いでくれ。フィーネ、感知魔法展開、川の中の生き物の被害が最小限になるよう、グレイとケネスに情報共有してくれ」
「えー!ホントに!?すごく大変だと思うけど?」
「やりましょう。我らのリーダーはキョウタロウです」
「グレイ・・・分かった!」
二人も何かを察してくれたようだ。
「サーチエモーション!」
「・・・数が多すぎる!これを避けるなんて無理!」
「ガアアー!」
「っ!あぶねえ」
キングサーモンから水光線とでも言えばよいのか。直線状の水が地面を抉り取る。
「あれに当たったらやばいぞ」
「ですね。あれは私の水でも相殺は難しいかと」
ケネスは川の中の敵に対して、ほぼ攻撃できない。グレイは遠距離でも戦えるが、水魔法ゆえに効果は薄そうだ。
「生き物を避けながら戦うには・・・?どうする」
考えろ。生き物がいっぱいいて戦いにくいんだ。場所を移すか?移った場所にも生き物はいる。同じことだ。
「それなら・・・!フィーネ、何かバリアみたいなものは張れるか?」
「空間を遮るってこと!?それは、無理!どちらかというと、キョウタロウの方ができるようになると思う!」
まじか。そうか、時空間に関わることだからか。しかし、今は使えない。
「じゃあ、音とか光とかで、生物を寄せ付けないようにできないか!?」
「音・・・あ!イミテーション!!」
「そうだ!イミテーションで引き付けられたら!」
それなら生き物を離れさせることができる。
「でも、魔物にもかかっちゃうけど!」
「それなら、私が魔法で引き止めましょう。短い時間なら可能です」
「よっしゃ!それでいこう!ケネスはグレイの援護を頼む!」
「「OK!」」
うまくいくといいが!
「行くよ!イミテーション!!」
フィーネが川の下流に向けて誘導魔法を使った。注意を引く音で生き物を集める。そして当然、キングサーモンもそれに反応する!
「行かせませんよ」
気のせいではないのだろう、川の近くで水が多いからか、グレイの槍の周りにはいつもよりたくさんの水が集まっている。それらは無数の水の塊を形成する。
「清浄なる水よ、全てを穿ちなさい。アクアパラディンシューター!」
全ての水が一斉射出した!一つ一つが一撃必殺の威力があるのだろう。
「グアグウウーー!」
キングサーモンの鱗に当たり、身を削っていく!流石にここの主だな、それでもまだ余裕そうだ。
「でも時間は稼げたな!」
「うん!生き物たちの避難完了です!」
「よし!!」
とりあえずはこれで第一段階はOKだ!・・・というか、
「グレイ!お前、俺のことリーダーだとか言っといて、なんで技を隠してるんだよ!!」
「え?いや、別に隠してたわけではないですよ。ただ、リーダーが聞いてこなかったから」
このやろうーーー!聞かなかった俺が悪いのか!?リーダーが悪いのか!?
「社会に出たら、ホウレン草って言われても知らないからなー!」
「??よく分からないけど、美味しそうな響き!」
フィーネが涎を垂らしている。お前はこんな時にも・・・可愛いな。
「おい!お前らボケッとしてんな!ここからだろ!」
その通りだ!さて、
「第3ラウンド、だな」
川の中から攻撃をしてくるあいつを倒せるのか?
ありがとうございました。
続く




