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ちょっと転移先で終末の魔人を助けてくるか  作者: 榊 ユージン
1章 終末の魔人
1/12

再会

はじめまして。ユージンです。初投稿です。よろしくお願いします!

それは、夏場のカラカラ天気が続く中、珍しく雨が降る午後のことだった。

「ふー。早く止んでくれよ・・・ん?」

すぐ止むだろうと踏んで、近くの商店の軒先で雨宿りしていたところ、角の向こうに人影が見えた。雨で良く見えないが、何となくこちらを見ているような気がして、気になってそちらを見ていた。

「っ・・・」

と、突然その影が通りに出てこちらに向かって走ってきたのだ。いや、走っているのかと思ったが、足が動く様子は見えず、、地面を滑っている?ように感じられた。

「な、なんだお前は・・・」

「・・・」

そんなありきたりな言葉しか出てこない俺に、近づいてきた影は無言で見つめ返してきた。影は目深までフードを被っていて、雨で視界も悪く、表情も読み取れない。

「・・・」

緊迫感で時間の感覚がよく分からなくなるな。その長いような短いような時間を経て、どうしようかと迷いだしたころ、

(パサリ)

「っ・・・」

「やっと見つけた・・・。」

急に影はフードをとって、顔を見せた。少女だ。端的に言ってとても可愛い。金色の髪に、見つめる瞳は碧眼。そして、、、いや、それよりも!

ガシッ

「っ・・・!?」

「可愛い・・・!」

俺はとっさに手を掴む!

こんな可愛い子の知り合いがいたのに、忘れているとは!今朝の英単語なんて覚えてなくていいから、この子のことはしっかり覚えてろよ俺!と、そんなことを思っていると

「・・・せ、説明してる時間はないの」

なんだか、勝手に話を進めようとしているぞ。

そして、少女が輝きだした!

「お嬢さん、お名前は!?」

「さ、さあ、ユウシャよ!セカイをタスケル旅にデルのです!!ああ、もう時間です!」

俺は光に巻き込まれて・・・!

「お嬢さん、お名前はーー!?!?」

「それ、空間転移~~!!」

俺は光とともにこの世界を後にした!


###


「・・・。なんか、ちょっと変わったかしら。もともとあんなんだっけ?ふふ」

少女は、彼のいた場所を見つめていた。何か、懐かしそうに・・・。

「・・・。」

「・・・お嬢ちゃん、悩みがあるなら聞くぜ?ああ、それとも最近流行りの中二病ってやつかい?」

そこは、魚屋。店主の目は、可哀想な子を見る目だ!!

「・・・ち、違うんだよーー!!!」

少女は恥ずかしさのあまり駆け出した。



###


「いーーやーー!!」

さっきまで学校からの帰路にいたはずなのに、なぜか雨の中女の子に出会って光輝いてそれからそれから・・・!

「こわーー!!」

猛スピードで宙を飛んでいた!もうわけが分からない。

「怖い!ああ、あんな可愛い子にあったからきっとその罰で死ぬんだ。そうだ、きっとそうだ!ああ!」

そこでようやく俺は、空がいろんな色に光輝いていることに気づいた。

「ん、なんか光ってるし歪んでるぞ」

光輝く景色が、所々歪み、その中を飛んでいく、俺。

「つまりこれって・・・!」

そう、

「フシギな美少女の誘う冒険だな!・・・ん?」

眼前の光が収束し始めている。

「なんか、あそこから出そう」

収束する光の中に入る。入って、突き抜けて、そして、

「・・・っ!」

眼科には青空が広がっていた。

「ああ・・・!空、青空、飛んでる!ハハ、ずこいぞ、さっきの子はやっぱり俺の天使・・・?いや、落ちてる!落ちてるよ俺!空に放り出されて落っこちてるヨ!まさか、さっきの子は俺の敵だったのか・・・!?俺という強力な勇者を屠るための刺客・・・!?」

そんなことを考えながらも、みるみる落下していく。

「しかし、よく考えてみれば俺の人生、悪くなかったよな。ああそうだよ。やるべきことは全てやった・・・!」

もう、地面にたどり着くまで直だろう。

「唯一の後悔は!ハーゲンダッツ大人買いしてないこと!女の子とデートしてないこと!ロケットにも乗ってないし、世界一周もまだしてない!する予定なかったけどな!それからそれから・・・!」

そして俺の人生はあっけなく幕を閉じ

「そりゃー!!!」

「・・・・・・っ!なんだ!?」

終わったと思った。思ったが、

「・・・生き、てる?」

「うん。生きてる。鳥?いや・・美少女!?」

そう、俺を捕まえて飛んでるそれは人、しかも、男だった。

「間に合って良かった!それにしても、驚いたな!空の亀裂から人が落ちてくるんだからよ!!」

「・・・。」

なんだよ、この展開で男かよ。

「なんだよ、この展開で男かよ」

「心の声が漏れてるぞ!」

「チェンジ!」

「・・・パッ」

「ギャー!嘘ですごべんなざい助けて、そこの素敵な殿方ー!!!」

こいつ、手を放しやがって、こんなお空の上で!死んじゃう!!まあ、俺が悪いんだがな!というか、なんで飛んでるのかとかいろいろと聞きたいけれど

「どこに向かってるんだ・・?」

「とりあえず、村まで連れてく!聞きたいこともあるしな!」

「・・・もう帰って寝たい」

心底、思うのであった。




続く。

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