漫才「昔のアニメ」
ツッコミ「近頃年取ったせいか昔のアニメって良かったよなあってしみじみ思うのよね」
ボケ「そうかあ?」
ツッコミ「良かったでしょ、アルプスの少女ハイジとか」
ボケ「ああハイジな、懐かしいなあ」
ボケ「ハイジの家ってセントバーナードみたいの飼ってたよな?」
ツッコミ「ああヨーゼフなあ、のんびりしていて可愛かったよなあ、バウバウって鳴いて!」
ボケ「あれって何食べさせてたんかな?」
ツッコミ「は?」
ボケ「いや、ご飯は何を食べさせてたのかな?ドックフード?あのデッカいのって1日に1箱食べるって聞いたことあるよ」
ツッコミ「時代的にも財政的にもドックフードではないやろ」
ボケ「そうするとやっぱり山羊?」
ツッコミ「わー!そんな事言うたらあかん!そんなわけないやろ!」
ボケ「でも山羊かて寿命があるしやな」
ツッコミ「いやいや山羊のわけない、もし天寿を全うしたらきちんとやな」
ボケ「きちんと売りに行く?」
ツッコミ「違うわ、お墓作るんや」
ボケ「そうなんか、でもハイジが墓参りしてるとこ見たことないよ」
ツッコミ「ハイジはまだ小さいから知らんのよ!」
ボケ「ヨーゼフの怖さを?」
ツッコミ「違うわ!お墓のことを!」
ボケ「あーなるほど、そうなんかなあ」
ツッコミ「わかった、なら巨人の星!あれも良かったよなあ」
ボケ「ああ巨人の星なあ、あれって親父が飛雄馬に大リーグ養成ギブスって着けさせてたやんか?」
ツッコミ「着けてたなあ」
ボケ「大リーグ養成ギブスっておかしくない? 」
ツッコミ「まあ、今の時代の常識で考えると児童虐待的な問題があるかな?」
ボケ「いや、大リーグ養成ギブスって!目指してるのは国内の球団やのに!」
ツッコミ「そっちかいな」
ボケ「巨人の星目指すならセントラルリーグ養成ギブスやろ?」
ツッコミ「そうかも知らんけど」
ボケ「それなのに大リーグボール1号って何?」
ツッコミ「言いたかったんやろ」
ボケ「それって最初から打たれるの予想してるやん」
ツッコミ「なに?なに?」
ボケ「1号やぞ1号!!」
ボケ「この魔球だけで引退まで勝ち抜くぞ!って思ってたら1号とは名付けんやろ!」
ツッコミ「ああ、なるほどな」
ボケ「それやのに打たれた時に落ち込み過ぎやろ」
ツッコミ「しゃあないやろ、頑張って投げてたんやから」
ツッコミ「わかった、ならサザエさん!昔から今までずーっと放送されてる日本一の癒し系アニメ!」
ボケ「サザエさんなあ、なんでタラちゃんってずーっと小さいままなん?」
ツッコミ「まあ、あのマンガは時の流れが止まってるからな!」
ボケ「えー電車とか動いてるのに?」
ツッコミ「いや、そういうんじゃなくて同じ時間軸の日常が繰り返されるのよ」
ボケ「なら波平さんもマスオさんも永遠に働き続けるわけ?地獄やな!」
ボケ「それにそうやったら厚生年金掛け損やんけ!」
ツッコミ「いや、年取らんから厚生年金は関係ないのよ」
ボケ「でも大手らしき会社で働いてるんやから企業年金とかも掛けてるやろ!どうせ貰えんのなら払わん方がよくないか?」
ツッコミ「いや、そうではないやろ!?なんかややっこしくなってきたな」
ツッコミ「まあとにかくサザエさんが明るくて笑いが絶えない家族を見て心が和むマンガなんよ」
ボケ「波平とマスオの犠牲の元にな」
ツッコミ「そんなん言うたら年金も補助金もないような山小屋暮らしのおじいさんなんか、のーんびりと暮らしてたのに急にハイジを預けられて大変やで、それでも楽しそうにしてはったやろ!」
ボケ「そりゃ老後の面倒見てくれるからな」
ツッコミ「はー?もう既に老後やろ、もし動けなくなったらとか考えてもハイジ小さ過ぎやし間に合わんわ」
ボケ「だからペーターと毎日山羊の世話をしに行かせてたやん」
ツッコミ「えー、その為にペーターと仲良くさせてたん?」
ボケ「そこに大金持ちのクララがやって来るもんやから、おじいさんの心は揺れたと思うでー!」
ボケ「金かペーターかで」
ツッコミ「なんかお前の考え方ひねくれ過ぎやわ!!」
ツッコミ「なら言わせて貰うけどさっきお前、波平さんとマスオさんの犠牲の元にとか言うてたけど、サザエさんの中で1番の犠牲者はイクラちゃんやぞ!もう生まれてるのに1人だけ卵の名前にされて永遠にバブゥ以外喋れんのやぞ!」
ボケ「あれは、その方が都合がいいねん」
ツッコミ「都合ってなんや?」
ボケ「お前もタイコさんのあの尋常じゃない色気、気づいてるやろ?」
ツッコミ「ああ確かにサザエさんには全くない色気が醸し出されてるかな」
ボケ「それで旦那はあのノリスケやぞ」
ボケ「あれはおかしい、絶対に人様に言えへんような事をしてんねん、でもイクラちゃんは小さいから独りにも出来んし、だからイクラちゃんは言葉が喋れん方が都合がいいねん!」
ツッコミ「お前、子供アニメでどこまで妄想を広げるつもりや、もうええわ!!」