出会った
「ううああぁ・・・」
目が覚める。ここはどこだ?俺は頭をかち割られたはずじゃ・・・
「ようやく目が覚めたのか」
「ひぇ!お前誰だ、まさかあの怪物の仲間か!」
目の前にはニコニコした金髪の長髪男、見た目は人間だが耳はとがっていて、髪の毛からは5センチほどの角が生えている。
「怪物とは失礼だな、あいつらはこの街の住人だから無害だ。それに、あいつらからしたらお前のほうが怪物だ」
俺が怪物?こいつは何言ってんだ?
「お前は誰だ?ここはどこだ?俺は何でこんなところに?それに、おれは頭をかち割られたはずじゃ?」
「質問はひとつづつにしろ、一気に言われてもわけがわからん、さてはお前頭悪いだろ?」
・・・こいつニコニコ笑いながら人を馬鹿にしやがって、ぶん殴りたい、この笑顔。
しかし、教えてくれそうな人はこいつしかいないし・・・
「お前は誰だ?」
「俺はここで医者兼何でも屋みたいなものをやっているシマノという。あと、さっき俺の事をお前と呼んでいたが、俺の事はシマノさんと呼べ、俺はお前より年上だ。まあ、敬語にしてないのは見逃してやろう」
「わかった」
こいつめっちゃ偉そうだな。助けてくれたっぽいからいいけど。
「ここは何なんだ?日本じゃないのか?」
「ここは名前は特にないが全員、中間の町と呼んでいる」
「ああそうだ」
中間の町か、何が中間なんだ?
れの疑問を察知したのかシマノは続けて言う。
「知らない人は多いが、お前のいた日本、今いる中間の町とこの世界はいくつもの世界でできている。そして、この町は様々な世界を行くうえで必ず通るから、中間の町と呼ばれている。だから様々な者達がいるんだ。まあ、意図的に来ようとしない限りは来ないがな」
「じゃあ、俺は何でこんなところに来たんだよ」
「知るかバカ、世界によって移動の仕方は様々なんだよ、でもまあ言えることは、お前が来る前になんかしたってことだけだ」
俺がなんかしただと?俺はただ粘土を運んでてて少し休憩しただけ・・・じゃ
そーいや柱時計いじってたわ、なんかあったから。
「なんか心当たりがありそうな顔をしてるな、まあいい、俺は医者だ、お前がいる間は休業してるが、本来今は営業しているはずなんだよ。少し経ったらまた来てくれ」
医者はしゃべりながら店のCLOSEをOPENに変える。
「お、おい、まだ話は終わってねえよ、どうやって俺助けた?俺は頭から鉈をぶち込まれたはずだろ?」
実際そんな重症すぐには治らないはず、でも、治っている。
こいつが魔法使いやブラッ〇ジャックでもなければ無理だ。いや、ブラックジャックでも無理だ。
「やだよ、何で見せないといけないんだ、質問にいろいろと答えてやったんだから我慢しろ。でもまぁ、一つ言うとしたら・・・魔法みたいなものかな?」
魔法?日本にはないがこの世界にはあるのか?
俺がその質問を投げかけようとしたところ一人来客が来た。
「ただいま帰りました~ってあれっ、お客さんですか?」
振り向くとそこにはよくわからない怪物の書かれた和服を着た少女が立っていた。
年齢は俺と同じくらいにみえる。髪は黄土色で、わっかのような髪留めで長い髪を首筋あたりで一つにまとめている。
シマノとは違い角が生えてたり耳がとがっていたりしていない。
親子ではないのか?でも一緒に住んでいるっぽいし・・・わからん。
「おおー帰ってきたか、帰ってきたところ早速で悪いが、こいつに町案内をしてやってくれないか?」
「いや、町案内も何も帰り方を教えてくれたら勝手に帰るぞ俺は」
「アホか、帰らせるわけねえだろ、お前にはやることがあるからな」
「はあ?帰らせないって・・・、もう済んだし帰らせてくれてもいいだろ?」
「ダメだ、そこら辺の話は帰ってきてからしてやる。さあさあ、出て行け」
出て行けって、なんなんだよこいつ助けてくれたのは感謝するがそこまで言うか?
「紗子は大丈夫か、このアホの町案内をしてもらって?」
「いいですよ、初めまして私は紗子と言います。あなたはここらではあまり見ない方ですが、別の世界から来たのですか?」
「あ、ああ、日本ってところから来たんだ、俺は創貴、大嶋創貴というよろしく」
「さあさあ、立ち話は近くのお茶屋でしてくるんだな」
シマノが押すように店から出ていかそうとしてくる。そして急に俺の肩に手を回し、
「紗子に色目でも使ってみろ、鉈でバラバラに切り刻んだ後、裏山の山犬のえさにするぞ」
突然の脅迫、目は虎のように鋭く、力強く吠えるライオンのような迫力を持っている。それに対し俺は威勢よく返事を
「ひゃい・・・」
しなかった。だってこわいもん。




