ohuro
「ごちそうさまでした」
「お粗末様」
「ウェ~い」
食器を下げ俺はソファにダイブ。
バフッという心地よい音と共に襲ってくる眠気、それに身を任せるようにあおむけになりながら目を閉じようとするが、
「れいかもうぇ~い」
麗香ちゃんが俺のお腹の上に飛び乗ってきた。
ただそれだけでなく、俺の上にまたがりながらぴょんぴょんと飛び跳ねているではないか。それは、はたから見たら完全にアウトな構図だ。
「ちょっと麗香ちゃん何してんの!?」
「いっしょいおふろいこーよ」
腰ふり、いや、上下運動をやめない麗香ちゃん、こんなのを花林に見られたらまた「ロリコン」とかいわれのない誹謗中傷をうけてしまう。何としてでも早くやめさせなければ!
「麗香ちゃん、ちょっと降りてちょうだい」
「やだ」
えええ~、こまるなぁ、このままじゃだめなんだよなあ。
「ダメだよ、降りてね」
よっこらせっと、子供だから軽いなんて思ったけど、やはりそこそこ重い。
俺は麗香ちゃんの腰を持ち無理やり持ち上げようとするがなかなか持ち上げられない。
「やだっ、ぶーーっ!」
俺の意を察したのか麗香ちゃんは激しく抵抗、俺の服をつかみ離れまいとする。
「ちょ、ちょっと麗香ちゃん、花林がもうすぐで洗い物終わってこっちに来るから・・・
「ソーキ?麗香ちゃん?どこ行ったの?寝てたらだめよ」
噂をすれば影、皿洗いが終わった花林がこちらに向かてくるではないか。
「麗香ちゃん頼むから降りて!」
「やだ」
「お願いだから!一生のお願い、ね、ね?」
「そこにいるの?」
うひゃあ~、花林はもう、すぐそこまで来ている。
「じゃあ、きょういっしょにおふろはいって」
ええ~、それはさらにロリコン疑惑が深まってしまうなあ、いやだなぁ、でも、こどもの約束だし花林がどうにかしてくれるだろ、最悪クソ野郎になるけど反故にしちまえばいいしな。
「わかった、早く降りてくれ、たのむ」
「ここで寝転んでたのね、寝てたらだめよ、早く風呂に入ってきて頂戴」
「オッケイ、じゃあな麗香ちゃん、俺は風呂に入ってくる」
「れいかもいく~」
ぱたぱたとついてくるが、ところがどっこい、一緒に風呂へはいけません。ねぜなら・・・
「だめよ麗香ちゃん、こんなロリコンと一緒にお風呂行ったら汚されちゃうわよ」
花林というガーディアンがいるからな、はっはっはっ。
「だってよ麗香ちゃん、残念だが俺一人で風呂に入るしかないな」
「残念がらないでよ、きもちわるい」
「気持ち悪くねぇし!ごほんっ・・・まあ、麗香ちゃんには悪いが、俺は花林には逆らえない、だからゴメンネ」
さあ、風呂に行こうとしたら・・・おや?麗香ちゃんの様子が?
「やだ・・・おにいちゃんがいっしょにはいってくれるっていってたもん!」
「でも、ソーキとは一緒に入っちゃダメなのよ」
「でも、はいってくれるっていってたもん」
「でもソーキはね?」
「うううぅぅッ~~」
なんかめっちゃ罪悪感を感じる・・・いや、でも、俺は悪くないし?ダメって言ってるのは花林だし?俺は全然一緒に入ってもいいし?
俺が罪悪感からよそ見しているとか花林がこちらにちかづいてくる。
「ソーキ・・・」
「なんだ?」
「麗香ちゃんと一緒に入ってあげて・・・」
えっ!?
「えっ!?」
「だって仕方がないのよ、麗香ちゃん、そーきとじゃないと一緒に入らないって聞かないから」
「でも俺見ちゃうぜいろいろと」
「だから、ソーキは目隠しして風呂に入って」
こ奴は馬鹿なことを抜かしよる。しかし、これは俺がまいた種なのか?なら一緒に入るしか・・・クソっメンドクセー
「なにソーキニヤニヤしてんの?もしかして喜んでんの?」
「喜んでねーし!?」
けけけ、けっ、けっして喜んでないからな!?
「じゃあよろしくね・・・見ちゃだめよ」
かくして俺は麗香ちゃんと一緒に風呂に入ることになったのだが・・・どうなっちまうんだこれ?




