表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大地の魔術師  作者: あかねこ
1章 幼少期
7/8

訓練

一章完結です。

目を開けたら、見慣れた天井があった。


「俺は、ドラゴンと戦っていたんじゃ…。」


「あっ!師匠〜。」


顔を上げるとハーリアの姿があった。


「師匠が気を失った後、師匠の流星を見た抵抗軍の人が助けに来てくれたんですのよ。その時に、2人を守ってくれて有難う、って感謝されて、みんなと打ち解けたんですのよ。」


身体に、魔力が流れ込んでくるのを感じる。

立ってみると、身体が軽くなっていたように感じた。

剣を持つと、木の枝を持ったかのように軽かった。


「師匠、勝負しましょう。」


抵抗軍の訓練場に向かった。

この前のおっちゃんに、審判を頼んだ。


「始めっ!」


おっちゃんの掛け声で、俺は、一瞬のうちに距離を詰めた。

その速さは、獣人の動体視力を持ってしても、一瞬の事だった。


しかし、ハーリアは直ぐに距離をとった。

誰もいない空間で剣を振ってしまった。ハーリアが反撃をしようとしたが、剣を振った時の音を聞くなり横に跳んだ。すると、正面にあった壁が大きく凹んでいた。


「師匠、殺す気ですの?」


「いや…いつもの感覚で振ったんだが…。」


「前より、数倍速くなっていますわよ。だから、リアも本気で行きますわよ。」

詠唱を開始している。


「【強化(エンハンス)】ッッ!」


ハーリアの剣の速さが、一段と速くなった。

ハーリアの上段斬りを、受け流して反撃を…

剣を受け流したとき、発生した気流によって俺は吹き飛ばされた。


しかし、空中で体勢を立て直して、飛んで行った先にある壁を蹴った。そして放った大上段からの斬撃を受け止めたハーリアは、反対の壁まで飛んでいった。


「やっ、やめ!」


おっちゃんの合図で、終わった。


おっちゃんの後ろに司令官がいた。


「どうしてくれるんだよ!ここ使えないじゃないか!」


「すみません。今直しますから。」


「修理代払ってく…。今、直すって言ったか?」


「ええ、【修復(リノベーション)】。」


壁が元に戻っていった。

司令官は目を丸くして、あんぐりと口を開けていた。


「お前、今のは…。」


「え?修復って言う魔法ですが…。」


「魔法を使えるのか?人族は、魔力が無いんじゃ…。」


「俺も持ってないですよ。」


「なら何で…。」


「周りの空間や、植物から魔力を分けて貰っているんですよ。」


「そんな事が…」


司令官は唖然としていた。

暫くして、司令官は口を開いた。


「お前、ルクシア抵抗軍に入ってくれないか?」


「俺は、12歳ですけど。」


「おい、其処のウサギ。」


「ハーリア・クリルですわ。」


「ハーリア、お前も抵抗軍に入ってくれないか?こいつの面倒を見てやってくれ。」


「ああ、重要な任務以外には、参加しなくていい。」


「分かりました。」


「明日、基地に来てくれ。」



そうして、訓練場を後にした。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



一旦家に戻り、魔法の練習の為に森に向かった。


【飛行】を使って、飛んでいると、100匹ほどのゴブリンの群れがいた。


「【爆裂(エクスプロージョン)】」


ゴブリンの群れは、骨1つ残らずに灰になった。

少し、倦怠感を感じたので、村に引き返した。


村に帰ると、家の前にシルフィアがいた。


「あっ!ルー。目が覚めたんだね。」


「うん。」


そして、シルフィアは、綺麗な碧眼に大粒の涙を浮かべて、俺に泣きついてきた。


「ごめんね。私のせいでルー達を危険な目に合わせて。」


「いいんだよ、こうしてみんな無事なんだから。」


どのくらいの間そのままいたのだろうか。もう、日はすっかり暮れている。


「じゃあ帰るね。」


「じゃあね、フィア。」


シルフィアは、家に帰って行った。


「リア達も帰りましょう。」


「うん。」


俺達は、家に向かった。







読んでいただき有難うございます。

これからも、宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ