表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大地の魔術師  作者: あかねこ
1章 幼少期
5/8

ハーリア・クリル

新キャラ登場です。

俺が両親のもとに駆け出して行った時、地下の街では大騒ぎだった。

沢山の人が、適当な噂を言って、獣人王国が攻めてきた、とか、エリアス王国が大規模魔法の実験をしている、などだ。そのため、地下では大騒ぎだった。


抵抗軍は軍を出すことになった。

其処には、シルフィアの姿があった。

シルフィアは、剣の腕を買われて参加することとなった。

やる気に満ちた顔で、親の横に立っていた。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




俺は、家に着くと親に爆発が見えたと説明した。


両親は、基地に向かった。

俺は、爆発のあった東側に1人で向かった。

お気に入りのアダマンタイトの剣を手にして…




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




俺が森に入って、爆発の方向に向かっていると、人が立っているのを見つけた。

その影には、2つの耳が見えていた。


俺は、さっきの爆発はあの獣人の仕業だと直感的に思った。

剣の柄に手を掛けて、獣人の前に進み出た。


その獣人は、女性だった。ウサ耳を持ち、曲刀を腰にさしていた。

そのギャップが凄まじかった。見た感じだと20代くらいの美人だった。


彼女は、俺に話しかけた。


「貴方は、人族なの?」


「ああ、そうだ。ここに何をしにきたんだ?」


「強い魔物を斃しにきたのよ。」


「さっきの爆発はお前の魔法か?」


「ああ、オークキングに襲われた時に歯が立たなくて火の魔石を解放したのよ。」


「オークキングってそんなに強いか?」


俺は、自分がシルフィアと一緒に斃した時のことを思い出して言った。


「ええ。とっても強かったわ!」


「俺は、二人で斃したんだがなぁ…。」


「あんた、斃したの…。」


「心の声が出てしまった……。」


「何よぅ。建前なんか使おうとしていたの?」


「・・・」


「まあいいわ。貴方が強いというなら勝負しなさい!ああ、リアの名前は、

兎人族最強の剣士 ハーリア・クリルよ。」


「えっ、勝負ですか?」


「ええ、リアは自分より強い人に仕えたいのですわ!貴方が、その人に相応しいか判断してあげますわ。」


「俺は5歳なんですが…。」


「年齢なんて関係ないわ!」


2人は、剣を抜いた。俺は、お気に入りのアダマンタイトの剣を、ハーリアは、日本刀のような曲刀を抜刀した。

2人は、同時に距離を詰めた。ハーリアの上段切りを横に避けた、其処に向かってハーリアの二撃目が、飛んで来る。それをいなした俺は、ハーリアを袈裟懸けにせんと反撃に転じた。それを横に避けたハーリアは、一度距離をとった。


「あんた、その腕なのに5歳なんですの?」


「ええ。正真正銘の5歳です。もう少しで6歳になります。」


そんな会話をしながら打ち合っている2人は、笑っていた。


ハーリアが、此処で決めると言わんばかりに大上段で、振り下ろしてきた。

それを俺が、曲刀の横に回り峰を身体の反対側に向けて振り下ろした。するとハーリアの曲刀が、地面を斬りつけた。

俺が刃を斬り返しハーリアの首に突き当てるように寸止めをした。


「こーさん。あんた強いわね〜。ねえ、リアを連れて行ってくれない?師匠〜。」


「師匠はやめて下さい。ハーリアさんは、人族が嫌いなんじゃないですか?」


「リアは強い人について行くのよ。種族なんて関係ないわ。あと、さん付けと敬語はやめよ。」


「獣人王国と敵対する事になっても?同族相手に殺しあえるの?」


「勿論よ!師匠と一緒なら世界だって敵にしてやるわ。」


「ついてきたら国に帰れませんよ。」


「良いのよ。村は、隣の虎人族に皆殺しにされたんだから。」


ハーリアは少し落ち込んだようだった。


「師匠が、獣人王国と敵対するなら私にとって好都合だわ。」


「わかった、じゃあ宜しくな、ハーリア。」


「リアと呼んでくださいな。」


「わかった。じゃあ村に行こうか、リア。」


「はいっ!」


2人は、村に向かって歩き出した。











読んでいただき、有難うございました。

今後も『大地の魔術師』を宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ