オークキング
間違いあったら教えてください。
お願いします。
遠くから、ハイオークの重たいゆっくりとした足音が響いていた。
「みんな、この村を守るぞ!」
「「「「オオオォォォオオ!」」」」
司令官の掛け声にみんなが一斉に答えた。
一行は、足音の方向に草木を切り分け進んでいた…
少し距離を取って、鶴翼の陣を敷いた。
「行くぞー!」
司令官の指示と同時に、普通のオークより頭2つ分大きいハイオークが30匹ほど来た。
シルフィアと一緒に、3匹のハイオークと相対した。
「行くぞ!」
ルークレイアスの合図で、2人は左右にいるハイオークを狙った。
振り下ろされた斧を避けて、ハイオークの土手っ腹を切り裂いた。
そして、怯んだ隙に後方から、首を刈った。
シルフィアは、金髪をなびかせ、一瞬のうちに間合いを詰めて、脛を斬りつけて
膝をついたハイオークの首を刈った。
残った1匹は、逃走を開始した。
「追いかけるぞ!」
シルフィアと俺は、追撃をしようと後を追いかけた。
ハイオークの通った道は、草木が潰れ、倒れていた。
少し開けたところに着いた。
そして、ハイオークに追いついて首を刈った。その時の、ハイオークの顔が、笑っているように見えた。
すると、10匹ほどのオークが2人の周りを囲んでいた。
「やばいな…。」
「ルー…どうする?」
「やるしかない…。」
10匹のオークが一斉に動いた。ルークレイアスは、近くにいたオークを斬り伏せ、横にいるオークの土手っ腹を斬り裂いた。
すぐさま反転して、剣を向けるとオークが手斧を振り下ろした。それを横っとびに避けて反撃をした。
シルフィアは、ルークレイアスとオークの剣戟を聞きながら首を刈り続けた…
血溜まりの中に2人は立っていた…
遠くで響いていた、抵抗軍の人達とオークの剣戟や雄叫びも聞こえなくなっていた。
「危なかった…。」
「助かったね。」
近くから、ゆっくりとした身体の芯に響くような足音が聞こえてきた。
「何だ。何故気付かなかった…。」
2人の正面に10メートル程もある、巨大なオークがいた。
「オークキング…。」
「ルー、逃げよう。」
「逃げたら、村までつけられる。こいつが、村に来たら少なからず被害が出る。
此処で斃すぞ…。」
そしてシルフィアと共に、オークキングに相対した。
「オオオォォォォオオオ!」
ルークレイアスが、オークキングに斬りつけたが、剣で弾かれた。
その隙にシルフィアが斬るが、膝までしか届かなかったため、大したダメージを与えられなかった。
オークキングが、剣を振り下ろした。バンッ。と、剣が音速を超えた。
振り下ろした先にあった木が倒れていた。
「なっ!」
ルークレイアスは、振り抜いたオークキングを腕を斬ろうとした。剣は、骨にあたって、斬れなかった。
しかし、痛かったようで腕を抱えて一瞬動きを止めた。
その隙にシルフィアが、首を刈った。
そして、オークキングは膝から崩れていった。
2人は荒い息をしながらも、斃れたオークキングを見ながら、立っていた。
「勝った…。」
「勝ったよルー君!」
「村に帰ろう。」
2人は、オークキングの首を持って村に帰った。
村に帰ると、ルークレイアスの持った、オークキングの首を見て、村の人々が目を丸くしていた。
その後、オークキングの討伐を祝って、宴会になった。
ルークレイアスとシルフィアは、未成年なのでお酒は飲めないが、みんなで一晩中、騒いだりしていた。
いつの間にか、日が昇っていた。
ルークレイアスは、家に帰って泥のように眠った。
「明日は、帰ってくるかな…。」
読んでいただき、有難うございました。