プロローグ
我々人族に自由はあるのか?
亜人が闊歩するこの世界に自由はあるのか?
崩れ落ちる城…逃げ惑う人々…人の怨嗟の声…燃える家々…亜人の怒声…
獣人王国、龍人帝国、エリアス王国、シルリア連合国によって
人族最後の国ルクシア王国は滅んだ…
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亜人は、人間の強力な魔法を恐れて、戦うことを避けてきた。
しかし、人族は互いに争い合い、自ら勢力を弱めていった…
そして、残った人族の生き残りの国は、ルクシア王国のみになってしまった。
亜人達は協力して、戦いで疲弊しているところに進撃した。
そして、ルクシア王国は疲弊していた騎士団や、魔力の回復し終わっていなかった
宮廷魔術師達によって、必死に守っていた…
しかし、騎士団は、身体能力の高い獣人や龍人によって、全滅した。
宮廷魔術師達は、魔力量の多い、エルフに圧倒されて骨も残らずに焼き尽くされた。
生き残った人族は、エルフの1,000人を動員した、大魔法によって魔力を封印されて、子孫も魔法が使えないようになった…
人族は、各国で奴隷や家畜のように扱われていた…
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その後、人族はエルリオール大森林という、世界最大国である獣人王国よりも大きい森林に隠れた。
この森は、一度入ると帰れないと言われている獣人王国に隣接した場所にある。そこで人々は、森の中心部に潜んでいた…
エルリオール大森林の中で、人々は『ルクシア抵抗軍』を組織した。
彼ら『ルクシア抵抗軍』は、人族を亜人と同じ立場になり、平和な世界を作ることを目的に、日々生活をしていた。
人族は、慣れない武器を使って、魔物を倒して生き抜いてきた。
魔法が使えない彼らは、剣の腕を磨き、弓の使い方を学び、この森の中で生活していた。
彼らは、地下に道を作り、獣人王国との境目まで行き、村を襲い、生活必需品を手に入れていた。
彼らの中に、大地に愛された者がいた…
彼は、大地や空気、植物から魔力をもらって、魔法を使うことができた。
彼こそが、人族の希望であり、英雄である、『大地の魔術師』ルークレイアス である。
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獣人王国:獣人が治めている世界最大の国で、200万人が生活している。
龍人帝国:龍人達の国で、100万人が生活している。魔法も、剣も強い。
エリアス王国:エルフの国。15万人が生活している。魔法が、全種族で最も強い。
長生きで、1,000歳くらいまで生きる。ハイエルフが100人いる。
シルリア連合国:ドワーフとエルフの500万人が生活している。ドワーフは、鍛冶を
する者が多い。