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冴えない僕と秀才の2人

2作品目です、どうぞっ

『美しいっ!』

『そして速いっっ!』


圧巻の強さ。

そして魅せる歩き。

見る者全てを凌駕する。


私立醒ヶ井【さめがい】の久祇【くがみ】

簗場【やなば】農業高校の前陸【まえおか】


敵対する巨大なライバルは、夏の地区大会でぶつかった。



結局、優勝は私立醒ヶ井。

部長の久祇率いる機動力破壊の帰宅は、

簗場地区・優勝の手引きとなった。


『いやぁ、どうでしたか解説さん』

『久祇のテンポ深く、

心地良いリズムの足取りも素晴らしかったんですけど、

前陸の…なんでしょうね、

身体が空を切る、あの揺れる黒髪、

それと合致したかの様な制服の着こなし、

これはもう芸術でしたね。』

『具体的なコメントありがとうございます。

今年は優勝を醒ヶ井に譲りました。

来年も楽しみですね。それではまた』ーー




1231…1231……あれ?


「1231、ここにあるやん!」

嬉しそうに指を指したのは咲。

夏目 咲【なつめ さき】

俺の幼馴染み。


咲は?


「あるに決まってるやん。」

…残念な事に、俺より頭が良い。

「ほら、体育館あっちやでー。」


私立恩受里学園。

将来性の高い模範的な私立学園。

今回も、内定だけで入ったものだ。



~数日後~

割愛したのは、入学式もオリエンテーションも

想像した通り普通だったから。

私立だからといって校長が踊るわけでもなく、

気になったのは特殊な部活動くらいだった。


ーこの頃はそう思っていた。


部活説明会。

眠い。

いやぁ、自慢じゃないけど、課題が多くて

…とも口に出さずに眠りかけた。


眠気が覚めたのは

その時だった。


『今から帰ります!』

唐突に言って、カバンを掛ける。

場内がざわめく。


『冗談です!』


ですよねー。

何部だ?随分トリッキーな部紹介だな。


『帰宅部部長・江野 佳祐!

アットホームな部活です!

興味があれば来てください!』


…は?

え?は?

は?は?

何言ってんの?


「おいたかなっち、そんなに意外か?」

米原 克己。【まいばら かつみ】

中学の同級生、よくいる秀才。


意外って…帰宅部だぞ?

帰るだけじゃねーのか?


米原は平然に答える。

「入学の手引き読んでねぇのか?」


あぁ、しまった。

ここは普通の学園じゃないらしい。


教えてくれよ、米原。


「しょーがね、面倒いけどたかなっちならええわ。」


たかなっち。あだ名は自分の名字から来ている。

まぁ、不本意だが、嫌いじゃない。

気付けば米原は廊下を歩きながら説明していた。

廊下を歩いていたのか…

中学でテニスをしていた…が、高校になると

軟式から硬式に変わってしまうので、

高校では部活動を悩んでいた所だ。


「まぁとりあえず強化指定部だから。」


帰宅部が?


「帰宅部が。」


じゃあ…本来の、普通に帰る帰宅部は?ないの?


「何言ってんだ、部活は強制だぞ。」


「お、話しとるじゃん2人とも。」

咲だ。

咲は2組、俺と米原は3組。

隣のクラスなので、まだ友達の少ない頃は会おうと思う。


咲と克己は何部はいるの?


「吹奏楽、知り合いの先輩がいるん、

やで、吹奏楽入るわぁ。」

「サッカー部だ。聞かなくても分かるだろ?」


話している内に、教室に着く。

じゃあまた後で


俺は寝た。

この頃はきっと、硬式に変わったテニス部に入るだろうと、

そして幽霊部員なんて言われるだろうと、

そんな淡い考えが桜の舞う夢の中を泳いでいたんだ。

みなさんこんにちは、

福神漬けです。

どこかでみたことありますか?

いや無いかも知れません。

平行してる作品、

もうすぐ書き溜めに追いつきそうなので、

急遽、別ジャンルの作品も書いて見ました。

更新は2日に1話程度です。

きたばと!

どうぞご賞味あれー

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