表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貧民出身の俺、王立剣術院でただ“素振り”してただけなのに最強の剣士になっていた~姉妹を救うため成り上がる~  作者: シラセユウ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/12

選ばれる者たち

お読みいただきありがとうございます!


少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。


王立剣術院の中央訓練場。


普段とは明らかに違う空気が漂っていた。


見習いだけじゃない。


教官、上級剣士、そして――


貴族。


観覧席に、明らかに“身分の違う人間”がいる。


「……マジかよ」


完全に大ごとじゃねえか。


「選抜試験って、こんな感じなのかよ……」


「そうだ」


後ろから声。


ケッヒル隊長。


「ここで選ばれた者は、特別課程に進む」


「へえ……」


つまり――


ここから先が“本物”ってことか。


「落ちれば?」


「元に戻るだけだ」


……それならまだいいか。


「ただし」


一瞬、間が空く。


「ここで目をつけられれば、その後の扱いは変わる」


あー、はい。


完全に人生イベントだこれ。


「逃げたいっすね」


「逃げるな」


即答。


ですよねー。


「エイゼンシュタイン」


名前を呼ばれる。


「第一試験に出ろ」


いきなりかよ。


「……はい」


前に出る。


視線が刺さる。


めちゃくちゃ見られてる。


やめてくれ。


ほんと。


「第一試験――対人戦」


やっぱりそれか。


「相手は――」


一瞬、間。


「レオン・ヴァルハルト」


……はい?


ざわっ――!!


観覧席まで含めて、どよめきが広がる。


「いきなりかよ!?」


「初戦で!?」


「組み合わせおかしいだろ!」


俺もそう思う。


なんで初戦であいつなんだよ。


「……マジかよ」


ため息が出る。


一方で。


レオンは静かに前に出てくる。


無駄がない。


やっぱり、違うな。


「いい機会だ」


小さく言う。


「ここで証明する」


何をだよ。


「どちらが上か」


あー、はいはい。


そういうやつね。


「始め!」


合図。


空気が変わる。


さっきまでの模擬戦とは違う。


張り詰めてる。


レオンが動く。


速い。


昨日より、明らかに速い。


「っ……!」


一撃目。


受ける。


重い。


でも――


見える。


やっぱり。


全部。


「……」


レオンの動き。


無駄がない。


綺麗だ。


正統派ってやつか。


でも――


「ちょっと、遅い」


思わず、口に出た。


「……!」


レオンの目が、わずかに揺れる。


その一瞬。


体が動く。


スッ――


最小限で踏み込む。


「なっ――」


初めて、レオンが崩れる。


でも。


決めきれない。


距離が、足りない。


「……ちっ」


舌打ち。


即座に立て直される。


さすがだ。


簡単にはいかない。


「今の……」


レオンが呟く。


「見えているのか」


「まあ、ちょっとは」


軽く返す。


でも、内心は違う。


ちょっとどころじゃない。


全部、見えてる。


「……面白い」


口元が歪む。


「ならば――」


構えが変わる。


さっきまでと違う。


空気が、重くなる。


「ここからが本番だ」


……うわ。


これ、やばいやつだ。

ここまで読んでいただきありがとうございます!


少しでも面白いと思っていただけたら、


・ブックマーク

・評価(☆☆☆☆☆)

・感想


などいただけるととても励みになります!


今後も更新していくので、よろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ