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貧民出身の俺、王立剣術院で半年間ただ素振りしてただけなのに“完成された剣”だと見抜かれて最強への道が始まった〜姉妹を取り戻すために成り上がる〜  作者: シラセユウ


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封鎖

お読みいただきありがとうございます!


少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。

誰も、すぐには口を開かなかった。



クレイスだけが、欠けたページを見ている。


銀のレンズが、静かに光っていた。



やがて。


クレイスが低く呟く。


「……切り取られた時期が新しい」



レオンの目が細くなる。


「新しい?」



「紙の劣化が一致していません」


「最近、抜き取られた可能性があります」



グリードが顔をしかめた。


「いや待てよ」


「そんな簡単に持ち出せんのか?」



クレイスは静かに答える。


「通常は不可能です」



アルスの表情から、軽さが消えた。



「内部か」


ケッヒル大佐が、低く口を開く。


「この区画を知る者は限られる」



空気が変わる。



ミオが、不安そうに辺りを見る。


「ちょ、ちょっと待ってくださいよ……」


「なんか話、大きくなってません?」



いや、もう、それ。


ほんとヤバいだろ。



クレイスが、静かに報告書を閉じた。


乾いた音が響く。


「この件は、外部漏洩を前提に動きます」



レオンの表情が険しくなる。


「つまり」



「内部に、“白い存在”に関する記録へ接触した者がいる可能性があります」



背筋が冷えるわ。


なんなんだよ、それ。



ケッヒル大佐が、短く命じる。


「記録区画を封鎖」


「閲覧権限を再確認しろ」



「はっ」



本軍兵士たちの空気まで変わっていた。


兵たちが即座に動き出す。



さっきまでとは違う。


完全に実戦前の顔だ。



え〜っ。

こんなヤベぇところに、なんで俺がいる?



アルスが、小さく息を吐いた。


「……こりゃ洒落にならないねぇ」



グリードまで黙っている。



その時。



ケッヒル大佐の視線が、こちらへ向いた。


鋭い目。



「エイゼンシュタイン」



「……はい」



喉が乾く。



ケッヒル大佐が、低く言う。


「しばらく単独行動は控えろ」



「は?」


思わず変な声が出た。



「いや、なんで俺――」



クレイスが静かに口を挟む。


「君は、“視認後も正常を維持している”」



銀のレンズが、まっすぐこちらを向く。


「現時点で、最重要観察対象です」


「言い方を変えると、君は”保護対象”というわけです」



”保護対象”?


なんだそれ。

全然嬉しくねぇ。



リシェルの手に、ぎゅっと力が入る。


フィナまで、不安そうに俺を見上げていた。



……なんなんだよ。



なんで、俺なんだ。

ここまで読んでいただきありがとうございます!


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