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貧民出身の俺、王立剣術院で半年間ただ素振りしてただけなのに“完成された剣”だと見抜かれて最強への道が始まった〜姉妹を取り戻すために成り上がる〜  作者: シラセユウ


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崩し

お読みいただきありがとうございます!


少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。

煙が流れる。


風が、低い。



「下がるな!!」



兵士の怒号。


でも、止まらない。



押されている。


完全に。



「……マジかよ。数、多すぎだろ」


グリードが吐き捨てる。


息が荒い。


それでも、立っている。



「崩されているな」


レオンが短く言う。



前線。


ヴァルクレインの兵が、押し込まれている。


一人一人は弱くない。


剣は通じている。



だが――



なんだこれ。


首都の兵か、これで。



「連携が、雑すぎる」


思わず漏れる。



東の剣とは違う。



整っていない。


荒い。


噛み合っていない。



だから――


崩れる。



「……めんどくせえな」



でも。



「止めるしかねえか」



踏み込む。


ズラす。



一人。



もう一人。



刃が触れる。


重い。



でも――



「遅い」



ズレる。


一瞬で。



「っ!?」



“敵”が崩れる。



隣の兵士が、息を呑む。


「……今の」



聞いてない。


もう次。


踏み込む。



「フィネア!!」



ザンッ――!!



一閃。



空気が裂ける。


目の前の一人が、大きく崩れる。


後ろ。


もう一人。


巻き込まれる。



「……は?」


誰かの声。



止まる。


一瞬。



「……繋がる」


ぽつりと出る。



見える。


全部じゃない。


でも。



「……ここだろ」



踏み込む。


ズラす。


崩す。



一人。


二人。


三人。



流れが変わる。



「前、出ろ!!」


思わず叫ぶ。


「今なら押せる!」



一瞬。


兵士が止まる。



でも。


「……おお!」


誰かが応じる。



前に出る。


流れが、一気に変わる。



「ははっ!」


グリードが笑う。


「お前、なんだそれ!」



「知らねえっすよ」


ほんとにな。



でも。


「……悪くねえ」



レオンが前に出る。


その剣は、まっすぐだ。



「合わせる」


短く。


それだけで、通じる。



「行くぞ」


踏み込む。



今度は。


一人じゃない。



「フィネア!!」



ザンッ――!!



レオンの剣が重なる。



一瞬。


空気が裂ける。



二人。


まとめて崩れる。



「……っ!」


息が揃う。



「今の……」


リシェルが呟く。


「繋がってる」



「たまたまっすよ」



でも。


違う。


わかってる。



「……使えるな」


レオンが言う。



珍しく。


少しだけ。


口元が緩む。



そのとき。



――ゴォンッ!!



また、衝撃。


今度は、近い。



「……まだ続くのかよ」



振り向く。



煙の向こう。



一人、出てくる。


動きが、整っている。



「……さっきまでと違うな」


グリードの笑みが消える。


「……なんだ、あれ」



見るからに嫌な感じだ。


やめてくれ、もう。



「……来る」


レオン。



一歩、前へ。



その横。


カイゼル。



無言で、剣を構える。


空気が変わる。



「……はぁ」


息を吐く。



「……めんどくせえな」



だけど。


相手が誰だろうと

やるしかねぇ。


足を踏み出す。



――来い。

ここまで読んでいただきありがとうございます!


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