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供養:演劇の内容

 ステージの幕が左右に開くと、俺と同じぐらいの年に見える男の子がステージに立っていた。


「大丈夫ですか。おばあさん」


「あぁ…ありがとうね」


 主人公である少年は心優しく、困っている人は見過ごせない性格だった。

 ある日、いつも通り主人公が困っている人の手助けをしていると、奇妙なことに巻き込まれるのだった。


「その子を離せ!」


「離せと言われて、離す奴がどこにいるダナァ!」


 主人公は生身でも、苦戦しても、悪役を倒した。そうして、誘拐されそうになっていた喋るぬいぐるみと暮らすことになる。

 ぬいぐるみを狙う悪役は続々と登場して、ぬいぐるみの力で変身する主人公は何とか返り討ちにするのだが、心身ともにボロボロだった。そんなときに、出会いが訪れるのだった。


「あなた…疲れているようだけど………大丈夫?」


 主人公がベンチで休憩していると、心配そうに喋りかける女の子がいたのだ。

 主人公は、喋るぬいぐるみと女の子と接していく中で、回復していつもの調子を取り戻していった。しかし、敵は強かった。主人公一人では歯が立たなかった。見ている俺でも、打開できない状況に冷やりとした。

 そんなときに、女の子が駆けつけてくれたのだ。女の子は、主人公程強くないし、かよわい方だった。ボロボロな主人公にも、危ないと言われる始末だった。

 だが、助けたいという気持ちは主人公と同じくらい強かった。


「変身…!」


 強い気持ちを受け取ったぬいぐるみが分け与えて、女の子は変身する。

 変身した女の子は、敵の攻撃を受け止めた。苦しそうだった。でも、女の子の心の強さに感化された主人公は立ち上がって、女の子と一緒に攻撃を跳ね返したのだった。

 想定外だった強敵は、その場を後にする。その後の展開は順調だった。敵を二人で協力して倒して返り討ちにするのだった。


「その天使を倒せば! 私たちの世界は平和になるのに…!」


 ある悪役の悲痛な叫び。主人公たちが戦う中で悪役と言葉を交わしている中で起こった出来事だった。悪役にとどめを刺そうとした主人公たちが、その言葉を聞いて動きが鈍る。


「あなた達さえ……いなければ!」


 主人公たちの隙を見逃すほど悪役は甘くなかった。悪役は大技を使って、主人公たちを攻撃する。その一撃で、弱った主人公たちの変身は解けるのだった。


「今、楽にしてあげる……何も知らずに仲間を倒したとしても…せめて、あなたたちが、来世では普通に暮らせるように………」


 悪役?が主人公たちにとどめを刺そうとしたところで、天使と呼ばれたぬいぐるみが割って入る。


「あら、自ら倒されに来るのね」


 ぬいぐるみも考えなしじゃなかった。ぬいぐるみが光ると、主人公たちを連れて安全な場所まで移動させたのである。

 悪役の言うことを信じたくない二人。ぬいぐるみに話を聞くが、悪役の話と印象の違う話に困惑する。ぬいぐるみ視点は、争っていた世界との協和を望んでいたのだが、敵の支配者が聞き入れずに、戦いが続いているとのことだった。


「俺たち…どうしようか……」


 物語にして数日後、悩む二人の前に、再び悪役が登場する。話し合いをしようとする二人、話を聞かない悪役。そんな中、悪役は二人を分からせるために、自分らの世界に転送させる。

 その世界は、暗かった。唯一の灯りは燃える家屋だけだった。

 燃える街並み、戦う天使と人々。地獄絵図みたいな様相の世界でも、主人公たちの行動は変わらなかった。誰であろうが、天使であろうが傷ついた者をなりふり構わず助ける。


「この二人なら…」


 主人公らと言葉を交わし、実際に助けに行く姿をみた悪役は希望を持つ。

 この二人なら、説得して、戦いを止められるのかもしれないと。

 悪役は、ひと段落ついて休憩する二人に話を持ち掛ける。

 場面が変わって、敵の支配者の前に主人公たちが、神様の前に喋るぬいぐるみが天使の姿で立っていた。

 そうして、各々が説得して…協和を結ぶ、一歩前で………黒幕が姿を現す。

 その黒幕は、敵の支配者に憑りついていた悪魔だった。


「俺のシナリオがぁ…!」


 ふざけた事をぬかして攻撃してくる悪魔。当然、主人公たちは立ち向かって行く。悪魔は物凄く強かったが、神様側や敵だった支配者側に応援される主人公たちはもっと強かった。

 そうして、邪悪なる悪魔は消え去り、ハッピーエンドを迎えるのだった。

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