第二十四話: 女児たちとの出会いとお面屋台でのひととき
祭りの夜が深まり、雅美、菜々美、響、藤原凛、山本葵、佐藤雪たちは幼稚園の女児たちとその母親たちの集団に出会った。女児たちは、雅美たちと同じ女児向けアニメキャラクターの公式浴衣を着用していた。
「こんにちは!」雅美がにっこりと声をかけると、女児たちは彼女たちを見て驚いた。
「お姉ちゃんたち、私たちと同じ浴衣を着てる!」一人の女児が興奮して言った。
「でも、女子高生なのに恥ずかしくないの?」別の女児がからかうように言った。
「みんな、私たちと同じ女児になりたいの?」さらに女児たちは続けた。
雅美たちは少し照れくさそうに笑ったが、響が冷静に答えた。
「まあ、これは私たちの好きなアニメの浴衣だからね。でも、ちょっと恥ずかしいかな…」響の言葉に、本音が少し混ざっていた。
その言葉に、女児たちは笑いながら言い返した。
「だったら、それ実現したらいいじゃないの!」
雅美は戸惑いながらも微笑んで返答した。「どうしたらできるのかな?」
女児たちは笑顔で言った。「もっとたくさんアニメを見たり、キャラクターになりきって遊べばいいんだよ!それに、毎日キャラクターになりきって過ごすともっと楽しくなるよ!」
響は苦笑いしながら答えた。「それはちょっと無理かな…私たちも学校とか色々あるし。」
しかし、女児たちは真剣な表情で言い返した。「響お姉ちゃんたちなら絶対できるよ!アニメのキャラクターみたいに、毎日をもっと楽しんで!」
その言葉に、響たちは一瞬黙り込んだが、やがて雅美が微笑んで答えた。「うん、そうだね。私たちももっと楽しんでみるよ。」
その時、雅美たちの母親たちと女児たちのママたちがそれぞれやってきた。
「みんな、楽しんでる?」雅美の母親が微笑んで言った。
「はい、ママたちも一緒に来てくれたんだね!」雅美が答えた。
「私たち、仲良しなんですよ。実は響の母親とこの女児のママは姉妹なんです」菜々美の母親が説明した。
その中で、一人の女児が公式変身衣装を身に付けているのを見つけた菜々美が声をかけた。
「あなたは変身衣装を着てるのね。とっても素敵よ!」
「ありがとう、お姉ちゃん!一緒に変身ごっこしない?」女児は雅美に羨望の眼差しを向けた。
雅美は一瞬戸惑ったが、微笑んで答えた。「もちろん、いいわよ!」
女児たちと雅美たちは一緒に屋台に繰り出すことにした。お面屋さんに向かうと、そこには色んなキャラクターのお面があった。素材は一緒だが、頭をすっぽり覆うリアルなお面や、女児向けアニメのキャラクターお面まで揃っていた。
「わぁ、すごい!どれも欲しくなっちゃうね!」女児たちは興奮していた。
雅美たちもその場でお面を選び、笑顔で楽しんだ。お面の中には、子供用と大人用のサイズがあり、女児向けアニメキャラクターのお面はどちらのサイズも揃っていた。
「どのお面にするか迷っちゃうな…」雅美が言うと、菜々美が笑いながら答えた。
「全部かわいいけど、私はこのアニメキャラクターのお面にしようかな」
その時、雅美はふと母親たちの方を見て、彼女たちが楽しそうに話しているのを見た。
「ママたちも楽しそうだね」雅美が言うと、響が頷いた。
「うん、私たちも負けないように楽しもう!」
ママたちと母親たちは釣りを楽しんでおり、それぞれの旦那や最近のファッションについて話に花を咲かせていた。娘たちが楽しんでいる様子を微笑ましく見守りながら、彼女たちもまた夏祭りの一夜を満喫していた。
**お面の魔法**
雅美たちが選んだのは、自分たちが着ている女児向けアニメの公式浴衣のデザインされている女児向けアニメのキャラクターお面だった。お面のデザインは、変身後のキャラクターお面で、変身後の髪型が、お面上部についており目の一部が視界確保のためにくり抜かれていた。一見するとプラスチックでできており、裏側は肌色で注意書きの紙が貼ってあった。白いゴム紐もついており、顔に装着の際に頭に固定する点は他の一般的なキャラクターお面と同じである。しかし、着用すると魔法によりお面のゴム紐がなくなるという不思議な力があった。
「このお面には魔法がついてるんだよ。顔に着用すると、まさかのことが起こるんだ。でも、特定の方法を使わないと元には戻れないんだって。」
その言葉に、雅美たちは少し緊張した表情を浮かべたが、好奇心が勝った。
「じゃあ、一度試してみる?」菜々美が提案すると、みんなは同意した。
雅美たちはそれぞれお面を手に取り、顔に装着した。すると、まさかのことが起こった。お面装着すると顔も含め首より上の頭部全体をお面が侵食しながら覆い、雅美たちの顔が一瞬にしてお面のキャラクターそのものに変わり、さらに口目も動かせるようになった。髪型もお面のキャラクターと同じように変わっていき、お面の髪が雅美たちの頭を侵食して変えていった。
「わあ、本当に変わっちゃった!」雅美が驚いて声を上げると、菜々美も同じように驚いた表情を見せた。
「これ、本当に魔法なんだね…」響も呟いた。
しかし、ここで問題が発生した。適切な方法を使わないと元に戻れないということを思い出した雅美は、すぐにお面を外そうとしたが、簡単には外れなかった。
「どうしよう…これ、どうやって外すの?」雅美が焦りながら言うと、女児たちが笑いながらアドバイスをくれた。
「大丈夫、お姉ちゃんたち。適切な方法を教えてあげるから!」
女児たちは、雅美たちにお面を外すための方法を教えた。それは、お面を外す前に特定の呪文を唱えることだった。
「お姉ちゃんたち、こうやって呪文を唱えるの。『変身解除、元の姿に戻る』ってね!」
雅美たちは言われた通りに呪文を唱え、お面を外すことができた。
「ふぅ、やっと元に戻れた…ありがとう、みんな!」雅美が感謝の言葉を述べると、女児たちは嬉しそうに笑った。
「お姉ちゃんたちも、私たちと同じアニメの世界を楽しんでね!」
雅美たちは再びお面を手に取り、今度は呪文を唱えながら慎重に着用した。お面を着けることで、彼女たちは一瞬だけでもキャラクターになりきることができ、楽しいひとときを過ごした。
その様子を見守っていた母親たちも、微笑ましい光景に心を和ませていた。
「娘たち、楽しんでるね。まるで子供に戻ったみたい」雅美の母親が感慨深げに言うと、他の母親たちも頷いた。
「私たちも昔はこんなふうに遊んでたわね」響の母親が懐かしむように言った。
「本当に。子供たちがこんなに楽しんでくれてるのを見ると、私たちも嬉しいわ」
雅美たちはお面の魔法を楽しみながら、夏祭りの夜を満喫していた。彼女たちは、女児たちとの交流を通じて、再び子供心を取り戻し、純粋な楽しさを感じていた。




