第二十三話: 夏祭りの中段 - 月島響たちとの再会
月島雅美と菜々美が夏祭りを楽しんでいる最中、遠くから月島響と他の吹奏楽部のメンバーたちが歩いてくるのを見かけた。二人は手を振りながら駆け寄った。
「響、みんな、おはよう!」雅美が嬉しそうに声をかけた。
「雅美、菜々美、その浴衣…まさか…」響が驚きの声を上げた。
「うん、私たちもこの浴衣を着ることになったんだ」雅美が少し恥ずかしそうに答えた。
「すごく可愛いけど、私たちも周りの女児たちから笑われそうになったよ」藤原凛が笑いながら言った。
「そうそう、でもお揃いだからいいよね」山本葵が続けた。
「この浴衣、実は女児向けアニメの公式浴衣なんだ。サイズは160cmだけど、デザインは女児向けのまま」雅美が浴衣の説明を始めた。
「本当だ、キャラクターがデザインされてるんだね。うちの母親たちもこれを選んだの?」響が尋ねた。
「そうなの。母親たちが相談して決めたみたい」菜々美が答えた。
「でも、お揃いで可愛いね。みんなで一緒に楽しもう!」佐藤雪が笑顔で言った。
雅美たちの母親たちも同伴しており、みんなで楽しいひとときを過ごすことにした。
「今日は本当にいい天気で、祭り日和ね」響の母親が言った。
「ええ、娘たちも楽しんでいるみたいで何よりですわ」雅美の母親が答える。
「さて、私たちも別行動を取りましょうか?」菜々美の母親が提案した。
「そうね。娘たちが自由に楽しむ時間をあげましょう」響の母親が同意する。
母親たちは別行動を取ることにし、大人同士の話で盛り上がり始めた。彼女たちは名物の釣りを楽しみながら、最近のファッションや旦那の話などに花を咲かせた。
「最近、うちの旦那が釣りにハマっててね」響の母親が言った。
「うちもよ。釣り道具がどんどん増えて困っちゃうわ」雅美の母親が笑いながら答える。
「ファッションの話もしましょうよ。最近のお気に入りは何?」菜々美の母親が尋ねる。
「私は新しく買ったドレスが気に入ってるわ。今度のパーティーで着ようと思って」響の母親が嬉しそうに話した。
一方で、雅美、菜々美、響、藤原凛、山本葵、佐藤雪たちは再び祭りを巡ることにした。
「何から始めようか?」雅美が提案する。
「うーん、まずはあそこに行ってみない?」と響が指さしたのは、くじ引きの屋台だった。
六人は楽しそうにくじ引きを試し、雅美が小さなぬいぐるみを当てると、みんなが拍手で喜んだ。
「おめでとう、雅美!可愛いぬいぐるみだね!」菜々美が言った。
「ありがとう、菜々美!響もやってみたら?」雅美が勧めると、響も挑戦して、カラフルなキーホルダーを当てた。
「やった!このキーホルダー、気に入った!」響は満足そうに笑顔を見せた。
次に六人は、たこ焼きの屋台に向かった。焼きたてのたこ焼きを手にした六人は、笑顔でその美味しさを堪能した。
「熱いけど美味しいね!」と雅美が言い、他の五人も同意した。
「本当に美味しいわ。夏祭りならではの味ね」と響が続けた。
その後、六人はおみくじを引くことにした。雅美が引いたおみくじは「大吉」だった。
「わあ、すごい!大吉だよ!」雅美は嬉しそうに叫んだ。
「私も同じく大吉だ!」菜々美が興奮して言った。
「私は中吉だけど、それでも良い方だね!」響も微笑んだ。
六人はおみくじを見せ合いながら、運勢について話し合った。
「これからも良いことがたくさんあるといいね」と雅美が言うと、他の五人も頷いた。
「もちろん!私たち一緒にいる限り、きっとたくさんの楽しいことが待ってるわ」と菜々美が答えた。
「そうだね、これからも一緒に楽しもう!」響も賛同した。
その後、六人は射的やヨーヨー釣り、風車などの屋台を巡り、次々とゲームに挑戦して楽しんだ。笑い声と歓声が絶えず、彼女たちの友情がさらに深まるひとときだった。
夏祭りの夜は、まだまだ続いていく。雅美、菜々美、響、藤原凛、山本葵、佐藤雪たち六人は、次のアトラクションに向かう準備を整え、さらなる冒険に胸を躍らせた。
(続く)




