目次 次へ 1/12 プロローグ 俺は死んだ人が見える。 そう気づいたのは小学二年生の時だった。正確に言えば、死んだ人の面影がはっきりと見える。 どのような人が見えてどのような人が見えないのか。その区別の目星はついている。見える人の心にはいつも「未練」つまり生前への不満みたいのがあったんだ。 これから話すのは俺が高校生の時に体験した物語だ。 二度と俺達のような過ちを起こさないために、この話を聞いてほしい。 俺と同じ能力を持つ、君に。 目の前でポツンとたたずむ少年に話しながら、一度心の中に閉じ込めた記憶を掘り起こしていった。