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つなぎ鬼

作者: 紫苑

 今、僕の通う中学校では空前の鬼ごっこブームだ。その理由はもはや言うまでもないだろう。今日も校庭で色々な声が響き渡る。その中でもひときわ大きい声が、

「お前も鬼にならないか?」

というあの女の子の声だ。いつも率先して鬼になっては、逃げる皆にこの言葉をかけて手を差し伸べている。しかし、鬼ごっこという遊びからしても、またあの作品のストーリーから見ても、誰もその手を取らずに逃げていく。正直彼女の行動は見ているだけのこっちでさえ恥ずかしくなる、ドン引き行動だと思うが、既に彼女のことを好きになってしまった僕からすると、その行動すら可愛く思えてしまう。もしかしたら彼女の声はあまり大きくないかも知れないのだが、僕にはよく聞き取れてしまうのだ。僕は俗に言う陰キャなので、昼休みは図書室で借りた本を誰もいない空き教室で読むのが日課になっている。その教室からは校庭がよく見えて、彼女の活発な姿に心奪われたのだ。以来、昼休みになると同じ教室に行き、彼女の姿を盗み見ている。当時は外で遊んでいるのは数えるほどだったが、空前の鬼ごっこブームにより今は校庭が人で溢れている。

 何の変哲もないただの月曜日の昼休み、僕はいつもと同じように空き教室に向かうが、その日は委員会があるようでいつもの教室は使われていた。仕方ないので自教室に戻ろうとすると、

「鬼ごっこやる人ー!」

と、クラスの代表格の男の子が遊ぶ人を募集している。もしかしたら勇気を出して遊んでみるいい機会かもしれない。うまくいけば彼女とも話せるし。そう思い、僕は鬼ごっこの輪に入った。

 校庭に着くと彼女は既に校庭にいて、準備体操をしていた。このような遊びでも本気なのは彼女らしい。今日はつなぎ鬼をやるようで、彼女はもちろん率先して鬼になるのだが、他の人はあの作品の影響か鬼になろうとしない。ともかくも、これはチャンスだ。鬼に立候補すれば、彼女と手を繋げるのだ。意を決して手を挙げようとしたその時、彼女がつかつかと僕の前に歩み出て、

「お前も鬼にならないか?」

と言って手を差し伸べてきた。もしかしたら僕が新参だから、断られ続けた他の人より勝算があるかもしれないと思っただけかも知れない。でも、なんだか特別扱いされたような気がして、僕は彼女の手を取った。

読んでいただきありがとうございます。空前くうぜん空前くうまえにしか読めない作者です。あらすじに駄文と書いてあってちょっと気になって読んでみたら本当に駄文で困惑していることでしょう。まあ気を取り直して他の方の作品でも読んで下さい。

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