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転生王女の男装薬師生活  作者: ほっとメロン
2/7

転生王女は薬師になってみました

「お父様!今お話ししてもいいでしょうか?」


「ああ、なんだい可愛いエリーネ。何でも話してごらん」


「わたし、薬師様になってみたいんです。」


「うーむ。・・・。薬師様は王族には似合わないかな・・・。でもどうして急に?」


「お兄様の病気を治したいんです。お兄様の病気は魔法では治りませんから。」


「わかった。家族思いなのはいいことだ。薬師の先生をつけよう」


「待ってください!それじゃダメなんです」


「なにがだ」


「わたしが民のところに勉強に行きます。民がどんな生活をしているのか、治安などとか、

医学以外でもきっと役に立つ情報が手に入ります。お忍びみたいな感じでできたら・・・。」


「それではエリーネが危ないだろう」


「大丈夫です。平民のこで信用できる人がいるのです。薬師で。それに銀髪も隠すし、私が王女だってきっとわからないですから」


これは嘘です。まあ宰相とか貴族よりかは信用できるのは本当だけど。平民に知り合いすらいないから少し不安だけど。大丈夫でしょう。まあなんとかなるさ。


「それならいいぞ。くれぐれもばれないよう気をつけろよ。ばれたらそこでやめさせるからな」


「はいっ!」


6年後

ついにこの日がやってきた。やっと働ける!この6年間ずっと勉強しかやってこなかったから。

誰にも見えてないことを確認してかつらをかぶって髪を隠す。つくりは一流なので。図工得意だったんだよね。図工の成績はオール5。だから意外と絵をかくのも得意だったりする。

これならずっとつけててもかゆくならないし蒸れない。

そしてこの胸だ。16歳なのに胸が・・・。布できつめに巻いてしめておく。

これでおっけいでしょう。

まあいいや。手鏡で確認する。まあまあイケメン?いや美少年?

かっこいいけど・・・。背が低い。上げ底の靴にしてみると。結構いい!背が高いだけでイケメンに見える。


中世的な顔立ちなんだけどどこか色っぽい。


お城から出たら怪しまれるかな・・・?いやいや、こそこそしてるほうが怪しいか。

門から堂々と出てみる。


「そこの人、止まってください」


はい止められた―。やっぱりこうなりますよね。


「はい。なんでしょうか」


「仕事は何をしているんですか。」


「えーっと・・・。」


「お恥ずかしながら薬師をしております・・・。」


「そうか、いいぞ行って」


最後口調変わったよね?うざ。

アポなしだけど大丈夫かな・・・。あらかじめ調べておいた店の前に立つ。

よし。覚悟を決めて入る。


「失礼します。」


「何の薬をお求めでしょうか」


イケメン!!かっこいい。身長は180ぐらいあって顔立ちはめちゃめちゃいい。黒髪だし目つきは鋭いし冷たそう。まさに理想のイケメン。


「えっと、ここで雇ってほしくて来たんですけど」


「ではこちらへ」


なんかスムーズに事が進んでるんだけど。慣れてるのかなこういうの。


「で?なんで雇ってほしくて来たの?」


2人になったとたん厳しくなるとかかっこよさ過ぎ。あ、やば男装してるんだった、


「ある人の病気を治してくてきました。それなりに勉強してきたつもりなので役に立つと思います」


「へえ。じゃあ今日から見習いね」


「はい。」


「俺はレオ、お前は?」


「エル―です。よろしくお願いします」


こうして私の薬師見習い生活がスタートしたのだった。


薬は思ったより単純で魔法を無視してるようで楽しかった。成功すればほめ方は少し厳しいけどほめてもらえるしうれしい。男装してるのを忘れそうだ。だましてるから少し胸が痛いけど。

しかも住み込みでいいって言われて!やさしすぎでしょ薬師様。


というわけで4日こもっていたわけなんですが、、、。

材料の買い出しに行こうとして店を出たのはいいんだけど・・・。


「きゃーー!お名前を教えてください!」

イケメンだからめっちゃ囲まれてます。

とりあえずばれてはいけないのでチャラ男っぽくしときます。ちやほやされるのもいいかも・・・。


「エル―だ。よろしくね?僕の小鳥たちちゃん?」

とりあえず一番近くの子の顎を人差し指で押し上げて上を向かせる。あごクイッてやつですね。


「「「きゃあーーーーーー」」」


あ、やべなんか増えた。5人くらいが15人くらい人だかりができてる。


なんか一斉に話しかけてくる。うるさい・・・。


「ああ、ごめんね小鳥たちちゃん、そんなにさえずらないで。君たちのそのきれいな声は1人1人聞きたいんだ・・・。」


「「「「キャー―――素敵!」」」」


また増えた。


「おいこらなんでこんなとこで女の子たちたぶらかしてんだ」


「あ、レオさん」


「こいつは仕事あるから借りてくぞ」


「「「「「キャー―お仕事頑張ってください!」」」」」


「はあ、助かりました」


「いやお前がやってたんだろ。」


ナイス突っ込みそうですね。そうですよ。


「そうなんですけど・・・」


「好きでやってるんじゃないのかよ…」


ええ、そうなんですよ。RBになっちゃうんで・・・。lesbianはいいですから。


「魔力草と回復草と抵抗草ですね?」


「ああ」


抵抗草はなんか病気に抵抗してくれるから抵抗草らしい。おいネーミングセンス。




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