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転生王女の男装薬師生活  作者: ほっとメロン
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暗殺される運命の王女に転生した

私は物心がついてすぐあることに気づいた。

私はもうすでに1度死んでいて2回目の人生なんだと。まあつまりいえば転生したわけである。

前世は日本人で20歳で成人してすぐに不慮の事故にあって死んでしまった。それから1年、またあることに気づいた。ここは小説の世界なのでは?と。自分の名前が小説に出てくる王女と同じなのだ。

それも殺される王女と!


小説のストーリーはバットエンドとハッピーエンドと二つある。


まず、共通する設定から説明しよう。

この国の王女と王子は私と兄のソロルの2人であって、ソロルが病気なのだ。そして私は貴族、王族なら必ず使える、魔法が使えないのだ。そのため『落ちこぼれ王女』とあだ名がつけられた。

この国では病気を魔法ですべて直すので、医学はあまり発展していない。


そしてソロルが14歳、私こと、エリーネが11歳の時にソロルの病気が悪化してしまい、余命間もなくなる。魔法では治せなかったんだそうだ。魔法で治せない病気は日本で治せても不治の病扱いになってしまう。

私だってせっかくの2度目の人生で家族が死ぬのは嫌だ。

もともと、少しだけ医学の知識があるから、多分もうちょっと勉強すれば治せると思う。

あ、ちょっと話がずれちゃったね。ここからバッドエンドとハッピーエンドに分かれる。


バッドエンドは、

ソロルが死んだあと、王位を継ぎたい宰相が私を暗殺するように陰で操り、私は死んでしまう。

そうして王位を継ぐ者がいないと前代未聞である事件が起きる。国は混乱し、その混乱を付け入ろうとした他国に責められ国は滅びる。ここで終わる。


ハッピーエンドは、

光の魔力を宿した『光の巫女』が、王子ソロルと出会い、王子ソロルの病気を奇跡の力で治す。だが王女は暗殺される。うん、どっちにしろ私死ぬんだよね。それでソロルとその光の巫女は私が死んだのを全く気にせず2人は恋に落ち、ソロルは国王に、光の巫女である、エーシャは妃になったのでした。めでたしめでたし。


じゃねえよ!私かわいそうじゃない?魔法が使えなくても絶対にめげずに王子の病気を治そうと努力をしてきた私がかわいそうじゃないですか!!しかも私は王族にしか生まれない銀髪で、絹のようにさらさらしてる髪の毛を持った絶賛の美少女ですよ!なんで殺すんですか、、、。

あと光の巫女と王子!特に王子!家族、ましてやお前の病気を治そうとけなげに頑張ってきた妹の死をなぜ気にしない!


私からしたらもうハッピーエンドなんて存在してないから!

誰か助けてーー!



そして考えに考えまくった結果、美少女エリーネは男装して薬師をすることにしましたー!

男装する必要ないだろって?いやいや、この国では貴族や王族は医学を学ぶことが許されないんですよ。教育に悪いからだそうです。そんなことしてるから死ぬんだよ王子!

もちろんお父様には相談しようと思っている。お父様は私に甘いからたぶんオッケーしてくれると思う。


平民になりすまして男として薬師やります!

あ、そうだ、髪の色変えなきゃばれちゃうよね。自分の髪で作っておいたかつらを金髪に染める。

いえーい。これでおっけー。ちなみに今は10歳!あいつ(王子)が死ぬまであと一年です。

まあ死んだら死んだでいっか。私が死んでも何にも言わないあいつが死んでもね・・・。


どうせ暗殺されるなら一生平民になりきって薬師やってもいいかもしれない。平民って自由なんでしょ?そうと決まればさっそくお父様に相談してきまーす!


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