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002 初戦闘


「………よし、ありがとう、ノア」


転生して2日目、俺はノアに協力してもらい魔法の練習をしていた。


魔法は基礎は2つ、1つめはイメージだ、どんなに魔力が多くてもイメージ出来なければ使えない。

まあイメージは色んなゲームやってたから問題ないんだがな、問題なのは2つ目の方だ

魔法の基礎の2つ目は魔力操作だ。

俺は今まで魔力が無いところで過ごしていたからノアに協力してもらい俺の魔力を体の中で循環させていた。

そのおかげでもう1人で問題なくなった




「さて、まずは水をやってみるか」


イメージするのは水鉄砲、それをもっともっと鋭く、そして早く、

そして……放つ!




「……へ?」



俺が放った水はとんでもない勢いで進み、的として使っていた分厚い岩を貫いた。


思わずノアの方を見たがノアも呆然としていた。


すると俺を脱力感が襲った。

それは、はじめにダンジョンコアを触った時に感じたやつと似ていたが、それよりもかなり強く、立っていられなくなった


「……助かる、ノア」


倒れそうになった俺をノアが支えてくれた、ノア、有能だな(確信)


「……よし、ありがとな、もう大丈夫だ」


力が入るようになったので立ち上がる


大丈夫?って感じで首を傾げるノアがかわいい

それはさておき


「あの感覚、魔力切れのやつだよな?どんだけ魔力使ったんだ?」


魔力量 1000/58000



おぉう、結構使ったのな、あれ?でもそんなに低くない、なんでだ?


………ああ、魔力一気に使ったからか、俺もさっきまで忘れてたが魔力を一気に使うと魔力切れに近い症状が出るんだったな


「よし、魔法練習は終わり!次は探索だ!」


実は昨日、寝る前に思いついたがノアに乗って探索すればもっと広い範囲を探索出来んじゃね?と思ったのだ!

つーわけで、今日から試すということだ!


「おお、結構高いな……」


いつもより高い視線にちょっと感動した。


「よし、じゃあ出発だ!」




と出発したはいいが……


「グルァァァァァ!」


「走れノア!」


大きな虎に襲われそうです


「っぶねぇ!」


虎がいきなり加速し飛び込んできたがノアはそれを前にあった木の幹を蹴り反転し回避


つかあの虎なんだよ!


名 無し


種族 ホーンタイガー



ホーンタイガー?ああ、だからちっちゃな角があったのか、つうか、どうしよ…………あ!あれを試そう!


「ノア!俺が合図を送ったら振り返れ!」


ノアから了解の意思が伝わる


あ、今更だけど、俺が召喚した魔物とは意思疎通出来るようだ、軽く調べたら迷宮管理者(ダンジョンマスター)の効果だった


「………今だ!」

後ろを確認しながらそう叫ぶ

その時虎はまた加速しようとして、四肢を思いっきり曲げていた


「はぁぁあ!」

俺はスキルの硬化を右腕に使い、ノアの背中から勢いをつけ虎の方へ飛んだ、そして大きく振りかぶり殴った


「――――――!!」

するととんでもない勢いで飛んでいき、声にならない叫び声を上げた


木々をなぎ倒しながら吹っ飛んだ。

土埃が消えた時見えたのは



横っ腹を大きくへこませても尚、膝をぷるぷるさせ立っている虎だった


くっそ!あの虎、俺が顔殴る直前に横向いて顔から逸らしやがった!


「今のうちに逃げるぞ!ノア!」

俺がそう言い終わったあとに


「――――――!!!!!!」


さっきよりもっと苦しそうに、おおきな叫び声を上げた


音がした方を見るとノアが虎の上の木から飛び降り爪で首を切り落としていた


「…………」


声が出なかった、なぜならノアが飛び降りた音が全く聞こえなかったからだ、ノアがいた木はそこそこ高い、そこから飛び降りたのに全く音が聞こえなかった


「すごいな、お前」

ノアの身のこなしの上手さにちょっと驚いた、地球じゃ神話の中の存在だったから強いだろうと思っていたが想像以上だった。


「って、え?ノア、なんでこいつ血が出てこないの?」


驚いたことにノアに返り血がついてないどころか虎からも血が数滴しかでてなかったのだ、首を切り落としたのに、だ


するとノアから『火を使った』というふうにかえってきた


火を使った?どゆこと?………あ!もしかして


俺は思い当たることがあったので虎の首の断面を見ると――


「やっぱり……焼いたあとがある」

思った通りだ、小説を読んでた時に焼いて血をとめるというのを見たんだがもしかしたらそれじゃないかと思いついたんだ。

つう事はノアは爪に高温の火を纏って首を切ったってわけだな


あ、それとまた今更だが俺は元々動物とか殺せないからな?ただ地球の神経だと向こう言った時に大変だから同調しといたって神様に言われた、

どうやったんですか?って聞いたらなんか理解できない言葉が沢山でてきたから理解するのを諦めたよ(笑)


「んじゃあ回収して帰るか」

俺は空間操作を使ってアイテムボックス的なのをだしそれにホーンタイガーをしまった。


これ使えばテレポート的なの出来るんだけど、俺はまだまだ使いこなせてなくて出来ないんだよな、早く使えるようになりたい、練習してるんだけどどうも上手くいかないんだよな


「よし、じゃあ出発」







その少し前、森の道では………



「にしても、人使いが荒いよな、ギルマスは」


皮の防具を付け、剣を腰に携えた男――ギューストがため息をつきながら呟く


「そう言うなギュースト、あの街には俺ら以外でミスリルクラスは居ないんだからよ」


と身軽そうな防具を付け、ギューストの剣よりいくらか小さい剣を身につけている男が答える


「そうそう、シルスの言う通りよ、それに私たちだって文句言いたいけどそんなことしてる暇なんてないじゃない」

とローブを着て杖を持っている女性が付け加える


「ま、その通りだけどよ、えーと、たしか、魔物がこっち側にまで降りてきてるんだよな、ったく、何考えてんだか、あの狼は」


「知らんよ、魔物の考えることなんか」


「うんうん、知性のない魔物だったら本能に任せてるだけだけどインフェルノウルフだとねぇ」


「はあ、まあ、とりあえず調べてみるか」


「だな」


「…………」


「急に黙り込んでどうした?メル」


「今、何か聞こえなかった?」

とメルが真剣そうな顔をした


「え?ほん――」


シルスが言い終わる前にうめき声が聞こえた


「グルァァァ!」


「っっ!この声はホーンタイガー!なんでこんな近くまで!」

とシルスの顔が青ざめた


「リーダーが慌ててどうする、いったん落ち着けシルス」


「あ、わ、悪い、ありがとな」


「ねえ、そんなことよりこの鳴き声、イラついてる時の声よね?ってことは誰かがおわれてて逃げてるってことじゃないの?」

とメルが言うと2人がハッとした


「ちょ、やばいでしょ!急ぐぞメル、ギュースト!」


「ああ!」


「うん!」


「声が聞こえたのはこっちだ!」

3人がそれぞれ武器を持ち走る


「――――――!!」

とホーンタイガーの声にならないような叫び声が聞こえた


「んなっ!ホーンタイガーが苦しそうにしてるだと!どういう事だ!」


「んなの考えてる暇はねぇ!とりあえず急ぐぞ!」


「そんなことわかってるわよ!」


「――――――!!!!!!」

すると先程より比べ物にならないほどの大きさの叫び声が聞こえた


「っち!何が起きてやがる!」


少しして彼らが見たのは


「な、なんだこれ……」

シルスがそう言ったがほかの2人も同じ気持ちだった


その光景は木々が一直線にへし折れてた


「……ホーンタイガーが、死んでいる」

ギューストがそう呟く


「え?死体なんて見当たらないけど、どうして?」


「忘れたのかよ?魔力を持つものが死んだ時、その死んだものによって特別な魔力が飛び出ることを」

呆れたようにギューストが答えた


「いや、覚えてるけど……あ、そっか、ギューストはその魔力を感じられるんだったね」

すっかり忘れてたというような顔で答える


「でもよ、色々おかしくねえか?ここ」

シルスがいつになく真面目に話す


「まあな、血は見つけたが数滴だ、これだけで致命傷になるとはとても思えん」


「それだけじゃないわね、これだけの数の木が全て一直線に倒れてる、ってことはこれは1回の吹っ飛ばしでこんなに飛んだってこと、それに、ホーンタイガー以外の血がない」


「……つうことはだ、ホーンタイガーを倒したやつは人か魔物かは分からんが、力が強く、何らかの方法で血が全く出ない方法で殺せて、ホーンタイガー相手に1回も攻撃を受けずに倒せるほどの実力がある、ということか」

シルスが軽くまとめたのを話す


「いや、ついでに空間操作が使えるってのもある」

ギューストが付け加える

「あ?なん……って、そうか、死体がないからか」


「ねぇ、ここ、なんか結構やばい事になってない?急いで帰って伝えた方がいいと思うけど」

メルが顔を青ざめながら言う、どうやらまとめた事でそのやばさが分かったらしい

「だな、急いで帰るぞ、この情報は絶対に伝えなきゃならん」


「ああ」


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