001 プロローグ的なあれ
新作品ですよー
10/3 文章の修正
「それじゃあ、あとは頑張ってね!」
俺の前にいる20代前半の女性が手を振る
「迷宮転生!」
とその女性が唱えた途端、俺が光に包まれた
さて、なぜこんなことになっているかと言うとなんか事故死したらしい、で、誰か1人転生させる必要があってある条件を達している人を集めてくじ引きした結果俺が当たったらしいな
「……っと、着いたみたいだな」
光が消えた時には玉座の間みたいな所にいた
天井には品の良いシャンデリア、綺麗な床にある白い柱、装飾が少ないが綺麗な白い壁、真ん中にあるレッドカーペット、そのレッドカーペットの奥にある飾りは少ないが荘厳さを感じさせる玉座、その玉座の隣には白い台座があり、その上に色のない玉
「これがダンジョンコアか……」
そう、この玉がダンジョンコア、俺の、俺というダンジョンマスターの2つ目の心臓だ。
俺は、地球では無いこの星に、ダンジョンマスターとして転生した
「よろしくな、ダンジョンコア」
とつぶやきながらダンジョンコアにさわる。
すると脱力感が俺を襲う
「おっと……ふう」
力が入り治った時にもう一度ダンジョンコアを見ると色が変わっていた
「いや、色が変わるのは知ってたけど……なんで黒かねぇー?まあ、いいか」
さっきまで色がついてなかったコアが黒くなっていた
「あ、一応姿確認しとこ」
玉座の後ろに回り壁に飾ってある鏡を確認する
黒髪黒目(ただし左目は赤)で普通の顔、特徴のない見なれた俺の顔だ、そして背中にはドラゴンについてそうな青い一対の翼、黒の鱗に包まれたドラゴンの尻尾
え?なんでこんな格好かって?それはな、何か要望があればできる範囲で答えるって言われたからゲームの時のキャラにしてくれってたのんだからだな、まあ顔は前世と同じ顔だけど
「あ、確認しないとな、【メニュー】」
メニューと唱えると前に透明なガラス板のような―――要するにゲームのメニュー画面のようなのがでてきた
「ほー、ほんとに出るんだな」
それにはスキル、Dショップ、ダンジョン管理の3つの項目があった
まずはスキルを見てみるかな、えーと
名前 シュウ
種族 混血混世竜人
魔力量 58000
《竜化》《人化》《縮小》《拡大》《武具錬成》《硬化》《軟化》《空間操作》《竜眼》《言語翻訳》《分析》《身体再生》《迷宮管理者》
ふむふむ、普通の人のスキルを知らんから強いのか弱いのかはわからんな、まあいい、次はDショップだな、これは…………まあ、鉱石とか武具とかが買えるのか、使うのは、えーと、魔力か、んで、ダンジョン管理はダンジョン拡張とかか、
さて、一通り確認したから、ちょっと外探索してみようか
俺は美麗な扉を開けた、すると
「洞窟……だな」
扉の向こうは大きな空洞だった
何年物なのか気になるほど大きい鍾乳石がぶら下がっていて、天井部の小さな裂け目から差し込む光を反射し、ほんのり照らしいてる、洞窟の端にある窪みには透明度が高めの水がたまっている、
なかなか幻想的な光景だ
そして洞窟の奥には僅かに陽の光が差し込んでいた、俺はそこに1歩ずつ進む
カツン、カツンと足音が洞窟にひびきわたる。
空気がひんやりしていて心地よい、おそらく夏場でも冷房機器は要らないだろう
そして、洞窟の入口からでると、途端に視界が開ける、そして目にしたのは
―――澄み渡る、無限の蒼穹
一面を埋め尽くす緑の大森林、耳を澄ませば聞こえてくる葉の擦れる音、陽に照らされる長い長い大河、雲を突き抜け見るもの全てを圧倒させるような雄大な山脈
そこは正しく、神秘的な光景だった
「すごいな……」
しばらくその光景に見入っていたがふと我に返る
「探索、しなくちゃな」
「この能力、結構便利だな」
魔大草:薬草としての効果大、魔力を多く含む
木の影に複数本生えていたのを左目に魔力を巡らせて見るとこのように出た、分析のスキルの効果だ
こっちはなんだろ
魔爆草:大きな衝撃を加えると魔力が爆発を起こす、魔力を大量に含む
うん、気をつけよう
さて、ある程度探索した訳だが、何となくわかった、まず、やっぱりここは森の真ん中だった、数時間歩いてみたが森からは抜けれなかった、うん、何も無かった、でも色んな薬草は見つけられたから良しとすることにした
「とりあえずなんか魔物召喚するか」
Dショップをのぞきガチャという項目を開いた
「えーと……あった、魔物ガチャ、とりあえず……1万でいいか」
実はこのショップ、ガチャがあるのだ!んで、ガチャは入れる魔力量によって確率が変わるような、あ、でも100万入れても普通のゴブリンが出るとかもあるから気をつけないとな
「何が出るかな〜?」
魔力を込めガチャをすると俺の前に光が現れ、ある形に近づいていく、
そしてその光が消え現れたのは―――
巨軀
その体躯を包む毛並みは、まるでそこだけ夜中になったかと錯覚するような程の黒、
そして四肢の先には黒い毛とは真逆の雪のように真っ白い爪、その爪はまるで岩をも切り裂きそうなほど鋭くなっている。
こちらをじいっと見つめるその目からは怜悧な印象を与え、全体的に気品を感じる。
それは、俺より頭1つ分高い場所に顔がある―――狼だった
「………………」
俺は言葉が出てこなくなり、固まっていた、その理由は2つだ、ひとつはその大きさ、2つ目はその狼の詳細だ
名 無し
種族 マーナガルム
魔力量30000
スキル 《闇之支配》《月之支配》《神速》《硬化》《拡大》《亜神狼眼》
称号 闇の支配者 月の支配者 月の狼 亜神 迷宮主の眷属
やばい、うん、ほんとにやばい、ってか種族!マーナガルムってさぁ!北欧神話の月の狼だったっけ?いや、犬だったっけ?って、そんなことどうでもいい!なんで神話なのにここにはいるんだよ!……まあ強いからいいか
などと考えているとマーナガルムが頭を下げた
「え?ああ、そういや眷属だったな」
眷属は基本主に服従だからな
「んー、名前つけてやんないとな、どうしよ……あ、ノアってのはどうだ?フランス語で黒って意味のノアールからとったが……」
するとマーナガルムが嬉しそうにした
「お、気に入ったみたいだな、良かったよ、よろしくな、ノア」
といいノアの頭を撫でる
あ、ふさふさで気持ちいい、これはいいな!