5話
「それにしても身体が痛いな…あのバカたちのせいで。
まぁもう少しだけの辛抱と寝たら治るしいいか。」
ユウは手の傷をさすりながら自分の寝床・・・
まぁいつも決まった寝るスペースに戻っていった。
「おい、何でこっちに戻ってきたんじゃ」
「何言ってんだ?俺の寝床はココだろ」
「ゴブリンの癖に変わった奴じゃの」
「それはお互い様だ」
俺はいつもの寝床。
ゴブ爺の作業場の方へやってきていた。
ゴブ爺いわく大体のゴブリンが気にせず
その場で寝るのにわざわざ環境の悪い方へ戻ってくる奴なんて
考えられないと
俺からすれば最後の挨拶もかねての訪問という感じだ。
なんだかんだで色々と助けてもらったからな。
「ゴブ爺・・・明日の夜、外の街に行ってくる。」
「そうか・・・やっといける算段が付いたんじゃな
もう今日は遅い。明日に備えて早く寝るんじゃ。」
ゴブ爺はそう言って横になり眠りについた。
俺としてはもう少し話していたかったが
無理につきわせるのもと思い眠ることにした。
朝になった。
といっても洞窟の中なので日差しで分かるというよりは感覚的なものだ。
俺が起きるとゴブ爺はまだ寝ていたので起こさずに自分の持ち場へ向かう事にした。
今日も冒険者が数人来たようだ。
他のゴブリンの話しでは偵察部隊だそうだ
エサに喰い付いてやってきたという話だが・・・
それ以上は良く分からなった。
ということで俺は冒険者の死体から装備をはがし
倉庫になおしていく。
そんな作業をしていると
「おい!お前あの檻に入れるんだってな」
杖を持った一体のゴブリンに話しかけられた。
「あの檻・・・?」
「あぁあの檻だ。女がいる檻だ。」
「入れますけど…何でですか?」
「お前が知る必要はない・・・早く俺を案内しろ」
「わかりました。ついてきてください」
俺はそういって杖持ちゴブリンを女がいる檻へ案内した。
「ここです。では入りますね」
「待て!お前はココで誰か来ないか見張っていろ!」
「わかりました。」
俺は扉の前で待つことにした
杖持ちゴブリンは嫌らしい笑みを浮かべながら檻の部屋に入っていった
そしてすぐに
「グギャ!」
杖持ちゴブリンの悲鳴が聞こえた。
それを合図に部屋に入ったのだが
やはりそこには丸焦げになった杖持ちゴブリンがいた。
「あなた、なにしたの・・・こいつ檻に触った瞬間丸焦げに・・・」
「ボスが許可した相手以外が檻に触れると罠が作動するみたいです。
まぁ仲間に敵がいたら・・・ってとこだと思いますが」
「私は色んな意味でエサっていう意味ね。」
「まぁそんなとこですかね」
あんま良く分からなかったが合わせることにした。
俺は丸焦げのゴブリンを処理し、また持ち場に戻ることにした。
あっ、ボスにも報告を忘れずにした。
ボスは俺の報告がうれしかったのか
お前は他のゴブリンとは違うなと言い、新鮮な肉を1切れくれた。
喰うのにためらったので言い訳をして
ポケットに肉を入れて仕事に戻った。
すると後ろから
ドンッ!
いきなり蹴られた・・・
ボスの横によくいるゴブリンズだ。
「おい、ボスに褒められたからって調子にのるなよ。」
「そうだ!それに肉を・・・」
「お前まだ持ってるよな!それを俺たちによこせ!」
俺はゴブリンズに向かってポケットから肉を取りだし
ゴブリンズの後方へ投げた。
案の定、奴らは肉を追いかけていったので
その隙にその場を離れることにした。
肉を処理できて良かった。
というのもあれは冒険者の死体だからだ・・・
さすがにゴブリンになったといっても喰う気はしなかった。
そして夜になったので俺は
あの部屋に向かった。
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