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終わっちゃうの?

 ここは渋谷のマンションの屋根裏部屋。

「エルメス様、じゃんけん大会が終わっちゃいましたね。」

「もしかして、私たちのお話は終わっちゃうんですか?」

 ケーリーとバーキンが心配している。

「なんで終わるのよ? ゲームを変えるだけで続けることが出来るのに? こんなにおいしいストーリー展開はないのよ! あと日常もゲームにできるわ!」

 二手三手先を考えている魔法少女。

「さすがエルメス様! 抜かりがありませんね。」

「世界じゃんけん大会の結果が出ました。今回のじゃんけんゲームで、エロメス様が獲得したファンは・・・35億!?」

 エルメスは、たった一回のゲームで世界の半分を手に入れた。

「やったー! 世界の半分ね! 悪くない! ワッハッハー!」

「エルメス様の忠告を無視して、じゃんけんをしなかった愚か者が多かったんですかね?」

「よし! 祝勝会よ! 今日は飲むわよ! お酒をジャンジャン持ってきて!」

 渋井栞は16才の未成年の高校生である。未成年のアルコールの飲酒は禁じられています。 

「え~、35臆ですが。」

「え?」

「スマホアプリを持っていない後進国のじゃんけんゲームを知らなかった人間が25億。先進国でも同じ理由の人間が9億。差し引くと世界全体でエルメス様の獲得したファンは1億人です。」

 35臆人のファンが1臆人になってしまった。

「はああああー!? ふざけんな! 魔法の力で降臨祭を勝手にやるぞ!?」

 エルメスは魔法を使わずに口から火を吐く。

「落ち着いてください!? エルメス様!?」

「1臆でも立派な者ですよ!?」

「そうね。最初だし、良しとしよう。うんうん。ニタッ。」

 エルメスは単純な性格だった。一回のゲームで1億人のファンを獲得できたことに素直に喜んだ。しかしにやけて不気味に笑う。

「よし! じゃんけんの次は鬼ごっこにしよう! と思ったけど、もうすぐクリスマス! 今度のゲームは、クリスマスゲーム! 時を飛び超える勇気を見せてもらおうじゃない!」

 エルメスの機嫌が良かったのは、次のゲームのアイデアが思い浮かんだからであった。

「それでエルメス様の機嫌が良かったのか。」

「でもクリスマスを、いったいどんなゲームにするつもりでしょうね?」

 ケーリーとバーキンは不安しかなかった。

「それはクリスマスのお楽しみ。エヘヘッ。」

 エルメスは、クリスマスゲームの内容も思いついている様だった。

「やるわよ! 雪の降る渋谷! 雪で渋谷を真っ白にするんだから! エル・エル・エルメス!」

 エルメスは2020年に降臨祭を開催するために必死だった。


つづく。


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