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良いこと、泪

 ここは渋谷の自衛隊の駐屯地の一室。

「おお!? どういう風の吹き回し!? 私の登場の時だって、1話1500字なんて、もらったことないんだけど!?」

 泪は物語のスピードより、キャラクター育成の方針チェンジに驚く。

「本当ですね。ところで私は小鳥ですか? それとも雀ですか? チュン。」

「アホ~アホ~。」

「zzz。」

 泪の使い魔兼家族の雀のモノグラム、カラスのヴェルニ、フクロウのダミエ。どうやらモノグラムは、雀で落ち着けようとしている。

「で、なに? 私がどうして魔法少女になったのか? そこから話さないといけないの? 逆に大変かも。」

 なんやかんや言いながらも自分の昔の話を語り出す泪。

「そうね。私も栞と同じく、通行人の女の子だった。私が立っていたのはルイヴィトンの店の前。私も願いました。キャラクターになりたいと。その時、偶然、目の前を自衛隊の戦車が通りました。キャラクターにして下さいって。そしたら魔法少女ルイヴィトンになれました。」

 ノリは全てこれでいい。魔法少女のなり方は、願い事。違うのは、どのお店の前に立っていたかと、偶然、目の前に何が通ったかぐらいでいいだろう。そういえば、昔、不思議な池に転落したら男が女になり、お湯と水で入れ替わり変身する作品があったような。後から池に落ちた者に恨まれる。悲劇的伝説があったような。

「私は雀とカラスとフクロウを家族として、共に連れて行くことにしたの。」

「私たちですね。本当にありがたいです。チュン。」

「アホ~、アホ~。」

「zzz。」

 果たしてアホガラスと寝てばかりのフクロウが目覚める日はくるのか。

「そして私は非公開の自衛隊の特殊部隊に入隊し、陸海空軍の全ての教育実習過程を経て、軍隊を司る魔法少女になったのでした。エヘン。」

 ちなみに自衛隊・警察に権利や名前の使用許可の問題はあるのか、疑問なので調べてみた。特に使用許可や権利問題は無いみたいだ。シン・ゴジララとか、他の作品でも自衛隊や警察は大量に使われている。

「入隊する時、防衛大臣を脅してましたね。チュン。」

「やめてよ、言いがかりわ。良いお話にチェンジしてる最中なんだから。その場面は防衛大臣に日本の平和を守るために嘆願されたのよ。頭を下げて頼まれたら、断ることが出来なかったから、仕方がなく引き受けたのよ。」

 ただ面白そうであれば良いギャグ作品から、良い作品に変えようとすると、表現が変わってくることに気づく。

「でも自衛隊を司る魔法少女じゃなくて、軍隊を司る魔法少女になったのは正解だったわ。宇宙戦艦とか宇宙人型ロボットも使うことが出来るんだから。少し見方を変えてみると、良いことって、きっと身近にあるんだわ。自分が気づかないだけで。」

 物事を悪いと思っていると、全ての物事を悪く感じてしまう。しかし物事を良いと思っていると、全ての物事は良く見えるものである。何も変わらない景色だけど、特別に見えるものである。

「うわあ!? つなぎの文章まで前向きになっている!? 気持ち悪い!?」

「ルイヴィトン様、あなたどれだけ心が汚れているんですか? チュン。」

「アホ~。アホ~。」

「zzz。」

 ノリとアイデアだけで進んできたので、悪意の塊である。

「良いことか・・・そうだ! レーダー照射問題の韓国にサリンのような毒ガスをバラまこう。それともロシアとの領土問題になっている北方領土に原爆を落として島を無くしてしまおう。そしたら平和になる。私って良い人だ。ワッハッハー!」

「何もしないで下さい。それが一番平和です。チュン。」

「アホ~。アホ~。」

「zzz。」

 こうして外交問題や戦争は何もしなければ回避できると学べたのが良いことであった。


つづく。

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