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第六話 まさかのお泊り!?

時間にしてみれば一時間ほどだろう、眠ってしまっていた終一が目を覚ます。

「ううーーん。いつの間にか寝ちまったみたいだな。はあーーん。」

まだ半開きの目で大きなあくびをした。

体が覚醒したことでグーグーとお腹の音が鳴り始め空腹感が出始める終一。

「そういえば昼飯も食べてなかったな。さすがに冷蔵庫に物はないと思うが、一応確かめるか。」

そう言いながらとぼとぼと冷蔵庫に歩き始め、

取っ手に手を伸ばし冷蔵庫の扉を開けると

そこには一人金髪ロングツインテールの裸の女の子が体育座りで眠っていた。

思わず何も言わずに終一は扉を閉める。

「まだ寝ぼけてんな~。よし、もう一回開けてみるか。」

そう少し意気込み再び冷蔵庫の扉を開ける。

が、中は先程見た光景と全く同じであった。

終一はこの時完全に頭が覚醒し、信じられない光景に口をパクパクさせる。

そして目の前の女の子の脚に興味本位で少し触れてしまう。

触れた途端、眩い光が彼女を覆った。

それに驚き終一は手を引き、

「いったい何が起こってるんだ?」

少し冷静さを取り戻すも、現状の理解に苦しんでいた。

光が治まると、彼女は目を覚ました。

「んん~。よく寝た~。」

そう言い冷蔵庫からぴょんっと飛び出て大きく伸びをした。

彼女は気付いていなかった。

目の前には終一がおり、裸のまま見せつけるように伸びをしていることに。

彼女は大きな伸びを終えた瞬間、終一を見つける。

終一は彼女の裸で目のやり場がなく、目の前の色白で艶やかな細身の太腿を凝視することを選んでいた。

彼女は終一を見つけるや否や、その視線の先を自分でも確認をし顔を赤くしていき

「こっの~変態!!」

と叫びながら終一の事を思いっきり頬にビンタしていた。

終一は吹き飛ばされながら思っていた(この素晴らしき太腿を見ることができて人生に悔いはない)と。

床で終一がぴくぴくしている間に、

彼女は魔術で黒いローブ出しそれを体に羽織りとりあえず裸が見えないようにしていた。

「ところで、あんた何者?どうしてここにいるのよ!」

未だ興奮冷め切らぬうちに話しかけたので口調が強くなってしまう。

「いてて。俺は最上終一。今日からこの部屋で暮らすことになった新入生だよ。そっちこそ誰なんだよ。

しかも冷蔵庫で寝てるなんてよ。」

叩かれた頬をさすりながら自己紹介をし、彼女の事も聞く終一。

「わ、わたしはシャーロット・ヴァンロード。誇り高き吸血鬼(ヴァンパイア)の本家の者。

冷蔵庫で寝ていたのは凍眠といって年に一度体の中の血液を冷ます儀式です。

それよりなんでわたしは一年生の部屋に?自分の部屋で凍眠をしていたはずなのに。

それに最上なんて変な名前の子にわたしの裸を見られるなんて。」

自分の事を話すが状況が呑み込めず終一をギロリとシャーロットは睨んでいる。

終一はシャーロットに睨まれながら、

その一枚しかない黒いローブが余計いやらしさを増幅させた彼女の体を無意識に見てしまう。

それもローブで隠しきれずにスリット状に出ている左太腿を見逃す事のが難しいほどだ。

「最上!わたしに服を貸しなさい!」

シャーロットの言葉にビクッとさせ、終一は彼女の目を見て返事をする。

「わかったよ。俺も今日来たばかりだからあんま服ないから贅沢言うなよ。」

はーっと溜め息して自分の段ボールにシャーロットの着れる服を探しに行く終一。

「それからわたしは三年だからあなた敬語を使いなさい!」

「へいへい。」

ぷんすか怒りながらシャーロットは言っていつが終一は生返事をした。

段ボールの中をごそごそ物色していた終一だが、

これといって良さそうなものがなく少し大きめのTシャツをシャーロットに投げて渡した。

「今はこれくらいしかないんで、我慢して下さい。」

そう言い終えると終一は後ろを向きシャーロットを見ないようにした。

「しょうがないわね。こっち見たら死刑だからね!」

念を押してシャーロットは終一のTシャツに着替え始めた。

しかしその布の擦れる音はかえって終一の妄想を膨らませることとなった。

気恥ずかしそうに終一は、

「ま、まだですか?」

Tシャツに着替えたシャーロットを想像して胸が躍りながら聞いた。

「も、もういいわよ。あなたの匂いがしてちょっと嫌だけど・・・。」

シャーロットは少し短めのTシャツの裾を手で押さえながら顔を赤くして言う。

くるっと終一はシャーロットに向き、手で貸し切れていない太腿に鼻血を出してしまう。

シャーロットは背は小さいが出るとこは出ており

金髪ロングツインテールに朱い目でTシャツ一枚というのも功を成し、

そこから見える太腿はとんでもない破壊力になっていた。

「ちょっと大丈夫!?わたしの恰好変かしら?でもこれあなたが選んだんだからね。」

鼻血を出した終一を抱き留めシャーロットは聞く。

「変というか、その、似合いすぎて・・・。」

その言葉にボンと顔を赤くしたシャーロット。

抱き留めた時に胸と腿が終一の体に密着し、押し当てていることに気付き、

そのあまりに大胆な行動を認識した瞬間にシャーロットは粗雑に終一を退けていた。

「あ、あんまりジロジロ見ないでよね。」

先程とは打って変わって弱々しく話すシャーロット。

「お、おう。」

その姿にドキドキしながら終一も返事をする。

「でも、先輩はなんでこの冷蔵庫にいたんですかね?」

話題を変えようと今の状況を整理しようと終一が話しかける。

「そこが一番不思議なのよね。わたしは女子寮の三年生の部屋の自室の冷蔵庫に入ったはずなのに。

そういえばあなた特待生とか言ってわよね?」

「そうですよ。ここは男子寮で一年生の特待生の部屋です。

なにかわかったんですか?」

真剣に考えているシャーロットの考えを聞こうと終一は尋ねる。

「一つは、転移術を使える者がいた場合は

わたしの冷蔵庫とあなたの冷蔵庫の空間を入れ替えることができるわ。

でも特定の場所への転移は今この学校の先生ですら出来る人が限られるから現実味はないわね。

もう一つは、わたしの冷蔵庫をここまで運んでくること。

これもセキュリティの問題があるからあまり現実的ではないわ。

最後の一つは、あなたに幻術をかけてわたしの部屋に誘導した。

これが現状では一番しっくりくる。けど目的がわからないわ。」

謎解きみたいにシャーロットは問題を明るみにしていく。

唖然とシャーロットを見つめる終一。

「なによ。あなたも何か意見を言いなさい。」

きりっとした目で終一を見てシャーロットは発言を求めた。

「いや俺ここ来たばっかりだし。それに幻術をかけても先輩の部屋には入れなくないですか?」

「いい?特待生の部屋は特待生同士なら問題なく入れるようにできてるの。

バカな男以外は実力に差があるから女子寮に無闇に入ってこないけどね。」

(そうだったのか。しかしそれだと覗き行こうとしたのがバレたら確実に死が待っているみたいだな。

もっと確実な方法ができるまでは大人しくしておこう。)

そう心の中で誓った終一であった。

「先輩の言う通り目的はわかりませんね。入学したばかりの俺を狙ったのか、先輩を狙ったのかで

目的が全然違いますからね。」

「そういうことね。ひとまず用心するに越したことはないわ。

それはそうとあなたどうやって部屋から出るつもり?」

シャーロットの言葉の意味が出来ずに普通に答えてしまう。

「このまま出て行こうと思ってますけど?」

「あなたバカなの!?最初はここがあなたの部屋だと思ったけど、ここはわたしの部屋なのよ。

つまり今あなたは女子寮にいるの。それがバレたらどんな罰が与えられるか想像もできないわよ。」

物凄い勢いで論破するシャーロット。それに気圧され何も答えれずにいる終一。

「それにあなたの荷物もあるからすぐには出れないわよ。

しょうがないから今日はここに泊まっていきなさい。」

「それは先輩の迷惑になるんじゃ?」

「今出てかれたらそれこそ迷惑よ!後でどんな噂を流されるか。先生に見つかるより怖いわ。」

終一はシャーロットの部屋に二人で泊まることとなった。



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