二十話 筆記テスト終了!?
小鳥のさえずりが聞こえそれで目を覚ます終一。
「ふぁー。昨日も大変な一日だった。」
両腕を上に伸ばし欠伸をしながら終一は言う。
担任のメリーと殺し合いをしたという濃密すぎる時を過ごしたので体は悲鳴をあげている。
それでも終一の体は筋肉痛が多少残る程度済んでいるのでこれはこれ十分すごい事だ。
「それにしても会長の体凄かったなー。」
その後のリリスとの事を思い出し悶々とし始める終一。
そして朝一に思春期男子として健全な一人を時間をリリスの事考えながら過ごしスッキリしたのである。
爽快ついでにシャワーを浴びる終一、そしてそのまま学院へと赴く。
そう実力テストだということを忘れたままに・・。
終一は学院に着くと自分の教室のC組に入っていく。
「おはよう、終一〜。」
「おはよう、イクタ。今日もだるそうだな。」
終一にイクタ挨拶し、昨日に続いてだれている。
終一はその理由にピンと来ずに聞いてみる。
「そりゃーまたテストするのかと思うと憂鬱なんだよ。しかも俺の苦手な古文とアクマ学なんて・・・。
今からサボりたいー。」
イクタは机に突っ伏ししたまま終一と会話をし、
終一は愛想笑いする。
「テストがあると気が重いよな。」
終一は自分で発した言葉を思い返し、
やべっ今日もテストあるのに何もしてなねぇーよ、
などと思いはっとしていた。
そしてそのままメリーが教室へと来てテストが始まってしまう。
当然だがメリー平然と佇んでいて昨日の出来事が幻かと思うほど変わらないでいた。
それを見れば警戒しそうなものだが、終一は実力テストのことで頭がいっぱいになり頭を抱えてどう乗り切るかを考える。
そうこうしている間にテストは配られ最初の古文が始まってしまう。
「それでは始めてください。」
メリーの声でクラスの全員がテストを始める。
だが終一は一人考え込んでいて始めておらず、
周りから答案を書くカリカリした音が聞こえて周りをチラチラ見てようやくテストが始まっていることに気がつき五分程遅れて始めるのであった。
テスト問題を見てまた終一は驚く。
数学は小学生レベルであったが、さすがに古文は難しいと勝手思い込んでいたため、問題を読むのに時間がかかる。
古文とは日本語の漢字の読み書きを書くことだったからだ。
あまりに簡単な問題に終一は意味が理解できない状態になってしまったのだ。
ようやく問題の意味を理解した時にはテスト時間の半分が過ぎていた。
だが、数学のテストよりも簡単なものばかりで半分の時間で全ての問題の解答を書くことを終一はできた。
「そこまで。では答案を前に渡してください。」
メリーが言うときにちょうど最後の問題を書き終えたところだった終一。
「ふぅー。なんとか間に合った。」
額の汗を軽く腕で拭いて終了一は一息つき隣のイクタを見てみると、イクタは落胆しきった様子でうなだれていた。
そして終一の視線に気づき振り向くとイクタは聞いて来た。
「終一はどうだった?」
ため息交じりで聞くイクタだった。
「まぁなんとかなった。イクタはってその様子じゃ聞くまでも無さそうだな?」
とても分かりやすい態度に終一は聞くのを途中でやめた。
「本命は実技だけど、やっぱり苦手なものは嫌なもんだな。」
珍しく愚痴っているイクタを見ている普通に人間と接している感じがしてとても穏やかな気持ちになる終一。
イクタと接していると自分が普通の人間だと実感出来ることを終一は嬉しく思っていた。
そしてそのまま二つ目のアクマ学のテストか始まる。
終一にとっては一番未知の教科でありまともに答案を埋めれるか不安でもあった。
「では始めてください。」
メリーがまた始めの合図を出す。
同じように皆がテストを始める。
緊張な面持ちで終一は問題を見る。
アクマ学とは終一にとって未知の科目なので緊張するのは当然。
やはり問題を見ても理解することができなかった。
第一問、アクマの語源を答えよ。
終一は?が頭に出る。
そもそも語源なんてあるのか?と終一は考え一つの問題に時間をそれほど割いていられないので、単純に悪魔と答えを書いた。
第二問、アクマと魔物とでは何が異なるか答えよ。
またもや?が頭に出る終一だったが、学院長との会話を思い出し知能があるのがアクマだとを書いた。
第三問、擬人化とは。
アクマにとってはとても簡単な問題なのだが、終一はこの擬人化についてまだ教えてもらっていなかった。
読んで字の如く人に化けるって書いていいものか悩んでいた。
だがそれ以外は考えようがないので、アクマとバレないように人間になる事と書いた。
第四問、君にとってのアクマとしての目標は。
終一はこれは問題か?っと思ってしまう。
確かにこれは問題というより自分の考えを書く答えのないもの。
だが考えても仕方がなくそのまま答案用紙に自分の考えを書く。
自分のことを守れるアクマになること。
と、終一は書いていた。
実際人間なのだが、アクマの中でやっていくには自分の事を自分だけで解決できるくらいの力がないといけない。
だからその答えになったのだ。
第五問、聖アクマ学院の学院長名を書きなさい。
これはヤバい、と終一は思っていた。
終一は学院長の名前を知らないのだ。
アクマ間は有名人物である学院長のサタン。
だが、そのことを学院に来る者は誰もが知っている。
但し学院長がサタンだということに気が付いているのは限られたものだけ。
そういう意味では生徒たちで学院長のことをサタンと知っているの者はほぼいない。
だがこの問題は学院長の名前を書けとだけ書かれているので学院内では全員が答えれるサービス問題と言えよう。
終一は人間であるために分からない問題だった。
そしてこの五問だけがアクマ学のテストであった。
最終問だけが答えられずに終一は悩み時間が刻一刻と迫っている。
そしてここは魔界でアクマの世界、その中で頂点にいる者を書けばとりあえずいいと思い、
終一は答えを書き始める。
偶然にもそれがサタンの名前であった。
しかも他の生徒たちはサタンという単語のみを解答していたが、終一はサタン・ルシファーと答えていた。
のちにこの答えを見て学院長は驚くこととなる。
そして時間が来てメリーが言う。
「そこまで。では答案を後ろから回収してください。」
そのまますべての答案が回収され、枚数をメリーが確認する。
「それでは今日はここまでとします。明日で最終日なので体には気を付けてください。」
メリーは言い終えるとそのまま教室を後にして職員室へと戻って行った。
終一は内心今日も呼び出されるのかとびくびくしていたがそんなことはなく一安心していた。
クラスの皆は実技テストを残すだけでひと段落ついたように友達同士で談笑している。
イクタもすっかり元気になり終一に声をかけていた。
「やっと終わったなー。座学はほんとに疲れたなぁ〜。」
「確かになー。もう終わりでもいいよな。」
そう俺が言ったらイクタは凄い形相に反論される。
「それは困る!俺は、俺は実技でしか点数を取れない自信がある!!」
その凄い勢いに終一は若干引いてしまった。
「そ、そうか。頑張れよ。」
引きつった顔で終一はかろうじて返事をした。
「験担ぎに帰りに飯食って帰ろうぜ。」
イクタにしていいアイデアで終一も二つ返事答えた。
「おうよ。行くとこはイクタに任せる。」
「任されたよ。」
ぐっと力こぶを見せるように自信ありげにイクタは終一に答えた。
「期待しないでついていくよ。」
苦笑いしながら終一は答えた。
それのままイクタに終一はついて行きとあるお店の前までやってきた。




