十九話 終一色々と暴走!?
終一が保健室を後にしたのを確認してメリーはオウカに言う。
「いつまでとぼけたふりをしているのですか?オウカ。」
その言葉にオウカはピタッと体を止めメリーに振り向く。
「やっぱりバレてたんか。」
笑いながらオウカはメリーに近づく。
「ほんまのとこどうなってん?」
オウカは笑いながらメリーに聞く。
メリーは溜息をつきながらオウカに説明をする。
「実は終一君のことを殺しに行きました。ですが御覧の通り見事に打ちのめされました。」
「ふむふむ。終一君はとんでもないね~。この学園で五本の指に入るメリーちゃんをね。」
メリーは少し落ちこんでおり、それを見てオウカは優しい笑みで見る。
「でも終一君は何となく規格外な感じはしていたんよー。学院長とちょっと手合わせした後もすぐ回復するし。普通の人間ではないよねー。」
オウカとメリーは終一のことを人間と知っている。
だからこそその力に疑問が生まれてくるのだ。
「そうですか。って、え?学院長と手合せした後はオウカが治したんでは?」
メリーはオウカが他人事のように終一の体が治ったことをいうので驚いた。
「あーあれは終一君の治癒能力が異常やったんよ。それでうちがしたことのが少なかってん。」
少し汗をかきながらオウカは困った顔をみせる。
「それならよかったんけど。なんかアクマとも違う力のようにも感じてん。うちの思い過ごしやと思うけどな。」
「例えアクマだとしても終一君はとても普通ではない。高位のアクマ以上の力が彼にはあるのかもしれません。」
外で歩いてる終一を見つめてメリーは言う。
「今考えもわからんよ。それにメリーがあの御方の意見を無視するとはねー。」
いたずらな笑みを浮かべてオウカはメリーに近づく。
メリーは顔が赤くなりはっとオウカの方を向く。
「な!?何を言っているのです!?」
思わず声が大きくなってししまうメリー。
動揺したメリーをみてオウカはしたり顔を見せる。
一つ咳払いをしてメリーは普段通りに話す。
「とにかく、今は彼の事を見守りましょう。あれだけの力があると分かれば周囲も黙っていませんから。
特に二、三年生の特待生たちが。」
メリーの言っていることがオウカにはすぐ分かる。
この学院で二、三年生で特待生で居続けるということがどれほど過酷なものであるか。
そして今の終一が彼らと戦うことになればただでは済まないということを。
二人は教師として終一のことを見守ることにしたのだ。
肝心の終一はというと・・・・。
一人悶えていた。
それはというと最近シビアな現実ばかりが起こりエロを堪能できていないからだ。
おもに太股成分が足りていない。
さらに思春期の男子が一人でしたいことも部屋にはいつも誰かがいる状況が続き禁欲状態になっているのも、さらに助長させていた。
「くそー。太股触りてー。」
思わず言葉に出た終一の欲求だが、ぼそりと一人で言い誰にも聞こえていないと思っているが、
たまたま少し遠めの後ろを通り過ぎたリリスに聞こえていた。
リリスは終一の言葉ににやりと笑みを浮かべそのまま終一の後をつけることにした。
もちろん終一は気が付いていない。
「今日こそは逃がしませんわよ。」
リリスは終一に何度もアプローチしていたが事あるごとに邪魔が入ってきた。
終一の理性が弱くなっている今がチャンスだと思い誘惑しようと考えていたのだ。
そのまま終一は気付かずに自分の部屋まで行き、
少し疲れたので先にシャワーを浴びる。
その隙にリリスは終一の部屋へと入りリビングのソファーでカッターシャツ一枚という大胆な格好で終一が出てくるのを待つことにした。
「今の終一君ならこれで悩殺できますわ。」
ぺろっと軽く唇を舌で舐めてさらに魅了魔術を少し使うことにした。
リリスは夢淫魔なので相手を魅了するという状態変化をさせる魔術に特化している。
それに生徒会長という肩書きも伊達ではないので魅了魔術に関しては学院で右に出る者がいないのだ。
そんな高度な魔術に終一が抵抗出来る訳がない。
ある程度リリスも自信を持っていた。
そして終一がシャワーを浴び終えリビングに戻ってきた。
終一はいつも雰囲気が違う気がしたが構わずソファーに座る。
「よっこいしょと。」
「きゃっ」
終一がどかっと腰を下ろした衝撃でリリスが跳ねて思わず声が出してしまった。
声が聞こえたと思い終一が見るとなんとも素晴らしい、いや大胆な格好をしたリリスが目に入る。
「か、会長?どうしてそんな格好でここに?」
終一はそう言っているがリリスから目が離せなくなっていた。
正確にはカッターシャツから露わになっている太股に、だ。
「終一君。女がこんな格好で来たら分かるでしょ?」
先程の事はすぐ忘れ終一に覆いかぶさるように近付くリリス。
その行動に終一は生唾を飲む。
「終一君黙ってどうしたの?それとも期待してる?」
リリスは終一を見つめてじりじり近付いていく。
「か、会長・・・。」
終一は言葉が出ずなすがままになっている。
それをいいことにリリスは豊満な胸を終一に押し当て、さらに脚を絡めていく。
その柔らかい感触に終一は身をまかせる。
胸は押し付けられているのにそのボリュームが減ることはなかった。
太股はとても柔らかく脚全体を覆うようだ。
今の終一とってはこれに抗うことはできない。
「ねぇ終一君この先もしてみる?」
この先?っと終一は様々な事が頭に浮かぶ。
リリスは妖艶な瞳で終一を見つめている。
手玉に取っているようだがリリスも初めての事で内心はドキドキしている。
私顔に出てないかしら?こんな恥ずかしいこと言って気が気じゃないですわ、とリリスはそんなことを考えていた。
二人して同じような事を考えそのまま見つめ合う。
「えっと会長。本当にいいんですか?」
終一はそのまま襲いたい衝動をかろうじて抑えリリスに同意を求める。
「もちろんですわ。終一君がリードしてくださると嬉しいですわ。」
リリスは同意し、終一の思うようにすると伝える。
まてしても終一は生唾を飲んでしまう。
そっと終一はリリスの胸を触る。
「ん。はぁっ。」
リリスから吐息が漏れ出る。
終一はびっくりしていたが、それ以上にリリスも自分に驚いていた。
「私、こんな風になるんですわね。」
初めて見た自分の顔に少し見入ってしまうリリス。
そんなリリスを見て終一は我慢の限界を迎え、
「会長!もう止まれませんからね。」
そう言いリリスの胸を揉みしだき始めた。
「ちょっと、終一君、はげ、しいわよ。」
いきなり激しくされリリスは戸惑った。
だが次第に気持ちが良くなり終一に身を任せていた。
そして終一がリリスのカッターシャツをガバッと開き胸を露わにした瞬間玄関が開いた。
「よう終一。遊びに来たぜ。ってあれ?お邪魔だったかな?」
勢いよく現れたのはイクタだった。
そして現状を理解して冷や汗をダラダラ流しながらその場を去ろうとした。
が、はだけたカッターシャツを直してリリスがイクタの肩をがっちり掴む。
そして無言のまま二人は去っていってしまう。
呆然とする終一だったが今の出来事を思い出し顔を赤くしてしまう。
「危うく流されるとこだった。」
頭を抱えてそう呟くのであった。
そしてそのまま終一は寝ることにし、実力テスト二日目を迎えることとなる。




