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十四話 衝撃!?姉弟発覚!?

「終一君!大丈夫?」

アリスが倒れる終一を見て急いで駆け付けその豊満な胸に終一の顔を受け止める。

その柔らかい感触を終一は意識を失っていたため何も覚えておらず後で後悔することとなる。

終一が目を覚ます間、さらに修羅場と化す部屋。

「あんたは一体誰なの?」

「あなたは一体誰ですの?」

リリスとシャーロットが同時にアリスのことを聞く。

「私は終一君と同じクラスにアリス・ゼファーと言います。

えっとそのお二人は?」

二人の圧力に若干引き気味のアリスが聞く。

「わたしはシャーロット・ヴァンロードよ。

第二研究室で研究を主にしているわ。」

シャーロットに続きリリスも、

「私は生徒会会長のリリス・マーガレットですわ。」

それに倣えで生徒会役員も自己紹介をしていく。

「副会長のセリ・ルーカスです。」

「書記のアカネ・イフリートだ。」

「会計・・の・・サツキ・ダークサイド・・・です。」

その中タクトは忍び足で気付かれないようにその場を後にしようとしていた。

だが、彼女に見つかってしまう。

「イクタ!?なんであなたがここいるの!?」

イクタは見つかると厄介な事になると確信していたのだが、姉のセリ・ルーカスは見逃してくれなかった。

ため息をし覚悟を決めてセリに声をかけるイクタ。

「よ、よう姉貴。久しぶりだな。」

周りがぎょっと二人を見比べる。

イクタとセリは種族が違う。

だが稀にそういう姉弟が出来ることも皆知っていた。

だがそれが身近にいる者と他人という違いが大きな衝撃となってやってきたのだ。

かろうじて話せるリリスがセリに聞く。

「セ、セリ・・・。あなたに弟がいたの?」

今までそんなことを聞いたことがなく生徒会の皆は唖然としている。

「え、ええ。あえて言う必要もないかと思って。

それにこの学院に来るなんて思わなかったから。」

セリも驚きで敬語を忘れ普通に会話をしている。

「俺だって親父が試しに受けろっていうから受けてみたら受かっちまって・・。」

イクタは罰が悪そうに姉のセリに話す。

「そうだったの・・・。イクタ・・・。」

少しずつセリはイクタに近づきぎゅっと抱きしめる。

イクタとセリの母親は違う異母姉弟だ。

そのためイクタは小さいころから孤児院に預けられていてそこを父が引き取ったのだ。

だが、その家の中でもイクタは快く思われておらずいつもいびられていた。

それを守るためにセリはいつもイクタを守っていた。

それもセリがこの学院に入る前までだった。

その後のイクタの事が心配であったセリにとって今目の前にイクタがいることは

とても嬉しくそして安心をして抱きしめることとなったのだ。

だが周りはそうは思わなかった。

そしてイクタにとってもだ。

イクタにとってセリは母親の違う姉というより、年上のお姉さんという感じだった。

そのためイクタはセリに対しても女の子というものを感じてしまう。

今でいえば抱きしめられて当たる胸の感触に恥ずかしさが出てしまうことだ。

「姉貴、その、そろそろ離してくれよ。」

さらに皆に見られている羞恥心も重なり顔が赤くなってしまう。

だがそんなイクタとは裏腹にセリは離れようとしない。

「いやよ。またイクタに何かあったらお姉ちゃん悲しいもの。」

その態度は普段のセリから決して現れることのない一面だった。

そうセリは極度のブラコンだったのだ。

そんな姿に周りは固まりヒューっと風が流れた。

「いやだからもうこの状況が何かなってるんだよ!!」

少し涙目になりながらイクタは必死にセリを離そうとする。

だがセリのが当然強いので無理に引きはがそうにも離れてくれない。

「くそっ!!」

イクタは魔術を発動し石像化した。

イクタは石像鬼(ガーゴイル)なので石に関する操作の魔術はお手の物だった。

しかし、セリは水霊(ウンディーネ)のためイクタの魔術は強制的に解除されてしまう。

セリはアクマでありながら精霊の力を使いこなすことができる。

そのため魔術を水の力によって鎮静化することが出来てしまうのだ。

「イクタ。私には何をやっても無駄よ。抵抗せずにお姉ちゃんの傍にいなさい。」

そう種族的にも魔力、魔術的にも圧倒的にセリのが上。

イクタは姉の言うことを聞くほか選択肢が用意されていない。

「わかった。傍にいるからとりあえず抱きしめるのはやめてよ。」

素直に降参を告げ両手を上にあげイクタはセリに言う。

「わかったわ。でも手は握ってましょうね。」

満面の笑みでセリはイクタの手を恋人つなぎしていた。

イクタもしょうがなく付き合うことにした。

そんな一連の流れを見てさらに周りの皆は固まる。

そうまるで石像にされたように。

やっと口にできたことが、

「「あなたたち本当に姉弟!?」」

全員が声をそろえて叫んだ。

その声でやっと終一は目を覚ました。

目を開けた瞬間に飛び込んできたのはイクタとセリが恋人つなぎしている様であった。

ぽかんとしている終一。

自分が寝ている間になにがおきているのか全く理解できないでいる。

「私たちは正真正銘の姉弟です。」

またしても笑顔で答えるセリ。

堂々とそう答えたことにさらに驚きをみせるがリリスはさらに追及する。

「おほん、姉と弟はそのようなことはしません。ましてや恋人のように接したりなど。」

説教じみて言うがセリには届いておらずイクタにさらにすり寄っていた。

「あ、姉貴、みんな見てるからやめてくれよ。」

焦りと羞恥心から素直な気持ちが出るイクタ、その言葉に残念ながらも離れるセリ。

やっとひと段落ついて話せる状態になったのだ。

最初に問いただされていたアリスはもはや眼中にないリリスとシャーロット。

そして皆が息を漏らしたときに終一は言った。

「あの、なんでアリスとイクタがここにいるの?」

そう終一には途切れ行く意識の時に二人が来たので二人がいることに気づいていなかった。

「俺たちは終一の見舞いにきたんだよ。アリスは玄関の前でうろうろしてたから誘ったんだ。」

「イクタ君!!それは言わない約束でしょ!!」

イクタの口が滑りアリスの行動がばれてしまう。

それに少し怒ったようにイクタに言うアリス。

「それより終一はもう体大丈夫なの?」

シャーロットが終一の体を心配し近くに行く。

ぎゅっと手を握りしっかりと終一の目を見て本当に心配しているのが分かる。

「先輩ありがとう。もうなんともないですよ。」

いつもの調子に戻った終一はそうシャーロットに告げる。

「私たちも終一君を心配してきたんですのよ。」

少し拗ねてリリスも終一に心配していたことを話す。

顔がやや赤くなっていたので本当に心配していたことが終一でもわかってしまう。

「会長や皆もありがとう。明日から普通に学院に行けそうなんで大丈夫ですよ。」

心配をかけまいと終一は笑顔で皆に話しかけた。

「さて、終一の顔も見れたし俺はそろそろ帰るわ。また明日な。」

イクタは終一のそう言い、この場から早く逃げたいという一心でそそくさと出ていく。

それを見たセリが、

「ちょっとイクタ!!待ちなさいー!」

後を追いかけていった。

そして残された者たちも、

「僕たちも先に帰っていようか?」

アカネはサツキにそう言った。

「会長が・・・・いる・から・・・大丈夫・ですね・。」

サツキはアカネに答え二人ともその場を後にした。

取り残されたのは終一、シャーロット、リリス、アリスの四人だった。

美人三人に囲まれ男にとってこの上ない幸せになるはずなのだが、終一は少し不安を感じていた。

それは三人から魔力が漏れ出てオーラを放っていたからだ。

しかもそれぞれが違う色のオーラを出していた。

シャーロットは真紅、リリスは紫、アリスは水色をしていた。

恐る恐る終一は三人に言う。

「えっと、お見舞いありがとうございます。」

三人は本来の目的を思い出し我に返る。

「わたしは別に終一のことなんか心配してなかったけどね!」

シャーロットはツンツンしているが顔は赤くなっていた。

終一はそれを見て笑う。

「終一君。元気になってよかったですわ。生徒会への返事はまた日を改めて伺いますわ。」

リリスはそう言いながら終一の顔を覗き、終一は目が合って少し後ろに下がる。

「終一君が元気になったから私も帰ろうかな。」

アリスの声に気が付き終一が向くとアリスも終一を見て笑った。

「みんなありがとう。俺ももう少し寝たいから今日はこの辺でお開きにしてもいいですか?」

終一が少し申し訳なさそうに笑って言った。

「そうね、明日は研究室来なさいよ。」

そう言い残してシャーロットが先に部屋を出る。

「終一君がまた体を悪くされないうちに私も失礼しますわね。」

続いてリリスも出ていく。

「終一君ゆっくりしてね。また明日学校で。」

最後にアリスもそう言って出ていった。

やっと一人になれた終一はほっと息をする。

すると、突然終一に異変が起こる。

体の中から何か声が聞こえてきたのだ。

「なんだ?どういうことだ?」

状況が呑み込めないでいる終一。

次第に体の中の声ははっきりと聞こえてくる。

「オ・・レ・・・ノ・・・・・・カ・エ・・セ・・・。」

だが大事な部分は聞こえずにいた。

それを言ったら声はぴったりと止んだ。

「なんだったんだ?返せっていってけど一体何を?

まだ俺疲れてるのかな、シャワーだけ浴びてさっさと寝よう。」

終一は引っ掛かりながらも体を休めることを一番に考えとりあえず声の事は保留することにした。


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