第十話 発見!?終一の魔術!?
「はぁぁ。死ぬかと思った。」
間一髪でシャーロットの攻撃を躱した終一が言う。
「あなたなんでわたしの攻撃を避けれたの?」
納得のいかないシャーロットは終一に問いただしていた。
「へ?なんでって言われても夢中で避けてたからだし。」
シャーロットの質問の意味がいまいち理解出来ていない終一であった。
「まぁいいわ。もう一度当てれば謎が解けることだしね。」
そう言いシャーロットは終一に少し大振りで血剣を切りにかかる。
「そんな問題じゃ・・。うわぁっ!!」
両手をクロスしてシャーロットの血剣を受け止めようとして目をつむってしまう。
カーンっと音がしたと思ったらそのまま何も起こらなかった。
終一はゆっくりと目を開けて現状を理解しようとした。
なんとシャーロットの血剣が終一の腕に当たったまま止まっていたのだ。
「これは・・・魔力相殺。いや魔力破壊なの?」
シャーロットは茫然と終一の腕で何が起こったのか見ながら少しずつ理解していく。
「とにかく助かったのか?」
終一は距離をとったシャーロットを見て安堵し、視界がぐらっとしそのまま倒れこむ。
そのまま意識を失った終一をシャーロットは介抱に回っていた。
「もう、なんでわたしがこんな奴のために・・・・。」
眠っている終一を見て高鳴る鼓動を抑えれないシャーロット。
(なんで、こんな気持ちになるの?)
自分の終一への好意に戸惑いを隠せないシャーロット。
「それにしても魔力破壊ができる人間なんて聞いたことないわよ。」
そう呟き終一が目覚めるまでシャーロットは膝枕をしてあげることにする。
「起きたらあなたのこと根掘り葉掘り聞かせてもらうんだからね。」
そう言い終わるとシャーロットは終一の頬に軽いキスをする。
その言葉には似つかないほど第二研究室はシャーロットの血剣で壊されていた。
しばらくしてようやく終一は目を覚ますこととなる。
「んんっ。どう、なったんだ?」
終一はゆっくりと目を覚ましていく。
そして自分がいかに今幸福なことになっているかを知る。
「えっっと先輩?これは膝枕というものでは?」
「そうよ。終一が気を失ってしまったからこうしてわたしがしてあげてるのよ。
感謝しなさいね。」
なんともいえぬツンデレ感と太腿の柔らかい感触を堪能する終一。
「それよりも自分がどんな魔術を使ったかわかってる?」
「え?先輩、今俺の事名前で・・・」
真剣に聞いているシャーロットの質問よりも終一は名前で呼ばれたことが嬉しくなり聞き返す。
「そ、そんなことはどうでもいいのよ。////」
顔を赤くして誤魔化すシャーロット。
「ははっ先輩顔赤いですよ?」
終一がそう笑っているとシャーロットの拳が頭に突き刺さる。
「痛いですよ。さっきの魔術?のせいで体中が痛いんですから。」
「終一が悪いのよ。本当に自分の魔術わからない?」
頭をさすりながら終一は答え、シャーロットはまたしても真剣な表情をしている。
「いい終一、今のは魔力破壊。通称ブレイクというの。」
「魔力破壊?」
また新しい魔術の言葉に終一の頭の上に?マークが浮かぶ。
「魔力破壊はその名前の通り、発動した魔術の破壊を目的とした魔術よ。
魔術にも高位から低位までのものがあって魔力破壊は高位の部類に入るものよ。
そんな魔法が終一に扱えるなんてさっき見るまでとても信じられなかったでしょうね。」
シャーロットは魔力破壊がとても難度が高いことを終一に諭す。
「俺はそんな魔術使ってる意識全然ないんですけどね。」
苦笑いしながら終一は言う。
「そうそこが今問題なのよ。魔力があるから魔術を使うのはまだわかるの。
でも高位魔術なんてそれなりの修練が必要なのに終一はそれを無しで使ってしまっている。
その分を体にダメージとして返ってきていると考えれば今の状況も納得がいくのよ。」
予想以上の事態の深刻さに終一は気づいてなく楽観的にしている。
「だからこんなに体が痛いんですね。俺が人間だからこうなるのかと思ってましたよ。」
「確かに人間の体のが弱いわ。けどそれは肉体的に劣っているということ。
修練無しの魔術行使はある程度肉体的にダメージが来るのだけれど、
それはアクマでも同じでさらに、一回するごとに細胞が死んでいくの。
このまま終一が魔術を使い続ければ確実に死ぬわ。」
シャーロットは終一の体を吸血鬼の魔眼で調べそのことを確認した上で忠告をする。
唖然とし、未だに膝枕をしてもらい動けないでいる。
「いい?今後はしっかりと魔術の修練をして自分の魔力をコントロールしないと本当に死ぬわよ。」
グイっと終一の顔に近づき再度忠告と修練を促すシャーロット。
終一はシャーロットの忠告を真摯に受け止め、近づいた彼女の顔を見て、胸を見て、顔、胸、胸、胸
と視線が胸に釘付けなってしまっていた。
それに気づいたシャーロットはジト目で終一を見て、
「な、に、を、見、て、る、の、か、な、しゅ、う、い、ち、く、ん?」
「えっいや、その・・・先輩の・・・胸を・・・。」
それに終一は罰が悪そうに答える。
自分で言ったことに羞恥心が出て顔を赤くする終一。
「ふーん、で終一はわたしの胸をどうしてみたのかしら?」
さらに問い詰めるシャーロット。
「すごく揉みたいと思いました!!」
半ば勢いで強引に答えた終一。
シャーロットは終一の答えに動揺し顔を背ける。
「そんなに・・・触りたいの?」
顔を背けたまま終一に問うシャーロット。
「もちろんです。先輩の太腿も最高ですが目の前の胸に触りたくて仕方ありません。」
もう開き直った終一はシャーロットに清々しいほどの真顔で断言した。
「じゃあ終一が魔力のコントロールがある程度できたらご褒美に触らせてあげるわ。」
目はきりっとさせてはいるがシャーロットは耳まで真っ赤にして言った。
「本当ですか?俺頑張ります!!」
目をキラキラさせ終一は固い決意をする。
「だから、少しだけ前払いね。」
そう言うと終一の手をそっと自分の胸に触らせるシャーロット。
「!!!!」
終一はそのあまりに柔らかい感触に体中に電気が走った。
柔らかい太腿に身を委ね、柔らかい胸に手を置いたこんな至福を味わったことがなかったため、
もうこのまま死んでも悔いがないほどに感動していた。
「はい、ここまでよ。」
そう言うとシャーロットは終一の手を戻した。
だいぶ体の傷が癒えてきた終一を見てシャーロットは彼を膝枕から起こそうとする。
「先輩。もうちょっと。」
甘えた声を出す終一。
「いい加減になさい!!」
そんな終一を一蹴しがばっと起こすシャーロット。
「でも先輩、魔力のコントロールっていったい何をすれば?」
学院長との手合わせを思い出している終一はその内容に若干怯えていた。
「そんなの決まってるじゃない。」
ふんっと当たり前のようにシャーロットは言い、終一に緊張が走る。
シャーロットが右手を上に向け、魔力球をそれぞれの指から赤、青、黄、緑、黒の五つ出した。
「これを出来るようにするだけよ。」
軽々とそんなことを言うが、終一はまだ魔術を知って二日目それはあまりに難しいことだ。
「簡単に言いますけどそれってすごく難しいんじゃ?」
頭をかきながらシャーロットに問う。
「そんなことないわよ。まぁ続きはこの部屋を掃除してからにしましょう。」
魔力球を消し第二研究室の片づけを始めるシャーロット。
それを見て終一も片づけを手伝っていた。




