表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
書籍化の打診が来ています -出版までの遠い道のり-  作者: ダイスケ
3章:どうやって利益を出しているの?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/48

18話: ソシャゲのガチャで例えると

【文章を読む上での注意】

1.聞き取った情報は私の主観で構成されています。事実かどうかは保証できません。

2.実在の出版社や編集者から取材した内容に基づいてはおりますが、相手方のプライバシー保護及び信義則のため、話の内容や順番、インタビュー対象者などは私の主観で大きく編集した上で再構成したものです。

3.要するに「眉にツバをつけた上で」胡散臭い目をしつつ「読み物として」読んで下さい。「これが事実だ!」などと本気でとらないようお願いします。

とりあえず、ここまでの話で当初知りたかった「なろう書籍化ビジネスをめぐる状況」は理解できたと思います。

以下に、簡単にまとめます。


なろう書籍化ビジネスとは

・通常のラノベ出版と比較して、初速が良くリスクが低い、という特徴がある。

・初速の良さはWeb連載を通じて多くの読者を獲得しているためである。

・リスクの低さとはデータに基づく出版部数の見積もりの正確さであり、在庫リスクの低さである。

・原作を中心としたマルチメディア方式で、当たれば大きなビジネスになる可能性がある。


当初、私はラノベ出版とは「高リスク・低リターンで回転率の激しい忙しい商売」と見ていましたが、編集の方から見える景色としては「低リスクで高リターンが狙えるチャンスの多い商売」と見えていることが理解できました。


ちょっとソシャゲのガチャっぽいですね。

とりあえず引いてみる。当たりが出れば万々歳。でなくても次を引く。

商売の論理としては理解できますが、自分の作品がガチャのように消費されるというのは、少し愉快ではない気分になります。


ですが、これで大手出版社を含め多くの企業が、なろう書籍化ビジネスに参入している理由がわかりました。

出版業界全体で、ガチャを引きにきているわけです。


特に、なろうの場合はデータが整備されている、というのが大きいと思います。

なろうには100万人からの登録者がいるわけで、日々読者の獲得のためにマーケティングとプロモーションが作品に対して行われている状態です。


普通のメーカーでは、消費者向けに製品テストというものを行います。

一方で、出版業界では長く事前消費者テストが行われてきませんでした。

当たるか当たらないかは出してみるまでわからない、編集者の長年の勘に頼ってきたわけです。


ところが、なろうのデータ、という存在がそれを変えました。

ポイントによるランキングに加えて、老若男女のどういった層が読んでいるか、そのあたりも大量のデータさえあれば容易に推測できるでしょう。


これは先のソシャゲガチャで例えると、ガチャのレアを引ける確率がわかっている、という状態に相当します。

勝てそうなゲームであれば、そこに人が殺到するのは当然のことです。


ここまでの記述で誤解して欲しくないのですが、出版とかコンテンツ業というのは、そもそも賭博です。

当たるかどうか、やってみるまでわからない、そういう性質を持つものです。

ですから、出版社を誹謗したり非難する意図は全くありません。


その点だけは、繰り返させていただきます。

明日も12:00と18:00にも更新します。


自著の発売ということで、水曜日にガチャを引く気分です。

よろしくお願いします!!(不合理に祈ってみたり

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ